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小川さんのおかげで毎年この時期、ホロコースト文学に触れる機会を得ていますが、これまでの中で最もわかりやすい言葉で綴られていながら、最もリアルで恐ろしかった作品。毎日降りかかる災難をディタがどう乗り切っていくのかハラハラし、ページをめくる手が止まりませんでした。小川さんが指摘されていたとおりこの作品にはアウシュヴィッツで行われていたことの他に、「人間にとって本とは?」という大きなテーマが流れていて、文学に対する名言がいっぱい!私が好きなのは「本を開けることは汽車に乗ってバケーションに出かけるようなもの」という言葉。コロナ禍の今も、本はやっぱり電車にも、車にも、飛行機にも、宇宙船にもなってくれますね。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年01月17日
梶井基次郎『冬の日』
2021年01月10日
カレル・チャペック『長い長いお医者さんの話』
2021年01月03日
宮城道雄『新編・春の海-宮城道雄随筆集』
2020年12月27日
『マイ・ベスト・ブック2020』

アーカイブ
ハティクバ/Ashira(アシラ)
ユダヤの有名な曲。1944年3月、家族収容所にいた人たちにも命令が下り、死へ向かうトラックの中からこの歌も聞こえます
喜びの歌(交響曲第9番「合唱」より)/リベラ
ユダヤ教の行事、過ぎ越しの祭りで、子供たちが歌います。その声は何百人にもなり、屋外で働いている収容者にも聞こえます。彼らは手を止めて聞き入り、「子どもたちじゃなくて、天使の歌だよ」とつぶやきます。
 
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