TOKYO FM / JFN 38 STATIONSTOKYO FM / JFN 38 STATIONS 番組宛に手紙を贈る

SUNDAY'S POSTSUNDAY'S POST

『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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徳川家康が登場?/ノベルティ製作会議

  • ON AIR
  • 2020/03/08
写真 今回は、今年で発生から9年を迎える東日本大震災の話から始まりました。

小山「この番組が始まってからは初めて3月11日を迎えます」
宇賀「私は9年前のあの日、熊本にいたんです。九州新幹線開通前夜で、当時は『報道ステーション』で気象キャスターをしていたので、熊本駅を中継する準備で朝から行っていたんです。そこで午後、大変なことになっているということでもちろんその中継もなくなってしまったんですけど、そこから東京に帰れなくて。飛行機も新幹線も全部止まってしまって。とにかく早く帰って、何か自分にできることをしたかったのに何もできず。とりあえず車で福岡、博多のあたりまで移動して一泊して、翌朝、のろのろの新幹線になんとか席を取って、何時間もかけて帰ってきて。そこからもう取材に行って、という感じでした」

小山「その翌日に、一応くまモンが正式デビューをする予定だったんですよね。僕はちょうど、この日に俳優の渡辺謙さんと待ち合わせをしていたんです。謙さんがロサンゼルスから帰ってくる日だったんですよ。関東の空港に着陸できず、北陸の空港に着いたんですかね、飛行機から「一体何があったんですか?」と電話がかかってきて、色々と話しているうちに『何かやらなきゃ』という想いが芽生えて。『kizuna311』というサイトを立ち上げて、詩の朗読をする心のケアにつながるようなことをやったんですよね。その時は素材を録って、全国のラジオ局に配って放送してくださいとお願いをしたんですけど。そのあと、謙さんは今もやっているK-portというカフェ(渡辺謙さんプロデュースの宮城県気仙沼のカフェ)をね。いまだに通い続けていて、本当にすごいなと思います」

宇賀「私もそのあと、岩手も宮城も行きましたけど、個人的には福島に行ったときのことがすごく忘れられないというか……忘れられないのはみんなそうなんですけど。それ以来、毎年遊びに行くようにしたんですよね。旅行でも温泉でも町歩きでも、それこそ飲みに行くということでも。それから大好きなフェスがあるので毎年行って。去年は初めて出演もしたんですけど。それをちょっとずつ発信していたら、福島の方から連絡をいただいて。今年、2月に初めてシンポジウムに参加して、地元の高校生とディスカッションをしたりとか、そういう機会もいただいて。こうやって継続してやっていくのは大したことはできないけど、大事なのかなと思いました」

小山「もう9年経ったのかと思ったら、まだ9年ですからね」

今回は番組でも福島を取材し、音をお届けする予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の恐れがあるため取材は中止させていただきました。

徳川家康がやって来た!

写真 宇賀「今週のゲストは“徳川家康公”と台本に書いてあるのですが、どういうことですか?(笑)」

小山「そもそもは、僕がゲストに呼びたいと思っていたんですよ」

宇賀「薫堂さん、呼べるんですね!」

小山「イタコとかそういうのじゃないですよ(笑)。月に一度、僕の会社でいろんなゲストをお迎えしてちょっとした講演会をやってもらうんです。スタッフが持ち回りでキャスティングをするんですけど、『名古屋に本物の家康公がいる』と。『名古屋おもてなし武将隊』という人たちがいて、名古屋のことを語る時にそれぞれの武将がいるんですけど、なりきっている人がいると。知識、考え方、精神性、全て現代に舞い降りた徳川家康公であると」

