2016/10/16
肌寒い日が続くようになりましたね。
「番組には、幅広い世代の方からのメールをいただいておりますが、大学生からのメールも最近、増えています。講演会など色々やっていますが、この『おと語り』は、特別。年齢層がすごく広い。そして、男性からのメールも多い。ラジオって不思議な世界だなと思うんです。お勉強しながら聴いてくれているのかな」という江原さん。
今日は『大学生からのメール特集』をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Live While We're Young / ワン・ダイレクション
◇ひとが生まれるとき / 江原啓之



「大学に通っているごくごく普通の女子大生です。私には1年半程お付き合いしている彼がいます。1年を過ぎた頃からケンカが増え、ついに先日、ケンカをした衝動から、思ってもいないくせに、別れようなんて言ってしまいました。とても大切な人なのに、本当に最低な事をしてしまい、ものすごく後悔し、反省しました。人間はどうして失ってから、やっと大切な事に気付くのでしょう。そして、長くお付き合いするほど、小さな幸せを見失ってしまう人たちが多いのでしょうか。どうかこんな未熟者ですが、アドバイスをいただけば幸いです」というメールをいただきました。

江原さん
「あなたが言う、そのままだと思います。今、ラジオをお聴きの、もっと上の世代の方たちは、反省して深く頷き、あなたから、教わっちゃったという感じがあると思います。ついケンカをして別れようと言ってしまうのは、そうなりたくないのに、逆の事を口にしてしまうという事もある。それは、心配な事を口にしてしまうのとよく似ている。想像力を持っていたらいい事。若いからどんどん経験を積み重ねていってくださいね」


「先日、地元のお宮参りをさせていただきました。神様方に、今年の豊作と自分たちの成長を見守ってくださるようお願いして参りました。しかし、帰り道に、鳥居前で観光客らしき方が他者の悪口を仰っていたのが、すごく印象に残りました。清らかで、いつも感謝をしなければならない神聖な場で、そのような邪念を振りまいて、少し罰当たりだなと感じました。私は少し嫌悪感がありましたが、神様方は慈悲深く大らかに見守っていらっしゃるのでしょうか。そこの所が気になり、質問させていただきます」というメールをいただきました。

江原さん
「仰る通り。ただ、みんなが思う擬人化された神様とは違い、神は法則で愛であると思った方がいい。エナジーももちろんある。そういう未熟な人たちの想いは、神様には届かないもの。ただ御宮という所に行っただけ。あなたのような崇高な想いだったら届きます。大我といって、自分自身の事だけではなく、豊作や世の中の事、他者の事を祈る気持ちが通じる。罰はない。自分に返ってくるだけ。そうやってみんな、短きを長きにしているのだと思った方がいい。寛大になって“人の振り見て、我が振り直せ”にしていただいたらよろしいかなと思います」


「現在大学生の19才です。私は、中学3年の頃に父を急に亡くしました。学校に着いてしばらくした頃に危篤だと聞かされ、病院に到着した頃にはすでに延命措置で辛うじて命を繋がれている状態でした。死因は急性心筋梗塞で、私以外の家族は、父が倒れた場面に立ち会っていたのですが、私はすでに学校に向かっていて、私だけ父の顔をあまり見る事ができずに亡くなりました。すでに亡くなってから4年も経っているので、父を思いメソメソする回数はかなり減ったのですが、それでも辛い事などがあると、父に語りかけて泣き言を言ってしまいます。そろそろ自立しなければと思うのですが、なかなかできずにいます。私のせいで、父が穏やかに休んでいられないという事になっていたりするのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「それはやはり、穏やかに休んではいられません。けれど、メソメソしたからしないからというのは関係ない。親になると分かる。楽しく子どもがしていようが、いまいが、親は子どもをいつまでも想うもの。穏やかに休んでいられないのは、どちらでもそう。メソメソというのが、芯から辛いとなると、お父さんが大変気の毒かな。けれど、泣いてある程度メソメソしてくれる娘はきっと、もっと可愛いとも思う。どちらもあるでしょうね。もっと年を重ねたり、親になったりすると余計に分かるかもしれませんが、愛する人が自分の事を嘆いているのは、想像すれば、あなたも分かるはず。それよりも、充実させる事。メソメソどうしてもしてしまった時には“お父さん、でも大丈夫”と、最後に言葉と付けるのがいいと思います」


「私は今、大学2年生で、教職免許を取得しようとしています。免許の取得には、老人ホームや障がい者施設での介護体験の研修が必要で、その時“特技”を記入する機会があったのですが、私の特技が何か自分の事なのに思い浮かびませんでした。先生には“自分が得意な事を書けばいい”と言われました。でも、私は人並みで、何かがすごくできるわけでもなく、決められませんでした。思い詰まって、ネットで調べてみると、面接で使う“物”としての結果ばかり出てきて、話題になりさえすれば何でもいい、使えるものでないと意味がないというような事が書かれていました。母に“私の特技、何だと思う?”と聞いたところ、植物を育てるのが上手いと言われました。けれど私にとってはただの趣味であり、特技だと思った事はありません。社会に出る上で自己を表現するために、趣味や特技を言えるようにしておく事は大切ですが“特技”は、なければならないのでしょうか。“特技”がない事は悪い事なのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「分かるんだけど、あなたは自分自身に厳しすぎるのかな。世の多くの人たちの“特技”は、本当に得意かどうか分からない(笑)。自画自賛的なものが多い。物真似という人も、そんなに似てない場合も多い。自分自身のアピール度だから“植物を育てるのがうまい”というのが趣味だとしても“命を育むのが大好きです”とか“命を大事にするところです”“自分より他者の事を大事に思う、愛情深いところが、ある種の特技です”というのもいいのかもしれない。今の若い人は、考え過ぎるのかもしれない。荒削りでも、若いから許されるという事がいっぱいある。私の息子にも“お礼のメール書きなさい”と言っても、なかなか書かない。“どうしてか”と問うと“すごく言葉を選んじゃう。失礼があっちゃいけないと思って”と言う。容易いメールは簡単にできるけれども、目上の方や、お礼のメールなどはすごく考え過ぎてしまう。また、SNS時代なので、批判に晒されてしまう時代。失敗が許されないと思って、失敗するとみんなに袋叩きにあうとか思ってしまうのかもしれない。可哀想。失敗を恐れてはいけない。若いというのは、少し生意気でいい。生意気で困るのは、年がいってから(笑)。生意気を言って、叩かれて、削られて、丸くなる。実れば頭を下げる稲穂になる。若竹は、グングン伸びていってくれないと。特技は、誰にでもある。自画自賛。“笑顔です”“いい声です”でもいい。職種や内容に合わせて、嘘を書いている人も多いと思う。それよりも自分自身が常に素で勝負できるようにあればいい事ではないでしょうか」



●江原啓之 今夜の格言

「人生は、経験と感動の収穫の場です」
「人生に失敗はありません。すべては成長です」

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