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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
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日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
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移動式販売の駄菓子屋! 『駄菓子屋ROCK』とは?

  • ON AIR
  • 2021/09/19

『駄菓子屋ROCK』店主の谷口齋隆さんをお迎えして

写真 今回はゲストに、「駄菓子屋ROCK」店主の谷口齋隆(たにぐち・としたか)さんをお迎えしました。

小山「“駄菓子屋”のイメージには全く似つかわしくないというか……」

宇賀「おじいちゃん、おばあちゃんがやっているお店のイメージがありますもんね」

小山「でも“ROCK”のイメージはぴったりですね」
写真 宇賀「谷口さんは、神奈川県藤沢市を中心に、移動式の駄菓子屋『駄菓子屋ROCK』を経営されています」

小山「リヤカーをスーパーカブで引いているんですね。今、おいくつですか?」

谷口「今年で41歳になります」

小山「駄菓子屋を始められたのは?」

谷口「ちょうど6年前ですね。その前は飲食店だとか日雇い労働だとか、いろいろ仕事はしてきました」

小山「なぜ、35歳で駄菓子屋さんを始めようと思われたんですか?」
写真 谷口「僕は20代前半の時から毎晩友達と居酒屋で飲んで、遅くまで遊んでいたんですけど、まったく根拠はないんですけど、『35歳になったら駄菓子屋をやる』と周りに公言していたんですね。駄菓子屋さんがどんどん町から消えていく中で、自分が受けていた古き良き日本の文化を、次世代に継承したいという想いがありまして。当初は町中に路面店で店舗を設けるつもりだったんですけど、やはり駄菓子屋だけでは運営が難しいとわかっていたので、まずは自分でビジネスを確立させて、余力で運営しようと思っていたんです。いざ35歳を迎えるにあたって、そこまでの余力を回せることを確立できていない中で、さあ困ったぞ、と焦りはじめまして。『これで叶わなかったら笑われる』と、夏休みの宿題を終わらせるような覚悟で、35歳の半年前から考え始めまして。ちょうど世間では、移動販売とかキッチンカーが出始めた頃で、移動式にしてしまえばいいなと思ったんです。昭和のノスタルジックや、あたたかさを残したいと思って、SNSで『リヤカー余っている方はいませんか?』とダメ元で呼びかけたんです。そうしたらお芋屋さんをやっている方からリヤカーを譲ってもらえて、友達から廃材をもらって柱を立てて。トタンはホームセンターで3000円で買って、突貫工事で組み立てて、総工費3000円で仕上げました。問屋さんから駄菓子を仕入れて、誕生日の4日前に商品を陳列して、近所の団地でオープンしたのがスタートです」

小山「初日の売り上げはどのくらいだったんですか?」

谷口「1500円くらいですね」

小山「それはどう感じましたか? 不安に感じましたか? 手応えがありましたか?」

谷口「やっぱり経営は回せないんだな、と痛感はしました」
写真 写真 小山「でも、なぜ駄菓子屋だったんですか?」

谷口「やっぱり自分が駄菓子屋さんで過ごした思い出ですね。今それを味わえる子どもたちがいない中で、そういうコミュニティや場所を、自分がつくって提供したい想いがありました。駄菓子屋の雰囲気が好きだったんですね」

小山「実際、6年やられていて、経営は回せているわけですもんね?」

谷口「おかげさまで」

小山「いつもどういう風にコースが決まっているんですか?」
写真 谷口「気まぐれですね。気が向いた時だけ、自分が行きたいところに」

小山「常連の子どもたちもいるんですか」

谷口「リヤカーを引っ張っていると、道端で子どもから『駄菓子屋ROCKだ!』って言われて。ヒーローかな? って思います(笑)」

小山「なんて呼ばれているんですか?」

谷口「“ROCKさん”ですね」
写真 宇賀「なぜ『駄菓子屋ROCK』という名前なんですか?」

谷口「古きよき駄菓子屋の雰囲気ももちろんよかったんですけど、ちょっとスパイスというか、ロックのもつ反骨心やソリッドされた雰囲気をあたたかいものとミックスしたらオリジナリティがつくれるんじゃないかと思って。本当に思いつきでつけた名前なんですけど」

小山「仲良くなった子どもたちもいるんですよね」
写真 谷口「もちろん、いっぱいいますね。『将来は駄菓子屋ROCKになりたい』と言ってくれる子どももいますね。駄菓子屋がかっこいい職業であってもいいかなと思うんですよね」

小山「きっと谷口さんの存在が人生のヒントになったり、勇気付けられたりする子どもさんもいるんでしょうね」

谷口「そう思ってもらえたらいいですね。彼らが大人になった時に、『あんな大人いたな』とヒントになったらいいですね。おじいちゃんおばあちゃんよりも、隣の家の兄ちゃんみたいな感じでいいかなと。『人生の裏道を教えてやるよ』、みたいな」

宇賀「イベントとかお祭りのときに、駄菓子屋ROCKを呼ぶこともできるんですか?」

谷口「もちろん、呼んでいただければ。子どもたちの笑顔があるとことでしたら、どこまででもおうかがいします!」
写真 駄菓子屋ROCKでは駄菓子屋リヤカーの他に、お神輿や盆踊りやぐら、射的、スーパーボール、綿菓子などが集まった「縁日ブース」の出店もしているなど、駄菓子屋の域を超えた活動をされています。