宇賀「さっそく、お呼びしましょうか!」
写真 写真 小山「家康公は、今はおいくつですか?」

家康「わしは今年で478になる」

小山・宇賀「(笑)」

家康「此度はわしに聞きたき儀があると聞いて参ったわけじゃ」

宇賀「聞きたいことばかりですが……どうして家康さんは、東京に幕府を開こうと思われたんですか?」

家康「実は消極的な理由で、この江戸という場所に幕府や町を築き上げたわけじゃ。では、わし徳川家康が天下人になる前は、誰が天下人であったかの……豊臣秀吉殿じゃな。秀吉殿の恩名により、わしは三河国や今の静岡県と呼ばれし遠江や駿河国を治めおったのだ。これを取り上げられ、そして関八州という今でいう関東地方を与えられたわけなんじゃ。そこで我がまちづくりの候補が3つあったわけなんじゃな。鎌倉、小田原、江戸。鎌倉に町を作ると秀吉殿に目を付けられる。ゆくゆくは将軍となり幕府を作るのではないかと思われる。小田原は城郭都市である。軍備を整えるという意味で潰されるかもしれない。故に最後、ようやっと拓けた地にある江戸を選んだのじゃ。故に、実はわしはあまり選びたくなかったのじゃ」
写真 小山「家康殿は京都のことはどう思っていたんですか?」

家康「京の都は大切であった。どこまで大切であるかというと……わしの背を見てくれるかの?」

家康殿の背中にはある家紋にあるのは……。
写真 小山「葵の紋ですよね?」

家康「これ、実はの、賀茂神社からとった家紋なんじゃな。葵の紋というのは葵の植物であるわな。さりながら、葵というのは双葉までしかないんじゃ。ではなぜ、三つ葉葵か? これは今まで、戦なき世を見たことがない者たちが住まう世界が我らの頃じゃ。厭離穢土、欣求浄土。これは難しいで簡単にいうと、戦なき世を作るという意味じゃ。今までで考えると空想上の世の中じゃ。それをわしが作り出すぞということでの、この賀茂神社からいただき、家紋としたわけなんじゃ」

小山「それまでは戦国の世だから、人を斬りたい人で溢れているわけですよね。いくら江戸がそう思っても、外から攻められますよね?」

家康「故にわしは征夷大将軍を選んだのじゃ。要は各地にもののふ・武士がおるじゃろ。武士というのは頂点が一人だけおる。それが征夷大将軍じゃ。どんな大名家であっても、全員征夷大将軍の家来なんじゃ。征夷大将軍になれば、全武士に発令ができるのじゃ。そしてその当時、政を行なっておったのはすべてもののふであろう。軍事政権なんじゃな」

小山「でも下の人から見たら、家康って言う人は征夷大将軍と言いながら腑抜けになってしまったと、そういう風には思われなかったんですか?」

家康「なるほどの。それは実際にあったと思うがの。たとえば、わし徳川家康が将軍であった任期というのはどのくらいの長さじゃと思う?」

小山「20年とか?」

家康「正解はの、2年じゃ。最大の理由は、将軍になるとの、満たさねばならぬ細々としたことが多い。そんなことに時を費やしておっては実際の政の草案を考えたり、発案いたしたりすることができんのじゃ。わしはこの政の執行能力にすべてを置いたわけじゃ。発行させるのは息子である二代将軍の秀忠に任せての。故にわしは江戸におらず、駿府、いまの静岡県静岡市におり、ここにあらゆる頭脳を集め、わしがこの集合知になり、知恵者のものたちの話を聞き、決めるというのが仕事じゃったのだ。故に、それを知らぬ者たちは腑抜けになったと思うと思ったわな」
写真 宇賀「家康公は、いま江戸時代に戻れるとしたら戻りたいですか?」

家康「戻りたいわのう。やはり見てみたい、わしが築きし江戸の町を。わしが江戸の町を開府してから十数年しか見られんかったでな」

宇賀「でも、そのあと歴代将軍は一六代まで続くじゃないですか。誰がいちばん優秀でした?」

家康「たとえば、かの生類憐みの令を発令したのは誰じゃ?」

宇賀「綱吉?」
写真 家康「うむ。彼の者は、わしは高く評価しておる。それはものの考え方、先進性である。なぜかと申すと、やはりわしは、生きとし生けるものは大切にしてもらいたい。今の観点で申せば、世界初の動物愛令ではないか。生類憐みの令というのは、実は一つではなく数十集まった総称なんじゃ。江戸の町というのは当初、実は姥捨山ならぬ“姥捨町”であった。働き手としてもう動けぬような老婆や老夫を捨てていった町でもあったんじゃ。子どもたちも、生まれたすぐさま捨てられたんじゃ」

