2016/12/4
今年も残り一ヶ月となりましたね。
「みなさん、浮遊霊ってご存知でしょうか。浮遊と書きますが、何も空を飛ぶわけではありません。何が不満なのか分からない。信念のない。そういう霊の事を浮遊霊と言います。何が嫌なのか、何が嬉しいのか。暑いんだか寒いんだかさっぱり分からない。その反対で、しがみついて固守し過ぎる事を地縛霊と言います。浮遊している人は、浮遊しちゃう余裕がある人。切羽詰っていたり、生きる事に真剣で、意欲的に生きていたら、そんな余裕はない。中華屋さんに食べに行って“麻婆豆腐丼…中華丼…ラーメン…”と決められない浮遊霊は結構いる。食べたかったら食べて、失敗したらリベンジすればいい。瞬時の判断力なのです。常に人生勝負をかけていないから。私はメニューで迷う事はない。明日こっちにしようと思えば、明日が楽しみになる。そういった楽しみ方というのも大事。でも、明日行ったら迷っていた物がなかったり(笑)。そうすると地縛霊になっちゃいますね(笑)。どの道人生は自分の物。楽しむのが一番。おと語りをお聴きのみなさんも、そういう人生になっていただけたらなと思います」という江原さん。
今日は『浮遊霊』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇We Are Never Ever Getting Back Together / テイラー・スイフト
◇みちひらき / 江原啓之



「今年母が亡くなり、父と私(独身)2人で生活しております。元々両親は離婚、経済的な理由で家庭内別居。父が出て行ってくれていない状況でした。父は散々母に借金と暴力で苦労をさせてきた人です。母の調子が悪くても“おい!飯”とか“誰のおかげで飯が食えてるんだ”とか、優しい言葉もなく、小さいながらに嫌な思いもしました。現在父は無収入、年金なし。私が生活を支えています。この先、苦手な思いやりのない父と同居をするのは辛いです。会話もなくて、私が部屋にいる時は自分の部屋にこもって、私が出かけると私の部屋でテレビをみています。ボランティアの家政婦状態です。冷たいようですが、父の人生をこれからは見守る形で、私は私の人生をと思い、今更ですが独立したいのです。けれど正直、経済的な事を考えると迷っています。背中をドンッと押してください。あまり厳しくしないでくださいね」というメールをいただきました。

江原さん
「どちらなのでしょう。押して欲しいのか、優しくして欲しいのか。文章が浮遊しております(笑)。独立するかどうかの狭間でありながら、どちらの部屋でテレビを見ているかはどうでもいい話ではないでしょうか。“経済的な事を考えると迷っています”という事は、基本的に程々幸せなのでしょう。けれど、その為に努力するというのがない。怠惰な土地に花は咲きません。そうだと決めたら、自分で独立していくべきでしょう。このままにして生きてしまった。お母さんは苦労したかもしれないけれど、お母さんもそのまま放置したという事は、類は友を呼ぶ。波長の法則。因果の法則。自ら蒔いた種は、自らに返ってくる。常々、けじめというのは大事。お金を切り詰めてでもそうしたければ、切り詰めて頑張る。それだけ。浮遊してはいけないのです」


