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洋子さんが語る杳子さん。実は次回取り上げる作品も容子さんが重要人物なので、ここしばらく“ようこ”さんだらけのメロディアスライブラリーです。「杳として知れず」の“杳”の字が題名になっているだけに、この作品はなんとも掴みどころのない、そして読者をなんとも言えない気分にさせる独特の雰囲気をまとっています。ピースの又吉さんが「脳が揺れ、めまいがした」というのは決して大げさではない、身体に何かしらの衝撃を与える小説。私は普段普通にやっていることが実はおかしいのではないかと不安になり、思わずまじまじと手を見ながら握ったり開いたりしてしまいました。洋子さんは「一度読んだだけではわからない、深い作品」と言っていましたが、確かに読むたび不安がじわじわつのります…!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2020年11月08日
坂口安吾『直江山城守』
2020年11月01日
テリー・ケイ『白い犬とワルツを』
2020年10月25日
西村京太郎『寝台特急殺人事件』
2020年10月18日
キャサリン・マンスフィールド『見知らぬ者』

アーカイブ
交響曲第14番 第10楽章 詩人の死/ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)、モスクワ・アカデミー・オーケストラ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮)
古井さんは、詩人、リルケの翻訳も手掛けています。リルケの詩を取り入れたショスタコーヴィチの曲です。
リンゴ/吉田拓郎
「杳子」は、1971年の芥川賞受賞作。当時若者に人気のあった吉田拓郎さんの「リンゴ」は、1972年のアルバム『元気です』収録です。喫茶店やレストラン、ケーキを食べるところなど「杳子」の中でも食のシーンは重要です。
 
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