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『手紙から始まる物語。』
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『エモい』ってなに? Lucky Kilimanjaro熊木幸丸さんをお迎えして

  • ON AIR
  • 2020/11/01

ゲストはLucky Kilimanjaro熊木幸丸さん

写真 今回はゲストに、バンド〈Lucky Kilimanjaro〉のボーカル、熊木(くまき)幸丸(ゆきまる)さんをお迎えしました。
宇賀さんは“ラッキリ”ことLucky Kilimanjaroの曲は以前からよく聴いていたようですが、薫堂さんは今回、初めて知ったようです。
宇賀「薫堂さんのために、私から簡単にご紹介をさせていただきたいと思います!
Lucky Kilimanjaroは熊木さんを中心に同じ大学の軽音サークルの仲間同士で結成されました。“世界中の毎日をおどらせる”がテーマの、6人編成のエレクトロポップ・バンドです。2018年にEP「HUG」でメジャーデビュー。今年の3月に、メジャーでは初のフルアルバム『!magination』をリリースされています」

小山「熊木さんは、いまおいくつなんですか?」

熊木「結構見えないって言われるんですけど、今年で30歳になります」

小山「えっ! 見た目は10代って言われても違和感ないですね」

熊木「10代は……(笑)。若く見られることは多いですね」
写真 写真 小山「幸丸さんというお名前、すごく素敵ですね。なぜ、幸丸という名前になったんですか?」

熊木「“幸”はお父さんの名前からきていて、“丸”は、昔、長男によく付けていたようです」

宇賀「『Lucky Kilimanjaro』はどういう意味なんですか?」

熊木「飲み会のノリで『かっこいい名前ない?』ってランダムに(メンバーに)聞いて、出てきたのが“キリマンジャロ”で。別にメンバーにめちゃくちゃ山登りをする人がいるとか、コーヒーを飲む人がいるわけでもなく、本当にノリです。“ラッキー”は、ポジティブなサウンドを奏でたいなと思っていて、ラッキーってちょうどいいよね、と」

宇賀「曲はすごくポジティブですよね、踊りだしたくなるような曲ばかりで。バンドのメンバーはどんな風に集まったんですか?」

熊木「卒業が近いときに、『バンドをやりたいな』と思って。それでサークルのメンバーを誘ったらしいんですけど、それが飲み会の時で……翌日、LINEのグループが出来ていてそれで気づいたんです。結成した時のことは全然覚えていなくて」

小山「就職とかは考えていなかったんですか?」

熊木「一応、内定はいただいていたんですけど、バンドやるなら辞めなくちゃいけないんだろうな、と。本当はそんなことないんですけど(笑)」

小山「まだメジャーデビューもしていなかったんですよね?」

熊木「そうですね、何か絶対に大丈夫というのがあるわけでもなく……いま考えても無謀ですよね」

宇賀「曲作りはどういう風にされるんですか?」

熊木「曲によって全然違いますね。計画性をもって曲を作れないタイプで、突然のインスピレーションからパパパっと出来ることが多いので。映画を見ていて『こういう感覚が欲しいな』という感じで、軽く言葉を書いて、その上にトラックを乗せて、言葉を調整して」

宇賀「歌詞が先なんですか?」

熊木「歌詞が先のこともあるし、音が先だけど、どういう歌詞を書きたいのかもう決まっているときもありますよ」

宇賀「ラッキリの曲は、聴いているといまの若い子と喋っている気分になるんですよ」

小山「理解しているフリをして、自分を若く見せていませんか?」

宇賀「違いますよ(笑)。全然わかってはいないんだけど、そういう印象なんです。勉強になります」
写真 宇賀「そんなラッキリは、若い人のあいだでは『エモい』と言われているんですよ。薫堂さん、『エモい』って何かわかりますか?」

小山「……エモーショナル?」

熊木「エモいって、なんだろう、答えはなくて。何か心が動かされる感じ、感情が動かされる感じを『エモい』と言うと思うんですけど」

宇賀「人によってエモさって違うって言うことですよね」

熊木「ちょっと前だと『ヤバイ』みたいな、なんでも使えちゃうんですよね。悲しいときも『エモい』って言うし、楽しいときも『エモい』って言えるし。僕らに『エモめの夏』って曲があるんですけど、あえてはっきりさせないけど、なんかわかるでしょ? って。フィーリングで伝え合うのが『エモい』という言葉のいいところだなと思います」