「数年前から子育てに行き詰まりを感じます。一人娘で“しっかり育てよう”と、私が空回りしたのが悪かったと思います。娘が高校の時、通う学校が目の前にあるので、携帯電話の所持を許しませんでした。携帯電話からのトラブルが心配でした。元々娘は小さい時から友達が少なく、娘が言うには携帯を持たせないせいで尚更友達ができず、独りぼっちだったと。今20歳になる娘は、大学を半年で成績不振で中退し、アルバイトも3、4回で遅刻、無断欠席、仕事がトロい等でクビになり、今はニートです。娘は“オマエ(=私)のせいで、抑えられた人生を過ごしてきた。後は死ぬまでオマエ達の金で遊んで暮らす”と言って、事ある毎にお金を無心してきます。私は学校に行かない、仕事もしたくないという者にお金を渡したくなく、その意志を言うと“死ね!”と必ず言われ、大声で泣きながら暴れます。厳しすぎた育児がこういう子にさせてしまったという懺悔の気持ちがある一方、こんなに人に対して慈愛のかけらもない我が娘に、心底人間的に嫌いになっている自分がいます。母親失格だと思います。どうすれば娘は人のせいにせず、前を向いて歩いていけるのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「考えが浮遊している。“厳しすぎた”と言うが、それは嘘だと思います。厳しいのではなく、ある種のネグレクトだと私は思います。携帯電話だけの事でしょうか。そんなのは関係がない。きちんと育てていないから。子どもも個性ですから、悪態なんていくらでもつく。“死ね”と言われ、愛情がなくなり母親失格だと自分で言ってしまうところに、今までもそうだったと思うが、厳しいというのも、自分の都合を押し付けてきただけで、元々愛情がないのだと思う。普通は、子どもが悪態をついても戦い続ける。子育ては毎日がエクソシスト。その子にある様々な悪心というものを一所懸命に常に払いのけていきながら、良い所をいっぱい伸ばしてあげるのが子育て。そういうところをもう一度よく考えた方がいい。ここで怯んだり、急に距離感を持って“こんな子は好きじゃない。厳しすぎたのがいけなかった”という客観性はどこからくるのだろうか。過保護にしてきたのではなく、自分がもっとお子さんと向き合わなくてはダメなのです」


「32歳の専業主婦です。先月までパート勤めをしておりました。そのパートを辞める最終日に、仲間の一人からの一言が気になって頭から離れません。何を言われたかというと“辞めたらこっちにイタ電してこないでね!”でした。残念ながら私とその人との人間関係は、あまり良いものではありませんでした。言われた直後ムッとして、とっさに返す言葉がなかったです。退職したらイタ電なんてする訳がありません。あんな非常識な発言をする人と、翌日から一緒に働かなくて良いと思うと安堵したのを覚えています。“気にせずに忘れたら良い”で片付けられたら簡単な話です。しかし、どうしても腹が立って、時々思い出してしまうのです。この元同僚は、どんな心境で私に言ったのでしょうか。今後はどんな心持で過ごせばよいでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「嫌いだからそう言ったのでしょう。それをいちいち引きずるのは、同じ穴の狢。暇なのでしょう。忙しい毎日を過ごしていたら、そんな事構っていられない。とっさに返せなかった腹立たしさは、次の時にとっさに返せばいい。生きていればそんな事、いくらでもあるのです」


「私は22歳で社会人1年目です。ずっと共学の学校に通っていましたが、一度も付き合った事がありません。何度も人を好きになった事はあるのですが、付き合うまでに至りませんでした。中学生の頃から、付き合う人は結婚まで考えられる人と決めていました。先日、結婚を前提に付き合って欲しいと言われた男性がいて、前向きに考えていた人がいました。その後、次に会ったらその日に付き合って、その日のうちにラブラブしたい(おそらくホテル)とメールが来て、あまりにストレートな言葉と展開の早さに、衝撃を受けました。なぜか涙が出て、ズバッと断りました。最近は周りの女友達が恋愛経験を積んで綺麗に見えるのです。私も今年は彼氏を見つけるぞと意気込んでいます。にもかかわらず、相当好きな人でさえ、どうしても肉体関係を持つ想像ができません。世間知らずで子どもっぽいところがあります。このままで大丈夫なのかと本当に焦っています」というメールをいただきました。

江原さん
「ちょっと可哀想といえば可哀想ですね。すごく結婚や恋愛を大事にしている。“涙が出てズバッと断った”というけれど、それは正解。展開の早さよりも何よりも、この男が最低なんです。その涙は最低な男と出会っちゃった悲しみなんじゃないかな。自分で自分の事が悔しくなったのでしょう。その男に関してはいいの。それで良し。大事にしていってください。“肉体関係を持つ想像ができません”と言うけれど、肉体関係から考えていかない事。愛情や心の延長線で、自然体で考える事。頑なに考えちゃうと、苦しくなるだけ。心を大事にしていって、あなたの大事な真心の交流の延長として、愛の営みというのも考えていかれると良いのではないでしょうか」


●江原啓之 今夜の格言

「相手を嫌うほどに、あなたが求めていることは何ですか?」
「すべては、自分と内なる自分との間のことなのです。
 他の人との間であったことは、一度もなかったのです」

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