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不幸な生い立ちで教育をろくに受けられなかったけれど、歌詞や文章が好きで、人の言い回しや発音の間違えなどを訂正するのが得意だった加害者・ペリー。「彼が文学と出会っていたら人生は違うものになっていて、事件も起こらなかったのでは?」という小川さんの指摘にはハッとさせられました。「ではペリーに差し入れるとしたらどの1冊を?」ちょっと考えた小川さんが選んだのは『銀河鉄道の夜』!男性の2人旅という共通点があるものの旅の内容は真反対。銀河という大きなスケールの中進んでいく自己犠牲の物語、是非ペリーに読んで欲しかった…と説明してくれました。さすが日本を代表する文学少女のチョイス!そのセンスに感服いたしました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年02月07日
トルーマン・カポーティ『冷血』第一週
2021年01月31日
深沢七郎『みちのくの人形たち』
2021年01月24日
アントニオ・G・イトゥルベ『アウシュヴィッツの図書係』
2021年01月17日
梶井基次郎『冬の日』

アーカイブ
マイ・ファーザーズ・ハウス/ブルース・スプリングスティーン
子供のころ住んだ家(父の家)を夢の中でたずねるという曲。登場人物それぞれの家族関係、子供のころの記憶をカポーティは大切に描いているので選びました。アルバム『ネブラスカ』より。ネブラスカ州はこの小説の舞台、カンザス州のすぐ北、アメリカの真ん中です。
ユー・アー・マイ・サンシャイン/ビング・クロスビー
ペリーは刑務所で、ハンガーストライキから昏睡状態に。そのときラスヴェガスのナイトクラブに出演するお気に入りの幻想を見ます。しかし、無言の聴衆は、死刑になった人たちだと気づきます。自分の運命を悟るのです。最もこの小説に似合わない曲、カポーティはほんとうにうまい、と小川さん。
 
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