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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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日本全国のフリーペーパーが集まるお店/再始動!番組ノベルティ作り

  • ON AIR
  • 2020/03/01

ONLY FREE PAPER松江健介さんをお迎えして

写真 宇賀「薫堂さんは日本全国いろんなところに行かれていますけど、地方でフリーペーパーを見ることはありますか?」

小山「フリーペーパーはレンタカー屋さんとかに行った時にクーポンとかがあると(笑)。でもそんなに意識して見たことはないです。地元のコアの情報があるから面白そうだなとは思うんですけど、なかなか手に取る機会はないですね」

今回、番組にお迎えするのはおそらく日本でいちばんフリーペーパーを集めている方! 日本全国のフリーペーパーを扱う専門店「ONLY FREE PAPER」の松江健介さんです。
写真 小山「フリーペーパーを有料で販売しているんですか?」

松江「いえ、フリーペーパーなので無料で」

小山「持っていくこともできるんですか?」

松江「はい」

「ONLY FREE PAPER」はいま、中目黒と名古屋に店舗を構えています。現在、お店には常時100〜120種類のフリーペーパーが並び、どんどん入れ替わっているのだそうです。
スタジオにも、たくさんのフリーペーパーをお持ちいただきました。
写真 写真 写真 小山「これ、なんですか? 『灯台どうだい?』」

松江「ダジャレなんですけど、灯台がものすごく好きな女性の方が、灯台が好き過ぎてちょっとその熱を外に出したいということで。その方自身は編集の仕事はされていないので、編集ソフトをそれのために勉強して作られています」

小山「すごいですよ、『灯台マニアが贈る崖っぷちマガジン』(笑)。これは本当にピュアですね、広告も入っていないですし。こういうのは趣味で作られて……お金かかりますよね?」

松江「自費出版ですね。でもファンがついてくるんですよ」

宇賀「これも面白いですよ。『茨女』。茨城出身の女性を応援するフリーマガジン」
写真 写真 写真 松江「茨城出身で東京で働いていた方なんですけど、茨城って割と魅力度ランキングでいつも下の方にいる県なので、そんなことないということを知らしめるために始めたら、ファンもいっぱい付いて」

宇賀「いろんなお仕事をされている方の座談会とか、いろんなお店紹介とか。読んでみたい!……これもいいですね、『私と川と、サンドイッチ』」
写真 写真 松江「これは下水道局と主に美大生がプロジェクトを組んで。下水事業についてみなさんあんまり知らないので、本を作って興味を持ってもらおうというプロジェクトの一環です」

宇賀「すごい、玉川上水とかを紹介して、その近くのサンドイッチ屋さんを紹介しているんですね。面白い」

小山「松江さんが特に好きな、オススメのフリーペーパーは?」

松江「紙とかものであるからこそできる、というものが好きです。たとえばこの『D-LAND PAPER』。これも美大生とかと一緒にプロジェクトをやっている会社が発行しているんですけど。毎回、一人のアーティストや写真家さんを特集しているんですけど、裏が作品になっているんです」

小山「これ、作品だけでも価値になりますよね」

松江「そうですね、有名なアーティストの方も参加されているので。普通に出したら何万で売れるものを掲載しているんですけど。触るとわかるのですが、印刷も凝っていて。これはWEBではできないですね」

小山「これはどういうところで手に入るんですか?」

松江「美大とかで配っています。印刷業者が協賛に入っていて一緒に作っている感じで。紙業界はいま下火ですけど、将来のクリエイターたちが紙を使うようにと育てる意味もあるので、お金はいいから、と」
写真 小山「最初にフリーペーパーと聞いたときは、もっと地方の情報誌をイメージしていたんですけど。全然そうじゃないですね」

松江「割合的にはもちろん多いんですけど、いまは結構とがったものが多いですね」

小山「地域によってフリーペーパーが盛んなところ、あるいはたくさん出版されているところはあるんですか?」

松江「わりと長野とか。あと、九州は全体的に盛んですね。東北とか北陸とかはあまりないですね」

宇賀「それはなぜですか?」
写真 松江「たとえば、いま休刊しているんですけど、長野に有名なフリーペーパーがあって、そこで働いていた人たちが独立してまたフリーペーパーを作るようになったとかそういう土壌があるんですね。北九州市では『雲のうえ』という海外で有名な一大メディアがあったり」

宇賀「一大メディアなんですか?」

松江「お店紹介というよりは、そこの歴史とか文化とか。31号では、少年野球チームをピックアップしたりとか。人とか文化に焦点を当てて街の魅力を紹介するんです」

小山「さっきの『灯台どうだい?』とか、自分の抑えきれないクリエイティブをここに表現するみたいな、そういう想いで作られている方が多いんですね」

松江「そうですね、ジャンルはいろいろ分けられると思うんですけど、自分の趣味とか発信したいことを発信する人が作るフリーペーパーはやっぱり面白いものが多いですし。何のために作っているんだろう? って思っちゃいますけど、そのわからないところが面白いじゃないですか」

