TOKYO FM / JFN 38 STATIONSTOKYO FM / JFN 38 STATIONS 番組宛に手紙を贈る

SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
from

NEWSNEWS

フォント「修悦体」が人気! 佐藤修悦さんが登場

  • ON AIR
  • 2026/07/05

修悦体を生み出した佐藤修悦さんをお迎えして

写真 宇賀「最近、東京の各所で再開発が進んでいますが、ターミナル駅ってちょっと行かないと本当に変わってしまって迷ったりしますよね」

小山「迷子になるところ多いですよ。ラビリンスですね」

宇賀「そんなラビリンスで、独自のフォントで案内表示を作成したことがきっかけで話題になった、佐藤修悦さんをお迎えしました」
写真 佐藤さんは1953年生まれ、岩手県のご出身です。2000年代前半、JR新宿駅の工事現場で警備業務にあたる中で、駅を利用する人たちが迷わないよう、布テープを使った案内表示を作り始めます。その独特な文字は、インターネットや口コミ、メディアを通じて話題となり、いつしか『修悦体』と呼ばれるようになります。新宿駅、日暮里駅、下北沢駅などで親しまれてきた修悦体は、案内表示にとどまらず、映画の題字や広告、展覧会にまで広がっています。

小山「展覧会まで! そもそもは警備員をやられていた時に誰かに言われて作ったわけじゃないんですよね?」

佐藤「そうですね、もう勝手にやっちゃいましたね」

宇賀「そもそも勝手にやって大丈夫なんですか?」
写真 佐藤「いいわけないですよ、もう怒られるの覚悟で。通常ガムテープでやりますけど、怒られればはがせばいいやって感覚でした。最終的には駅長さんとか、工事担当の方が僕の耳元で『佐藤くん、これいいね』と言ってくれたので。OKもらった感じですね」

小山「最初は警備をされていていろいろ聞かれたんですか? 『トイレどっちですか』とか」

佐藤「それだけですね。出口にしても改札にしても、ホームに上がるにしても。最初の頃はそうでもなかったんですけれども、作業員さんすら迷うような迷路状態だったので」
写真 宇賀「実は今日も、作ってきてくださっているんですよね。すごい!」

小山「〈SUNDAY’S POST〉〈日本郵便〉〈小山宇賀〉ですね」

宇賀「これが修悦体なんですね。やっぱり独特ですよね、角が丸いというか。ガムテープって四角いじゃないですか、丸く切っているということですか?」
写真 佐藤「最初はしていなかったですね。どうしても、新宿駅を使っているお客さんは顔を見ただけで不満が爆発しそうな、『この工事、いつ終わるんだ』とか、『この通路はいつ通れるんだ』みたいな感じですぐにわかりましたんで。少しでも和らげたいという思いで、そこから角を丸くし始めたんですね」

小山「皆さんの心に寄り添った結果のフォントって感じですね。でも、どうやったらこんな上手に美しい文字を?」

佐藤「普段、書く字は全然汚くて。田舎の高校3年生の時に商業美術と家庭科の選択科目があって、そこではじめて商業美術の勉強をしたんですけれども、そこで明朝体だとかゴシック体だとかを知りまして。そのゴシック体に惹かれたと言いますか、そこからゴシック体を真似して書くような癖はついていましたね」

宇賀「下書きみたいなものはあるんですか?」
写真 佐藤「いえいえ、案内をしながらやっていましたから、定規とかを持っていったら『お前、何やってるんだ』みたいなことですぐに怒られますからね。とにかく枠さえ作れば。大きく作ろうとすると自分の感覚でわからないので、通り行くお客さんに『これ、まっすぐですか?』と聞いたりもして。意外と教えてくれるんですね、『もうちょっと上』とか(笑)。それで枠ができちゃえば、その中に必要な縦横のテープを貼って、あとは余分なテープをカットすれば出来上がるみたいな感じでしたね」

小山「今、おいくつなんですか?」

佐藤「もう72になりました」

小山「何歳で始められたんですか?」

佐藤「20年くらい経っていますね」

小山「そんなに経っているんですね。今のお仕事はいわゆる作家ってことになるんですか?」

佐藤「いや、現役の警備員ですよ。今でも新宿駅の工事に携わっています」

小山「そうなんですか!」
写真 佐藤「もう70歳で定年だと思って会社にも申し上げたんですけど、『修悦さん、やめないでください。定年は75に変わりました』と言われて(笑)。だからまだ残っています」

