亡くなってから50年も経っているというのに、未だに新しい文集やアンソロジーが出版されている驚くべき愛され作家・内田百閒。小川さんと同郷というご縁もあり今まで何度もその作品を取りあげてきましたが、今回百閒先生の愛情深さ、人懐っこさ、友だちの多さに触れ、それまでの偏屈なイメージが一新!そして百閒先生による追悼の文章から知る漱石、芥川の印象もがらりと変わり、今後の読書がまたまた楽しみになりました。しかし宮城道雄との友情は本当に篤いものだったのですね。その死を丹念に取材してまとめた文章からは百閒先生の慟哭が伝わってきて、読み手であるこちらも涙なしには終われませんでした。今頃天国で二人揃って謎のピールカマンチヤン、しているかな。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
|