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今村夏子さん特有のなんとも言えない不気味さは今作も健在!かわいいあひる、あひるの出現で明るくなった家族、そこに集まる近所の子どもたち、そして一家に舞い込む待ちかねた朗報…と、あらすじを説明すると幸せに満ちた話のように思えるのですが、不穏な雰囲気、次のページで何か起こりそうな落ち着かなさがずっとついて回るのです。結局大きな事件は何も起こらず終わりを迎えますが、その頃には本の余白まで気味悪く見えてくるような状態に。しかし山田詠美さんの解釈は凄かった!芥川賞選考委員として数々の作品を深く読み込んでいるからこそ、普通は気付かないああいう読み方ができるのですね…嗚呼、山田さんまでもが凄すぎて怖くなってきました!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年06月06日
なだいなだ『TN君の伝記』
2021年05月30日
内田百閨w追懐の筆』
2021年05月23日
大庭みな子『三匹の蟹』
2021年05月16日
『芭蕉全句集』

アーカイブ
アヒル(O Pato)/ジョアン・ジルベルト
アヒルの鳴き声をまねたユーモラスな曲。もともとは40年代から活躍していたヴォーカルグループの曲です。
お誕生会/細野晴臣
小説「あひる」には、お母さんが子供たちのために誕生会の準備をするので、この曲を選びました。
アヒルちゃん/山崎まさよし
♪僕が嘘をついてたこと いつ君の前でうちあけようか・・・♪という歌詞が出てきます。“のりたま”は3匹とも死んでしまいましたね、と小川さん。
 
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