小山「普段は警備員さんとしての給料をもらっていて、フォントを書いたり貼ったりするのは別ギャラではないんですか?」

佐藤「いろんな方から声をかけられますので。それこそテレビですよね。『うちはスポンサーが少ないので御礼の方はこれだけで』みたいな形になったり、あとは『子ども食堂の看板を作れませんか?』と言われて、作って、『お礼はいりません』ということで渡したりもしています。プロでも何でもないですから、お声がかけられるだけありがたいなと思ってやっています」
写真 小山「駅での表示から始まって、最近はNIKE SHINJUKUのストアロゴも佐藤さんが作られたんですね」

佐藤「作りました。でも、僕が作ったのは新宿の文字だけですから。色彩感覚は到底僕には真似できないので、さすがデザイナーさんだなと思いました。最初、耳を疑いましたね。なんでNIKEさんが? と思いましたけど、新宿店ということでデザイナーさんが『新宿だったら修悦さんだろう』と言ってくれたらしいんですよ。新宿という文字は何回も作っていましたから、気にすることなく『ああいいですよ』という感じで作ってお渡ししました」

小山「修悦体と呼ばれるほど自分の文字が社会の財になっているのはどういうお気持ちなんですか?」

佐藤「他に表現の方法がなかったからそうなったんだろうと思いますけど、自分自身では特別なことをやっているわけではないんですね。手書きでもゴシック体を意識してやっているものですから、ガムテープでやるとこういう形になっちゃうだけの話で。こういう形にしようとは思っていないんですよね。ボードの大きさにもよりますし、ガムテープの幅にもよるんですけど、決して同じものができない、できた時の楽しみがありますね」
写真 宇賀「この番組は『お手紙』をテーマにお送りしているのですが、佐藤さんがこれまで受け取ったお手紙で思い出深いものはありますか?」

佐藤「上京をして、最初は銀行員だったんですよ。その時の先輩の方が九州の大分に行かれたのですが、ガムテープ文字で知って、わざわざ日暮里まで来ていただいて。探し回って会えなくて、もうあきらめて帰ろうかという時にやっと会えて。それで大分に戻ったあと、手紙をくれまして。『あきらめていたんだけれども、帰らなくてよかった』『頑張っている姿を見て嬉しかったし私も頑張るから、修悦くんも頑張ってね』みたいな手紙を先輩からもらった時はジンと来ましたね」

宇賀「今日は『今、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」

佐藤「自分自身です。決意みたいなものなんですけど、書いてきました」
写真 佐藤さんから、ご自身へ宛てたお手紙は、ぜひradikoでお聞きください。
(*7月12日まで聴取可能)
写真 写真 宇賀「今日の放送を聞いて、佐藤さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 佐藤修悦さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

佐藤修悦さん、ありがとうございました!

今回の放送は、radiko タイムフリーでもお楽しみいただけます。

「SUNDAY’S POST」Xのアカウントはこちらから。
写真 写真

皆さんからのお手紙、お待ちしています

毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆「文風」をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。

今週の後クレ

写真

岩代大山郵便局のみなさん


今回のメッセージは、福島県〈岩代大山郵便局〉高島 邦雄さんでした!

「岩代大山郵便局がある大玉村は、福島県でもトップクラスの人口増加率を誇っており、大変活気のある地域です。そんな素晴らしい地域で働く一員として、私にもできることはないかと考え、もともとお客さまにプレゼントしていたバルーンアートを使って、3年前から地域を盛り上げるためのイベントを始めました。毎年行っている幼稚園でのバルーンアートイベントでは、バルーンアートショーが終わった後に、ぽすくまの絵はがきや、絵本をプレゼントしています。絵はがきをプレゼントした際には、数日後、ご来局いただいたお客さまから、孫から絵はがきをもらったんだと、お礼のお言葉をいただきました。イベントを通して、今後も地域を盛り上げるとともに、手紙やはがきといった、郵便の文化を伝える活動も続けていきたいと思っています。」

※出演した郵便局、及び郵便局員宛ての手紙はいただいてもお返事できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
MORE

ARCHIVEARCHIVE

MORE

CONTACTCONTACT

番組宛に手紙を贈る

この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。

〒102-8080 東京都千代田区麹町1−7
SUNDAY'S POST宛

番組への要望・リクエストを送る

番組宛にメールでメッセージを
送るにはこちらから

詳しくはコチラ