小山「でもこういうフリーペーパーをいつも手に取ったり、囲まれている松江さんが、自分でフリーペーパーを出そうと思ったことはないんですか?」

松江「あの……実はこれ、作っているんです」

松江さんが見せてくれた自作のフリーペーパー。なんとカセットテープも付いてきます!
写真 小山「これ、お金を取るとまた変わってきちゃうんでしょうね。フリーだからこそやりたい放題、言いたい放題というか」

松江「自分が表現したいものを、表現したい形でできるという」

宇賀「フリーペーパー、作ります?」

小山「作りたくなりますよね。これ、もし作るとしたらどこで配布するのがいいんですか?」

松江「やっぱりそうなりますよね。そのためにうちのお店を作った、というのもあるんですけど。作ったらお店やカフェを回ったりとか、自分の足で開拓するしかなくて。でも『ONLY FREE PAPER』という場所があればとりあえず持っていけば何とかなるだろう、というか。流通の整備をしている側面もあります。いま手をつけているんですけど、流通の拠点が都道府県に1個くらいあるといいなと思います」

小山「新しい書店の形って感じがしますね」

全国のフリーペーパーの作り手さんとやりとりをしている松江さん。フリーペーパーを送ってもらう際に、手紙を受け取ることもあるそうです。
写真 松江「送ってくるだけの人ももちろんいるんですけど、大体手紙が入っているんですよね。結構長い手紙を書いてくれる発行者の方もいて。本を作っている方なんで、基本的には文章とかが好きなんですよね。それがすごく僕は好きで。……こんなことを言ったらあれですけど、フリーペーパーは面白くないけど、手紙は面白かった方もいるくらいで(笑)。月刊で出している方もいらっしゃるんですけど、毎回面白い1ネタが入っている方もいらっしゃって。すごく温かいですね」

小山「僕ちょっとひらめきました。番組でフリーペーパーを作るとしたらですよ、執筆者は我々だけではなく、リスナーの人ってどうですか? 手紙たくさん届くんですけど、我々しか読めていないんですよね。いただいたものをコラージュしていって一つのフリーペーパーにする」

松江「面白いと思います。手間もかからなそうだから、月刊でもできそうですね」

小山「それちょっと考えてみましょうよ。本当にやることになったら松江さんのお店に置いていただきましょう」

番組のフリーペーパー作りに参加されたい方は、ぜひお手紙をお送りください!
写真 小山「手紙をテーマにしたフリーペーパーはあるんですか?」

松江「あるんですけど、持ってくるの忘れてしまって……。『手紙暮らし』というフリーペーパーがあるんです。今は20歳くらいですけど、高校生の頃から女の子の2人組がやっていて。その世代の子達が手紙のフリーペーパーをやるっていうのがすでに面白かったんですけど。要は世界の人と文通をする楽しさを伝えるために始めたフリーペーパーで。面白いのが、ペンパルをどうやって見つけるか?というのが、インスタグラムなんですよ(笑)。その流れがすごく面白いなと思って」

小山「ぜひ、ゲストで迎えましょうよ」

松江健介さん、ありがとうございました!

手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#36

写真 小山「そもそもこのポスト会議は、全国の郵便局と連携をはかりながら、手紙にまつわる楽しいことをやっていこうというコーナーで。番組開始当初は、番組ノベルティを作ろうと言っていましたが、実際に作ったのは……」

宇賀「カキモリさんのインクはちゃんと作っていましたよね。でもそれも夏前で……」

小山「改めて番組のオリジナルノベルティを作ろうということで、今日はこの方をお呼びしました」

宇賀「銀座 月光荘画材店の日比康造さんをお迎えしています」
写真 実は日比さんは、番組開始当初にも、ノベルティ作り企画でお呼びしていました。

小山「月光荘は全ての文具をオリジナルで作っていらっしゃるということで。宇賀さんは何を作りたいですか?」

宇賀「シンプルに言ったら便箋、封筒とか。やっぱりこの1年でかなりお手紙を書くことが増えまして。何かちょっとプレゼントを渡すときとか、ものをお返しするときに、小さな封筒に小さな便箋で一言書いたりするんですよね。そういうのがあるといいなと思います」

小山「一筆箋もいいですよね」
写真 写真 日比「始まる前に、いろいろ(スタッフと)お話ししていたんですけど、たとえばコーヒーは1日中いつ飲んでもいいものですけど、朝飲むコーヒーと、かそういう時間とかシーンで区切ってもいいかなと思いました。思いを届けるきっかけがあると、いいのかな、と」

