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気まぐれな悪女に純情な男が振り回され破滅していくストーリー・・・と思い込んで読み始めたのですが、久々に大物ダメ男が出現!カルメンさん大変失礼いたしましたと謝りたくなるほど、男=ドン・ホセが酷いお話でした。確かにカルメンは悪女です。でも生き方の軸がまったくブレないので、そこまで性悪とは思えないのです。対してドン・ホセは、故郷を追われたのはスポーツのせい、身持ちを崩したのはカルメンのせい、彼女を殺しちゃったのも自分を好きと言ってくれなかったから・・・と全て人のせいにするダメ人間。だいたい自由気ままの塊のようなカルメンを束縛したいだなんて、愛の押し売りにも程がありますよね。というわけで『カルメン』は悪女の話でなく、徹底的に噛み合っていなかった男女のお話(withダメ男)でした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2020年05月24日
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2020年05月17日
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2020年05月10日
くどうなおこ『のはらうた』
2020年05月03日
ジャック・ロンドン『野生の呼び声』

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第1組曲 第5番 前奏曲/ビゼー作曲、フランス国立管弦楽団、小澤征爾(指揮)
組曲「カルメン」より。
恋は野の鳥(ハバネラ)/ビゼー作曲、マリア・カラス(ソプラノ)
歌劇「カルメン」第一幕より。よく知られる曲です。♪恋は手におえない小鳥と同じ、誰も飼いならすことはできないの♪という歌詞です。カルメンにとって最も大切なのは「自由」でした。
花の歌/ビゼー作曲、ルチアーノ・パバロッティ(テノール)
歌劇「カルメン」より。ドン・ホセは、かつて彼女が自分に投げつけた花が枯れてもずっと持っていました。
 
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