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小川さんは大学生の頃にこの小説を初めて読んだそうで、当時大学生はカポーティといえばとりあえず手に取る、という時代だったんだとか。『あるクリスマス』『ティファニーで朝食を』と同一人物が書いたとは思えない幅の広さ!!若者を虜にした魅力もその辺りにあったのでしょうか。当時は加害者の心理に注目し「なんでこんな事件を起こしたのだろう」と読み進めた小川さんですが、今回は被害家族に心を寄せたそう。加害者、被害者、街の人、受刑者、あらゆる立場の人・家族がでてきますが、どの人物の想いも濃厚に書かれていて受け止めるのにはなかなかパワーがいる作品…来週もがんばらねば!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年01月31日
深沢七郎『みちのくの人形たち』
2021年01月24日
アントニオ・G・イトゥルベ『アウシュヴィッツの図書係』
2021年01月17日
梶井基次郎『冬の日』
2021年01月10日
カレル・チャペック『長い長いお医者さんの話』

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イン・コールド・ブラッド/クインシー・ジョーンズ
この小説が原作の映画「冷血」(1967年)のサウンドトラックから。音楽をはクインシー・ジョーンズです。事件後、凶器を探して川をさらう人々をみて、クラッター家のナンシーの友達スーザンが、夏、馬に乗って2人で川で遊んだことを思い出す、というシーンを小川さんはこのテーマ曲から連想しました。人が死ぬということは、その人との思い出も悲しみに包まれるということなんですね。
ティーンエイジャー・イン・ラヴ/ディオン&ザ・ベルモンツ
ナンシー・クラッターは16歳、ボビーというボーイ・フレンドがいます。事件が起こった1959年のヒット曲から。
 
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