谷口「夏祭りをプロデュースできる感じですね」

小山「祭り屋ROCKですね」

宇賀「これからのイベントやお祭りの予定はあるんですか?」

谷口「どうしてもお祭りをやると人が集まってしまうので、9月には、貸切でドライブスルー方式の夏祭りを体験してもらう企画を考えています」

小山「どういうことですか、貸切でドライブスルー?」
写真 谷口「パークの中に入れるのは10分おきに1組だけにして、駄菓子屋でお菓子を選べて、ぐるっと、回れて、盆踊りやぐらの上で写真を撮れて、という企画です。そこまでやったらできるかなと思って。赤字覚悟でやれたらいいなと企んでいます」

小山「6年のあいだで、子どもたちが選ぶお菓子が変わったな、と思うことはありますか?」

谷口「最近のお子さんは結構お金持ちですよね(笑)。カゴいっぱいに持ってきて大丈夫かな? と思うくらい。当時の僕たちは100円玉でどれだけ買えるか、だったじゃないですか。2、300円は買っていくので太っ腹だなあと」

宇賀「PayPayで買っていく子どももいるんですか?」

谷口「はい、10円、20円のお知らせが携帯に届きますね(笑)」
写真 宇賀「今日は『いま手紙を書きたい人へ宛てたお手紙』を書いてきていただきました」

谷口「対象が絞れていないんですけど、20年後の大人たちに向けて伝えられたらいいなと思って書いてきました」

小山「今のお客さんである子どもたちに向けてですね」

20年後の大人たちに向けた手紙を谷口さんに朗読していただきました。ぜひradikoでお聴きください(9月26日まで聴取可能)。
写真 小山「駄菓子屋ROCKは将来どんな風に発展していくんですか?」

谷口「世界展開ですね。去年、こういった状況で提灯をぶら下げてやぐらを組んだときに、来場してくれた大人の方がその風景を見て涙してくれたんですね。やっぱりこの景色は残していきたい、日本の文化として世界の子どもたちに見てもらいたいと思いました。世界と日本の子どもたちの架け橋になれるような活動をしていければなと思っています」

宇賀「今日の放送を聞いて、谷口さんへお手紙を書きたい、と思った方もいらっしゃると思います。ぜひ番組にお寄せください。ご本人にお渡しさせていただきます。【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST谷口齋隆さん 宛】にお願いします」
写真 「駄菓子屋ROCK」谷口齋隆さん、ありがとうございました!

駄菓子屋ROCK
https://dagashiyarock.com

#手紙にしよう

宇賀「様々なポストカードを無料でダウンロードできる『#手紙にしよう』のサイトの更新情報です。過ごしやすい9月だからこそ、手紙を出しにお散歩へ行くのはいかがでしょうか?」

小山「以前、犬の散歩ついでに手紙を書いて投函しました、というお手紙が届きましたもんね」

宇賀「おうち時間が続いて身体がなまってしまった方もいると思うので、“リフレッシュするためのお手紙”をご用意しました。秋の夜長にピッタリな、月明かりと街灯が美しい2種類の風景を展開しております。ぜひ、早朝の散歩や、夕方のランニングなど、ちょっと遠くのポストまで、お手紙を出して、身体を動かしてみるのはいいかもしれませんね」

小山「1つは、街灯が夕方の頃に灯り始めた秋らしいデザイン。もう1つは月明かりが色づいてきた葉っぱを照らしているポストカードですね。これに書くなら何がいいですかね? 必然的にちょっとセンチメンタルな手紙を書いてしまいそうですね」

宇賀「皆さんからの番組へのお手紙もお待ちしています」

詳しくは、「&POST」のwebサイトをご覧ください。

「&POST #手紙にしよう」

ぽすくま グリーティング切手が発売

宇賀「日本郵便のキャラクターである、ぽすくまのグリーティング切手が発売されています。今年は郵政事業150周年記念ということで、日本の郵便制度はイギリスの制度を基にしていることなどから、イギリスをテーマにしたデザインになっています。ぽすくまが仲間たちとイギリス中を旅したり、お茶会をしたりと、見どころが盛りだくさんです。63円のシート、84円シート、それぞれお楽しみください。切手シートの背景は、日本郵便のオリジナルのタータンチェックを使っているそうです」

小山「タータンチェックのオリジナルのデザインって、結構(審査が)厳しいんですよね」

宇賀「そして、そんなぽすくまですが、なんと初めての絵本『ぽすくまです!』が発売されています。
来週のSUNDAY’S POSTでは、ぽすくまの生みの親である切手デザイナーの中丸ひとみさんと、絵本の文章を担当された坂井治さんをお迎えして、絵本や、ぽすくまの誕生秘話についてうかがいます」

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、石川県〈中島郵便局〉吉尾真由美さんでした!

「中島郵便局が所在する能登半島は、自然豊かで冬には牡蠣貝が有名です。焼き牡蠣、牡蠣フライなど色々な美味しい食べ方で味わうことができます。 また、最寄り駅である能登鉄道『能登中島駅』の構内には、鉄道郵便車の『オユ10』が保存されています。現在は郵便物の大半がトラックや飛行機で運ばれていますが、昭和61年に廃止されるまでの114年間、この鉄道郵便車が全国津々浦々の駅に郵便物を届けていたそうです。現役を引退して、役目を終えたこの貴重な鉄道郵便車が、『能登中島駅』で見学できます。」
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