宇賀「目覚めの一筆、みたいな感じですね。深夜に一人で書くのと、朝起きて明るい光の中で書くのと、使うものを変えてみるという」

日比「区切ってあげると、もっと書くきっかけになるのかなと。カフェで書くための文具とか。こぼしても大丈夫、みたいな」

小山「あるいは、カフェでコースターにしてコーヒー染みができて、それをそのまま送るとか」

宇賀「そんなに染みがつくことあります?(笑)」

小山「確かに(笑)」
写真 宇賀「でも、コースターいいかも! 受け取った人がコースターにできるっていうのは?」

日比「いいですね!」

宇賀「バーとかだと紙製のコースターがあるじゃないですか。いろんなおしゃれな外国製の」

小山「受け取った人が切るとコースターになるとか?」

宇賀「それか、厚い紙にしてコースターのままで送るとか? 片面は見えてもいいようにして、メッセージは裏側にして」

小山「じゃあコースターポストカード、それでお願いします!」

日比「決めるの早い!(笑)」

小山「もしもそれを月光荘で販売するとなったと仮定すると、次に何を考えるといいですか?」

日比「デザインとか、何行書けるようにするのかとか、紙質ですよね。絵が描きやすいようにするのかとか……」
写真 小山「デザインは誰がやりますか? 月光荘ではどなたが?」

日比「お付き合いのあるデザイナーさんですね」

宇賀「せっかくだから薫堂さんは?」

小山「じゃあこういうのはどうですか? アートディレクターをやりたい有志を募集する。それでコンペティションにする……でもそうするとまた、どんどん時間がかかっていく(笑)。だとしたら誰か、知り合いのデザイナーとか、デザイン事務所にお願いをしてみる。それか月光荘さんにお願いをする」

日比「もちろん、うちでも。今ここで出たアイデアもかなり面白いと思うので」

小山「もう次回案を持ってきてもらったら、それでいいんじゃないですか?」
写真 日比「これ、決して雑ってわけじゃないですよね? 大丈夫ですよね?(笑)」

小山「わかりました、こうしましょう。コースターはやりましょう。これは月光荘さんでやってもらう。もう1つ、何か作るのはどうですか? それはまた来週、考える」
写真 宇賀「そうですね。じゃあ、今はどんなコースターを作るか考えましょう。形もたとえばコーヒーカップの形でもいいし、ワイングラスの形でもいいし」

小山「僕はあんまり奇をてらわない方がいいと思うんですよ。本当に使いたくなって、裏をパッと返すと切手が貼ってあるとかの方がいいのかなと。自分が旅先で、自分に手紙を書いて送る。つまり自分の旅の足跡がそこに残っていて、それをウィスキーなりなんなり家で使うときに『あ、これは岐阜に行ったときに送ったやつだ』『これはスイスに行ったときのやつだ』となる」

日比「いいですね」
写真 番組オリジナルノベルティ作り、次回はもう1つのアイデアを考えます。お楽しみに!

▼番組では新企画の参加者も募集しています!

〈音の絵画コンテスト〉…音だけを聞いて、その音を想像して描いた絵をリスナーの皆さんから募集! 以前の放送でご紹介した薫堂さんが録音した「淡路屋」さんの風景の絵、お待ちしています。

〈ラブレター渡し隊〉…ラブレターを渡す勇気がない……そんな人を応援する企画。小山薫堂があなたが書いたラブレターを、意中の相手に渡しに。想いを届けるお手伝いをします。お相手の情報やラブレターの概要を合わせて書いてください。(ご応募いただいた〈おとちゃん〉さん、ご連絡お待ちしています!)

〈文通企画〉…番組スタッフと文通したい方を募集! 文通相手のスタッフはランダムです。薫堂さん、宇賀さんから返事が来ることもあるかも?

住所・氏名・電話番号を忘れずに明記の上、お手紙か番組サイトのメッセージでご応募ください。
お手紙の宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】です。

今週の後クレ

写真 ※ミラたん 魚津市役所 イメージキャラクター
今回のメッセージは富山県<魚津郵便局>石倉尚幸さんでした!

「残り少なくはなっていると思うのですが、昭和の時代からの現役赤バイクの郵便屋さんです。若いときに30年以上勤めている先輩を見るとおじいさんだなあと感じていましたが、実際に私はいまその年齢にさしかかっていまして。まだまだ若い者には負けたくないという気持ちもありますし、若い人が育っていってほしいなという気持ちも持っています。30年以上勤めたので、お客様には感謝の2文字しかないです。『青年よ、大志を抱け』という言葉があるのですが、大志を抱きながら今後も頑張っていきたいと思っております。」
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