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亡くなってから50年も経っているというのに、未だに新しい文集やアンソロジーが出版されている驚くべき愛され作家・内田百閒。小川さんと同郷というご縁もあり今まで何度もその作品を取りあげてきましたが、今回百閒先生の愛情深さ、人懐っこさ、友だちの多さに触れ、それまでの偏屈なイメージが一新!そして百閒先生による追悼の文章から知る漱石、芥川の印象もがらりと変わり、今後の読書がまたまた楽しみになりました。しかし宮城道雄との友情は本当に篤いものだったのですね。その死を丹念に取材してまとめた文章からは百閒先生の慟哭が伝わってきて、読み手であるこちらも涙なしには終われませんでした。今頃天国で二人揃って謎のピールカマンチヤン、しているかな。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年05月23日
大庭みな子『三匹の蟹』
2021年05月16日
『芭蕉全句集』
2021年05月09日
小川未明『野ばら』
2021年05月02日
リュドミラ・ウリツカヤ『子供時代』

アーカイブ
ヴァイオリン・ソナタ第9番 第3楽章(プレスト)(クロイツェル)/アイザック・スターン(バイオリン)
「四谷左門町」は、漱石門下で児童文学者の鈴木三重吉と、その書生の松本青年についての随筆です。お酒を飲んだ松本さんと百閒はお箸でこの曲のリズムをとり遊びます。
NO-ONE BUT YOU(ONLY THE GOOD ONE DIE YOUNG) /QUEEN
「いいやつばかりが若死にする、あまりにも高く羽ばたいて太陽に近づきすぎたから。人生は続いていく、君はもういないのに」という歌詞があります。「数々の大切な人を見送った百閒の涙がつまった1冊でした」と小川さん。
 
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