トレジャーハンター 八重野充弘さんをお迎えして
- 2024/09/08
トレジャーハンター 八重野充弘さんをお迎えして
今回は、日本トレジャーハンティング・クラブ 代表の八重野充弘さんをお迎えしました。
小山「日本トレジャーハンティング・クラブというものがあるんですか?」
八重野「はじめて聞きましたか? もう46年になるんです」
小山「46年! 何名くらいいらっしゃるんですか?」
八重野「実質、大体70名から80名くらい。ほとんどがあったこともない人」
小山「個人で活動されているってことですか?」
八重野「そうですね、発足当時はですね、自分のターゲットやエリアを持っている人が原則だったのですけども、2000年くらいから規約をゆるめて経験がなくても興味があれば誰でもウェルカムという形に変えました。ここ10年か15年くらいですかね、グーっと増えてきたのは」
小山「皆さん、それぞれお仕事をお持ちで、趣味として宝探しをしているんですね」
八重野「あくまで趣味です。仕事にはなりませんからね」
小山「八重野さんの本業は何ですか?」
八重野「曖昧なんです。作家とかフリージャーナリストという肩書きは使っていますけども、埋蔵金探しは今年でちょうど50年になりますから」
宇賀「50年!」
八重野「それをネタに本を書いたり、メディアに登場したりすることはありますが」
小山「じゃあ、トレジャーハンターですね、仕事は」
八重野「その肩書きもですね、非常に付けるのはためらったのですけども。なぜかというと、実績がないものですからね。ただ、それまで誰も自分の前に来る人もいないし、マスコミの人たちもそういう肩書きがあると喜んでもらえるから、いいか! ということで」
小山「いや、でもある意味プロですよ。50年見つけていないのにやり続けているといったら、素人だったらもう心が折れますもん」
八重野「昔の人たちもね、大体10年か20年、潰れていっていました。なぜ潰れるかというと、お金をかけすぎてそれだけに専念する。そんなもんじゃないんですよね。だから僕なりのやり方で続けてきたから50年も保っていると」
宇賀「ちなみに八重野さんのターゲットやエリアは?」
八重野「全国です。いままで50ヶ所くらいを渡り歩いて調査をして、そのうち16ヶ所ですかね、発掘までやったのは。いま、4ヶ所くらいに絞り込んで最後のチャレンジをしているところです」
小山「いま、おいくつですか?」
八重野「77歳です」
小山「これは縁起がよさそうな感じがしますね!」
小山「宝探しをしていて、もしも見つかった場合は全部もらえるものなんですか?」
八重野「クイズにしましょう。見つけた人のものに、どのくらいなるんでしょう?」
宇賀「埋蔵金とかお宝だったら、落とし主がわかっちゃうから、ゼロ? でもだったら探すわけないですよね。半分くらいかな?」
八重野「2通りの答えがあるんですよ。1つは先におっしゃったように、財布を拾ったのと同じ扱いになる遺失物法という法律があって。これを届けると警察は持ち主を探します。持ち主というのは、とうになくなった人ですけども、その先祖がそれを隠して、自分に相続権があるということを証明できる人が所有権者になるんです。それが証明できたら、そのものは一旦、その人に全額返還されます。そして、5%から10%までの方労金を受け取る権利が与えられます。そうすると大体10%で決着がついて、財布を拾ったのと全く同じで、1万円を拾ったら1,000円いただけるというようなことですね。それは持ち主が見つかった場合ですけれど、持ち主が見つからなかった場合。ほとんどのケースはそうなんです。そうするとですね、土地の所有者と発見者で折半」
小山「土地の所有者に入るんですね。面白い!」
宇賀「もし、何十億円も手に入ったらどうするんですか?」
八重野「その先のことはあんまり考えていないんですよ。僕らが探しているものは文化財的価値がものすごく高いものですから、共有財産にしなければいけない、と。多分、それは簡単に売り飛ばすことができないものなんですよ。どこかの博物館とか、施設の収蔵品になって、みんなに見ていただくという形にするのがいちばんお金にもなると思いますし。見つけたものそのものをお金にする気は、いまはさらさらありません」
小山「もうロマンですね」
八重野「ロマンとよく言われますがね、簡単に言えるものじゃない。もちろんワクワクするような場面もいっぱいありますけれども、結構リスキーな怪我をしそうになったり、死にそうになったりとかね。それともう、やめられなくて、自分が自分でなくなるような感覚もなきしにもあらず。一歩間違えると非常に危ない世界なので。そういうものを味わって、はじめてロマンも味わえるんじゃないかと」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね」
八重野「僕のトレジャーハンティング人生の中でね、恩人と言えるかどうかはわかりませんけど、1回会ったきりなんですけど、世界一実績のあるトレジャーハンター。アメリカの方です。その方はとうに亡くなっていますけど、いま思い起こして、やっぱり伝えたくなって手紙を。メル・フィッシャーという有名なトレジャーハンターです」
八重野さんからメル・フィッシャー氏へのお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(9月15日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、志村さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 八重野充弘さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
八重野充弘さん、ありがとうございました!