小山「どこにですか?」

家康「道端じゃ。辻の上に捨てていったんじゃ。どこの辻の上であっても、誰かの家屋の前じゃろ? 嫌がられて、嫌がられて死んでいく者たちを見て、幕府はそれを助けてやろうということで、最初に言ったのは『人を大切にせよ。命は無下にしてはならぬ』。それが生類憐みの令の一歩じゃ」

小山「イメージ的にはお犬様という感じですが」

家康「要は馬も牛も犬も猫も、というようになり、代表的に残ったのが犬らしいわな。確かに愚かな部分もあるが」
写真 そして、家康公にとっての「思い出の手紙」についても聞いてみました。

家康「わし徳川家康は、世界中で最も手紙を活用し、国づくりをした者じゃ。まず、いちばん有名な関ヶ原の合戦。これは何故に起こったのかというと、一枚の手紙、書状から起こったのじゃ。当時、上杉家の直江兼続という者がわしに対してちと無礼な手紙を送ってきたわけじゃ。実はわしはこれを活用して、関ヶ原の合戦の糸口としたわけなんじゃ。そこからわしは、150通以上の手紙を全国の大名に書き……あの2ヶ月間はもうわしは手紙を書き通しじゃった、誠に。一辺倒の手紙ではいかんのじゃ。小山殿には小山殿に対しての手紙があるじゃろう。なつみ姫にはなつみ姫の手紙。一通、一通変えんといかんのじゃ」

小山「でもそれは代筆じゃなかったんですか?」

家康「無論、これは右筆という者があり、代筆をしておった。物理的にはわしではない。さりながら、わしが傍におり書かせておった。そこが石田三成とわしの違いじゃ」

小山・宇賀「(笑)」

家康「この国というのは手紙により作られた歴史なんじゃ。あまり知られておらんわな。手紙がなくば、おそらく全く違ったようになっておる。わし徳川家康が天下人になることはなかった」
写真 宇賀「家康さんに会いに行きたいと思った方は、どうすればいいですか?」

家康「わしは今は名古屋城を拠点に、日々な、戦働きをしておるぞ。やはりわしは元天下人ともうしても、非権力者じゃ。その地位を楽しんでおる。客人たちが実際に名古屋城に来るでの、実際に我らの演舞と呼ばれるパフォーマンスもいたしておる。土日祝日に」

小山「それが名古屋おもてなし武将隊なんですね」

家康「世界中に行っておるぞ。20カ国以上行っておるしな。あとはコロンビア大学、米国の東京大学のような場所なんだが、そこで講義をいたしたりの」

徳川家康公、ありがとうございました!
写真

音の絵画コンテスト

写真 以前、薫堂さんがお店の様子の音を録ってきた兵庫県の駄菓子屋「淡路屋」。音だけを聞いて絵を描いてもらう「音の絵画コンテスト」へのご応募をいただきました!
ぜひ、放送と合わせてご覧ください。
写真 お送りいただいた皆さん、ありがとうございました!

▼日本郵便からのお知らせ
いよいよ開催まであと150日をきった、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会。3月10日(火)から、郵便局窓口にて東京2020公式ライセンス商品である特殊切手「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 東京2020聖火リレー」が販売されます。切手は、東京2020 オリンピック聖火リレーエンブレム、聖火リレーピクトグラム、聖火リレートーチがデザインされたものと、東京2020パラリンピック聖火リレーエンブレム、聖火リレーピクトグラム、聖火リレートーチがデザインされたものの2種類です。ぜひ、お買い求めください!

▼番組では新企画の参加者も募集しています!