小山「じゃあ、ラーメンとか食べて、『これエモくね?』みたいな風にも使うんですか?」

熊木「エモいラーメン、ありますよね」

宇賀「あるんだ(笑)」

熊木「いや、でもラーメンには言わないかも(笑)」

宇賀「今どきっぽい言葉を取り入れるのが早いですよね?」

熊木「『エモめの夏』に関しては、あえて入れました。もともと感覚としてはあったんですけど、若い人がそういう風に使っていると聞いて、自分の曲でもぐちゃぐちゃしている 嬉しいのか悲しいのか寂しいのかわからない感情を、『エモい』としたいと思って使っています」

宇賀「今年は去年までとは全然違う夏だった人も多いから、それぞれのエモいで聴いていたんじゃないかなと思います」

小山「こうやって文化って生まれていくんですね」
写真 Lucky Kilimanjaroは10月21日にニューシングル「夜とシンセサイザー」をリリースしました。

宇賀「『夜とシンセサイザー』はどんな風に生まれた曲なんですか?」

熊木「こういう状況の中で、正しいと思っていたやり方とかが全部覆されてしまって。その中でも新しい何かを探していかないといけない、迷う人のための曲を書こうと思って作った曲です」
写真 宇賀「この番組は『手紙』がテーマなのですが、熊木さんは普段、お手紙を書いたりはしますか?」

熊木「自分の曲は人に語りかけるような曲がほとんどなので、手紙のようなものなんだろうなと思ったりしています」

宇賀「これまで書いたり受け取ったりした中で、特に印象的な手紙はありますか?」

熊木「中学3年生の時に初めてもらったラブレターが、本当にあのドキドキは忘れられないですよね。『何、この気持ち?』みたいな」

宇賀「渡されたんですか?」

熊木「バレンタインデーでしたね」

小山「エモい」

宇賀「(笑)そう、いまのエモいですよね(笑)」
写真 熊木「いまのはジャスト エモいだと思います(笑)。これを恋と言ってしまうのはもったいない感じ、言葉にとどめておかないで、感情のままにしておきたい感じが『エモい』なんじゃないかな、と」

宇賀「エモいって言う方が、いろんな可能性が残される感じですね」

小山「そのラブレターはどうなったんですか?」

熊木「恥ずかしくて、ちょっとあんまり相手にできず、そのまま卒業してしまって。高校の時に、その子と会ったときはすごく責められましたね(笑)」

宇賀「さすがエモいネタ持っていますね!」
写真 小山「いま、手紙を書くなら誰にどんな手紙を書きたいですか?」

熊木「難しいけど、やっぱり両親。僕は就職をしないでバンドをやって、いまもふわふわしながらやっているんですけど、それを支えてくれたという、『やりなよ』と言ってくれたのは両親なので。そういう感謝を手紙で伝えたいです」

小山「この放送をお父さん、お母さんが聴いていたら、エモいでしょうね」

宇賀「これをきっかけに、ご両親に手紙を書くのもいいですよね。言い訳ができますもんね、『こういう番組に出ちゃったから』って」

SUNDAY’S POSTでは、熊木さんへのお手紙をお待ちしています。責任をもってご本人にお渡しするので、是非送ってください!
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST熊木幸丸さん宛】までお願いします。

Lucky Kilimanjaro熊木幸丸さん、ありがとうございました!
写真 Lucky Kilimanjaro
http://luckykilimanjaro.net

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、神奈川県<逗子郵便局>渡久地杏子さんでした!

「以前勤務していた郵便局の近くに、ろう学校があり、ろう者のお客さまが来局されることもありました。着任したばかりの頃は筆記で接客をしていたのですが、どうしても書くことに時間がかかってしまうと思い、手話を学び始めたところ、少しずつ手話での会話ができるようになりました。 その結果、ろう者のお客さまから『あなたがいるからこの郵便局は安心して来ることができる』と言っていただき、そのお客さまのご紹介でご友人の方々も来局してくださるようになり、また郵便局内でも、他の局員が少しでも、と手話を学び始めるようになりました。 現在働いている逗子郵便局でも、手話等を必要とされるお客さまが来局されるので、ろう者のお客さまとのあの時の経験は私の礎となっています。」
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