八重野「はじめて聞きましたか? もう46年になるんです」
小山「46年! 何名くらいいらっしゃるんですか?」
八重野「実質、大体70名から80名くらい。ほとんどがあったこともない人」
小山「個人で活動されているってことですか?」
八重野「そうですね、発足当時はですね、自分のターゲットやエリアを持っている人が原則だったのですけども、2000年くらいから規約をゆるめて経験がなくても興味があれば誰でもウェルカムという形に変えました。ここ10年か15年くらいですかね、グーっと増えてきたのは」
小山「皆さん、それぞれお仕事をお持ちで、趣味として宝探しをしているんですね」
八重野「あくまで趣味です。仕事にはなりませんからね」
小山「八重野さんの本業は何ですか?」
八重野「曖昧なんです。作家とかフリージャーナリストという肩書きは使っていますけども、埋蔵金探しは今年でちょうど50年になりますから」
宇賀「50年!」
八重野「それをネタに本を書いたり、メディアに登場したりすることはありますが」
小山「じゃあ、トレジャーハンターですね、仕事は」
八重野「その肩書きもですね、非常に付けるのはためらったのですけども。なぜかというと、実績がないものですからね。ただ、それまで誰も自分の前に来る人もいないし、マスコミの人たちもそういう肩書きがあると喜んでもらえるから、いいか! ということで」
小山「いや、でもある意味プロですよ。50年見つけていないのにやり続けているといったら、素人だったらもう心が折れますもん」
八重野「昔の人たちもね、大体10年か20年、潰れていっていました。なぜ潰れるかというと、お金をかけすぎてそれだけに専念する。そんなもんじゃないんですよね。だから僕なりのやり方で続けてきたから50年も保っていると」
宇賀「ちなみに八重野さんのターゲットやエリアは?」
八重野「全国です。いままで50ヶ所くらいを渡り歩いて調査をして、そのうち16ヶ所ですかね、発掘までやったのは。いま、4ヶ所くらいに絞り込んで最後のチャレンジをしているところです」
小山「いま、おいくつですか?」
八重野「77歳です」
小山「これは縁起がよさそうな感じがしますね!」
小山「宝探しをしていて、もしも見つかった場合は全部もらえるものなんですか?」
八重野「クイズにしましょう。見つけた人のものに、どのくらいなるんでしょう?」
宇賀「埋蔵金とかお宝だったら、落とし主がわかっちゃうから、ゼロ? でもだったら探すわけないですよね。半分くらいかな?」
八重野「2通りの答えがあるんですよ。1つは先におっしゃったように、財布を拾ったのと同じ扱いになる遺失物法という法律があって。これを届けると警察は持ち主を探します。持ち主というのは、とうになくなった人ですけども、その先祖がそれを隠して、自分に相続権があるということを証明できる人が所有権者になるんです。それが証明できたら、そのものは一旦、その人に全額返還されます。そして、5%から10%までの方労金を受け取る権利が与えられます。そうすると大体10%で決着がついて、財布を拾ったのと全く同じで、1万円を拾ったら1,000円いただけるというようなことですね。それは持ち主が見つかった場合ですけれど、持ち主が見つからなかった場合。ほとんどのケースはそうなんです。そうするとですね、土地の所有者と発見者で折半」
小山「土地の所有者に入るんですね。面白い!」
宇賀「もし、何十億円も手に入ったらどうするんですか?」
八重野「その先のことはあんまり考えていないんですよ。僕らが探しているものは文化財的価値がものすごく高いものですから、共有財産にしなければいけない、と。多分、それは簡単に売り飛ばすことができないものなんですよ。どこかの博物館とか、施設の収蔵品になって、みんなに見ていただくという形にするのがいちばんお金にもなると思いますし。見つけたものそのものをお金にする気は、いまはさらさらありません」
小山「もうロマンですね」
八重野「ロマンとよく言われますがね、簡単に言えるものじゃない。もちろんワクワクするような場面もいっぱいありますけれども、結構リスキーな怪我をしそうになったり、死にそうになったりとかね。それともう、やめられなくて、自分が自分でなくなるような感覚もなきしにもあらず。一歩間違えると非常に危ない世界なので。そういうものを味わって、はじめてロマンも味わえるんじゃないかと」
宇賀「この番組はお手紙をテーマにお送りしているのですが、今日は『今、想いを伝えたい人』に宛てたお手紙を書いてきてくださっているんですよね」
八重野「僕のトレジャーハンティング人生の中でね、恩人と言えるかどうかはわかりませんけど、1回会ったきりなんですけど、世界一実績のあるトレジャーハンター。アメリカの方です。その方はとうに亡くなっていますけど、いま思い起こして、やっぱり伝えたくなって手紙を。メル・フィッシャーという有名なトレジャーハンターです」
八重野さんからメル・フィッシャー氏へのお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください(9月15日まで聴取可能)。
宇賀「今日の放送を聞いて、志村さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 八重野充弘さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」
八重野充弘さん、ありがとうございました!
皆さんからのお手紙、お待ちしています
毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆をプレゼントします。引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
今週の後クレ
今回のメッセージは、新潟県〈柏崎四谷郵便局〉池嶋唯さんでした!「想いが伝わり、形にも残ることが手紙の一番良いところかなと思っています。私の思い出に残っている手紙は、学生の頃にもらったラブレターです。お互い学生なので、恥ずかしさもありました。『読んでね』と手紙をもらい、凄く嬉しかったです。どこか拙い字で書いてありました。ラブレターへの答えはイエスです。手紙という形に残っていることで見返すこともあるので、ずっと忘れられない思い出になっています。」
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この番組ではみなさんからの手紙を募集しています。
全国の皆さんからのお便りや番組で取り上げてほしい場所
を教えてください。
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SUNDAY'S POST宛