〈ラブレター渡し隊〉…ラブレターを渡す勇気がない……そんな人を応援する企画。小山薫堂があなたが書いたラブレターを、意中の相手に渡しに。想いを届けるお手伝いをします。お相手の情報やラブレターの概要を合わせて書いてください。(ご応募いただいた〈おとちゃん〉さん、ご連絡お待ちしています!)

〈文通企画〉…番組スタッフと文通したい方を募集! 文通相手のスタッフはランダムです。薫堂さん、宇賀さんから返事が来ることもあるかも?

住所・氏名・電話番号を忘れずに明記の上、お手紙か番組サイトのメッセージでご応募ください。
お手紙の宛先は【郵便番号102-8080 TOKYO FM 「SUNDAY’S POST」】です。

手紙文化を盛り上げよう! ポスト会議#37

写真 先週に引き続き、番組オリジナルノベルティ製作につい、銀座・月光荘画材店の日比康造さんと会議していきます。先週は、コースター型のノベルティを作ろうということになったものの、薫堂さんは、もう1つ何か作りたい! とのことですが……。

小山「今回、ノベルティを作ろうと言った時に、僕が最初に思い浮かんだのは鉛筆なんですよ。月光荘の鉛筆は太いんですよ。普通のやつより太くて」

日比「8B鉛筆と言って、普通の鉛筆の1.5倍くらいありますね」

小山「万年筆よりちょっと細いくらいで。ちゃんとそれ用の鉛筆削りも売っているんですよ」

宇賀「太いとどう違うんですか?」
写真 小山「そもそもスケッチ用なんですよね? でも、文字を書くときもすごく思いっきり書けるんですよ。細いペンで書くよりも、太いもので書いた方が抵抗なく、思ったことをそのままスラスラ書けるイメージで」

宇賀「それいいじゃないですか! 太いやつにしましょう」

日比「削り方によってエッジも作れるし、丸いところも作れます」

小山「あれは1本200円くらいですよね? 比較的皆さんにも配布しやすいですし。それでいいですか?」

宇賀「何かSUNDAY’S POSTならではのものを1つ足したいですよね」

小山「鉛筆の木を宇賀さんが切りに行くことはできるんですか?」

宇賀「木を切りに行く!? どこに?(笑)」
写真 日比「何か今回の企画ならではのものが、もう一盛り欲しいですね」

小山「願掛けをする? 下鴨神社とか、太宰府天満宮とかでやってもらうとか」

宇賀「手紙の神様の神社とかないんですか?」

小山「一言主神社って、前お手紙いただきましたよね」

宇賀「ここぞの手紙を書くときのための鉛筆とか」

小山「コースターは、月光荘さんで進めていただいて。鉛筆はじっくり、本当にみんなが欲しがるようなものにしたいです」

日比「鉛筆ってペンと違って減っていくじゃないですか。その短くなると、ガリガリ君じゃないですけど、何か出てくるとか……」

小山「当たりがでくるとか?」

宇賀「当たり付き鉛筆?」

日比「当たりが出るともう1本とか」
写真 宇賀「それも面白いですね! では、太い鉛筆を作るということだけ決めて、どんな鉛筆を作るのかは私たちも考えましょう。皆さんも、こんなものが欲しいとか、こういうことをしてくださいというアイデアがありましたら、ぜひお手紙をいただけたらと思います」

色々なアイデアが出ましたが、ノベルティ作り、今回は順調に進むのか……!? 皆さんからのアイデアもお待ちしています!

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、千葉県<松戸河原塚局郵便局>鈴木貴宏さんでした!

「東京2020パラリンピックを盛り上げる施策として、2017年11月から千葉県内郵便局社員が千葉大学と共同し『切手モザイクアート』というのを作っています。今回作成した”車椅子フェンシング”は、既に完成している”シッティングバレー”、”ゴールボール”、”テコンドー”の3作品とあわせて成田国際空港第2ターミナルJAL搭乗口に3月24日まで展示しています。また、東京2020パラリンピック開催期間中、幕張メッセの競技会場に展示する予定です。
実際近くで見ると何だかよく分からないなって部分もあるんですけど、遠目で見るとすごくキレイなので是非皆さん見て下さい。」
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