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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
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南極観測隊 初の女性隊長・原田尚美さんが登場!

  • ON AIR
  • 2024/01/21

第66次南極地域観測隊の隊長 原田尚美さんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、東京大学・大気海洋研究所の教授であり、12月に派遣される第66次南極地域観測隊の隊長である原田尚美さんをお迎えしました。
写真 小山「女性で隊長はもしかして初めてですか?」

原田「そうですね、初めてです」

小山「今まで何回くらい行かれたんですか?」

原田「2回ですね」
写真 小山「南極って音がないと聞いたことがあるんですが……」

原田「そうなんです、私もいちばん驚いたのは音がないことでした。自然の景色もとっても素晴らしいんですけど、無音というのにすごく感動した覚えがあります。風が吹けばもちろん風の音はするんですけど、ここに暮らしていると人工音とか森に入ると虫の声とか鳥の声とか川のせせらぎとか、何かしら音ってありますよね。南極の場合、風が吹いていないと何の音もしないんです」

宇賀「そもそもどのくらいの期間、どのくらいの人が行くものなんですか?」

原田「夏隊と越冬隊と2つにパーティーが分かれていまして、2つで大体100人です。越冬隊が30人、夏隊が70人くらいですね。夏隊の場合は11月の末から3月の末まで昭和基地に滞在をする、あるいは途中の海洋観測などをしながら研究をするというパーティーなんですけど、越冬隊はさらに4月以降も昭和基地に滞在をして、一冬を過ごしながら観測をするというパーティーになります」

小山「最初に南極上陸をした瞬間のことは覚えていますか?」

原田「最初に行ったのは大学院の時だったんですけど、音のなさが印象的でした」

小山「寒さはどうなんですか?」

原田「南極の昭和基地がある周辺は、大体、北海道の札幌の冬くらいなんです。プラスマイナス0度とか、場合によってはプラスになる日もありますし」
写真 宇賀「もっとマイナス20度、30度みたいな世界かと思いました! その南極でどうやって過ごされるんですか?」

原田「基地ではかなり快適な住環境が用意されています。越冬隊は大体個室の部屋、4畳から4畳半くらいの。床暖房ですし、お風呂も24時間循環風呂があります」

小山「お風呂、あるんですか?」

原田「入る時間は決まっていますけども、お風呂もあって、トイレもウォシュレットで。非常に快適な暮らしをしつつ、観測研究を行なっています」

小山「さすがにテレビは見られないですよね?」

原田「そうですね、ただネットワークは通じているので、家族とチャットをしたりとかインターネットで情報を調べたりとかはできます」

小山「じゃあZoom会議とかも……」

原田「やります、やります」
写真 小山「今度、Zoomで出演していただけませんか、南極から?」

原田「可能ですね(笑)」

宇賀「お休みの日はあるんですか?」

原田「一応、日曜日は」

小山「あるんですね、何をするんですか?」
写真 原田「皆さん、趣味のことを。クラブ活動もやったりしていて。たとえば楽器の得意な方はギターとか三味線をやっていたりとか、筋トレのクラブ活動があったりとか、いろいろです」

小山「南極へ行くときは、どういう荷物なんですか?」

原田「あらかじめ船に積んでいくんですけど、限られた段ボール箱の制限の中で皆さんいろんなものを持っていきますね。夏隊は5個まで、越冬隊は10個とか15個とかそれぐらいだったと思います」

小山「どんなものを持って行くんですか? 食料もいいんですか」

原田「嗜好品はもちろん持っていけますし、人によっては何か特別な趣味のものを持って行くとか。私の場合は船で使う羽布団を持っていきました。船の中の寝具は毛布が2枚くらい付いていて、あったかいんですけど寝る時は快適に寝たいなと思って」
写真 小山「『これ持ってくればよかった!』と思ったものはありますか?」

原田「手紙のセット。この番組が日本郵便だからというわけではなくて、前回行った時に、もっと持ってくればよかったと思ったのが、手紙と封筒のセットなんです」

小山「ポストはないですよね?」

原田「ポスト、あるんです。『しらせ』と昭和基地に郵便局の分室がありまして、これは東京の銀座局の分室なんです」

小山「そうだ、この話、前も番組でしましたね」

原田「いろんな方々にお礼とか、観測を支援してくださったりとか、ちょっとしたメモを書いてお菓子とかを添えてお礼をするという機会がすごく多かったので、もっと持ってくればよかったと思ったアイテムです」

小山「南極の風景印はないんですか?」

原田「消印は風景印だったと思います」

小山「それは欲しいですね!」

宇賀「欲しい!」

原田「今年のものは締め切りがもう終わっているかな、毎年10月くらいに、日本郵便のウェブサイトから次に行く隊に持って行ってもらう募集をしているんです。申込書を書いてくだされば、消印付きで向こうから出せます」
写真 小山「滞在中にいちばん幸せだと思う瞬間はどういう時ですか?」

原田「みんなそれぞれのミッションを持って現場に送り出しますけど、彼らが無事に帰ってきた時。毎日のようにですけどね、『ああよかった』って」

小山「遠くに行く人もいるんですね」

原田「ヘリコプターで輸送をしながら、大陸とか沿岸に観測に送り出すんです。1週間や10日滞在をして戻ってくるんですけど、何があるかわからないので。彼らが無事に帰ってきたのを見届けるというか、会うと『ああよかった』ってすごく思いますね」
写真 宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、そして今日は『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね。どなたに宛てたお手紙ですか?」

原田「家族に宛てた手紙です。父と母と妹と、それから福岡に単身赴任中の夫。4人に書きました」

原田さんのお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(1月28日まで聴取可能)。
写真 小山「南極のお土産とかはあるんですか?」

宇賀「何をお土産にするんですか?」

原田「氷です。雪が圧縮されて氷になるので、その氷で飲み物を飲むとパチパチパチって溶けるんです」

小山「向こうではそれでウイスキーを飲んだりするんですか?」

原田「しますね」

宇賀「でも何より、無事に帰ってきてくれることがいちばんのお土産ですよね。またぜひ、向こうからZoomでも、お願いします」
写真 宇賀「今日の放送を聞いて、原田さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 原田尚美さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
写真

今週の後クレ

写真 今回のメッセージは、島根県〈亀嵩郵便局〉内田順さんでした!

「配達でお伺いする際に、よく世間話をする二人暮らしの年配のご夫婦がおられました。ある時、奥さまが亡くなられてしまい、旦那さまは独りになられて元気がなく、寂しそうにされていました。はじめは声を掛けにくかったのですが、配達でお伺いした際には声を掛けさせていただいていたところ、だんだんと元気を取り戻されて、笑顔を見せていただけるようになりました。 その後、私が転勤する時に、旦那さまがお手紙を書いてくださったのですが、『あの時声を掛けてくださり、本当に感謝しています』と書かれており、本当に良かったなと思いました。」
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