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『手紙から始まる物語。』
ここには、様々な思いが詰まった手紙が毎週届きます。
読むと、送り主のことがもっと知りたくなってきます。
日曜の午後3時、1通の手紙から始まる物語。
手紙の送り主にじっくりお話をうかがいながら、
手紙を受け取る喜び、手紙を送るワクワク感、
手紙に詰まった想いをラジオを通して全国に届けます。
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仏師の加藤巍山さんが登場

  • ON AIR
  • 2026/01/11

仏師の加藤巍山さんをお迎えして

写真 今回はスタジオに、仏師の加藤巍山(かとう ぎざん)さんをお迎えしました。
写真 宇賀「まず私から簡単に加藤さんのご紹介をさせていただきますね。1968年東京都生まれ。仏師として伝統技法を学び、仏像の制作に携わってこられました。一方で現代彫刻家として、自身の内面や人の感情をテーマに創作。『祈り』と『存在』に向き合いながら、木と対話するように彫り続け、国内外で高い評価を受けていらっしゃいます。2020年には、ニューヨーク・クリスティーズでおよそ3千万円で作品が落札され、世界からも注目されました」

小山「そもそもスタートが仏師なんですか? 彫刻家なんですか?」

加藤「スタートが仏師ですね。仏師の修業からスタートしました」

小山「芸術系の大学に行かれたんですか?」

加藤「まったく芸術系ではなくて。もともと音楽をずっとやっていて音楽の学校に行って、スタジオとかで仕事をしていたのですが、そこで挫折をして仏師の道に」

宇賀「急に仏師に?」
写真 加藤「挫折をしまして、一人で鎌倉に行くようになったんですね。通っているうちに日本の文化とか美しさに気づいて。救われたいという思いもありながら鎌倉に通っていたので、その思いと、ものを作りたいという思いが湧き上がってきたんだと思うんです」

小山「仏師の方を調べて、弟子入りしたわけですか?」

加藤「そういう流れです」

小山「まずどんな修業から始まるんですか?」
写真 加藤「単純作業からですね。同じところをひたすら同じように、機械のように彫らせていただいて、それがどうなるのかはまったくわからないまま、ただただやりなさいということを」

宇賀「何年ぐらい修行されるんですか?」

加藤「自分は13年、修業しました」
写真 小山「彫刻家として作品を彫る時と、仏師として仏様を彫る時は、何か違いがあるんですか?」

加藤「仏像は本来、儀軌といって約束事、様式と法則と儀軌に準拠して彫るので、自分を消していくというか。研ぎ澄ませて研ぎ澄ませて研ぎ澄ませて、透明になっていくような感じなんです。逆に彫刻作品の方は、自分のエゴというか」

小山「自己表現」
写真 写真 加藤「そうですね。自分の熱い思いであるとか、この時代に何を作るべきかみたいなこととか。そういったことを自問自答したり、向かい方としてはベクトルが逆方向なんですけど、それが自分の中で円環しているというか、光と影として1つになっているようなイメージですね」

小山「並行してその2つを彫ることはないんですか?」

加藤「自分は先に粘土で原型を作ってから、それを作業に落とし込んで進めていくので。作業の段階の時は比較的無思考で、ただただ作業していくということを進めていきます。ある段階になってくると、仏像なら仏像、作品なら作品という集中の仕方になってきます」
写真 小山「一体を彫り上げるのに1年くらいかかるわけですよね。彫っていくうちに感情移入してしまって、自分の手元から離したくないと思うことはないんですか?」

加藤「それはないですね、はい」

小山「どういう気分で最後、納品するんですか?」
写真 加藤「歴史に句読点を置いていくような。ちょっと上手く言えないんですけど」

小山「そんな仕事、してみたいですね」

宇賀「やっぱり人に見てもらってなんぼと言うか」

加藤「そうですね。あまりこれを手元に置いておきたい、というのはそこまで」
写真 小山「巍山さんの中で時間とは何ですか? 我々が感じている時間とは違うものがご自身の体の中を回っている感じがするのですか」

加藤「やっぱり仕事をする時は千年前の過去から、もっと言うと人類が祈りを捧げてきた太古の昔から、現代、自分が立っている場所があって千年後の未来を見ているような、そういうスパンで命という時間をどういうふうに使い切るかみたいな。2つの軸で時間が流れているような気がしますね」

小山「祈りとは何ですか?」

加藤「人間の尊厳、人間が人間たることの行為かな」
写真 写真 宇賀「この番組は『手紙』をテーマにお送りしていますが、お手紙が書きたくなるような場所はどこかありますか?」

加藤「時々、出張で地方に行ったりとかするので、そういった時に『この方にお手紙を書こうかな』とお気に入りのペンで書いたりしますね」

小山「仏様を彫るという行為は、未来の人たちへの手紙みたいなものですかね」

加藤「確かに、メッセージも込めて未来に伝えていくようなイメージですね」

宇賀「今日は『今、想いを伝えたい方』に宛てたお手紙を書いてきていただきました。どなたに宛てたお手紙ですか?」

加藤「母親です」

加藤巍山さんから、お母様へ宛てたお手紙の朗読は、ぜひradikoでお聞きください。
(*1月18日まで聴取可能)
写真 宇賀「今日の放送を聞いて、加藤巍山さんにお手紙を書きたい、と思ってくださった方は、ぜひ番組にお寄せください。責任をもってご本人にお渡しします。
【〒102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST 加藤巍山さん宛】にお願いします。応募期間は1ヶ月とさせていただきます」

加藤巍山さん ホームページ

加藤巍山さん、ありがとうございました!
写真 今回の放送は、radiko タイムフリーでもお楽しみいただけます。

「SUNDAY’S POST」Xのアカウントはこちらから。
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皆さんからのお手紙、お待ちしています

写真 毎週、お手紙をご紹介した方の中から抽選で1名様に、大分県豊後高田市の「ワンチャー」が制作してくださったSUNDAY’S POSTオリジナル万年筆「文風」をプレゼントします。
引き続き、皆さんからのお手紙、お待ちしています。日常のささやかな出来事、薫堂さんと宇賀さんに伝えたいこと、大切にしたい人や場所のことなど、何でもOKです。宛先は、【郵便番号102-8080 TOKYO FM SUNDAY’S POST】までお願いします。
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今週の後クレ

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紀伊東長島郵便局のみなさん


今回のメッセージは、三重県〈紀伊東長島郵便局〉庄司 あやさんでした!

「手書きのものはやっぱりいいなと感じる魅力があります。そんな思いから、今は小学校や保育園、幼稚園に、毎年手紙を持って訪問しています。年間でだいたい百人くらいの方にお手紙をお渡していますが、子どもたちにも手書きの手紙が持つ温かさを分かってほしいと思い、続けています。子どもたちは喜んで持って帰ってくれるのですが、後日、ご家族から『ありがとう』とお電話をいただいたり、窓口まで来てくださったりすることもあります。そうしたやりとりを通して、手紙の文化がなくならずに残っていくといいなと思っています。私にとって手紙は、温かさを届けてもらえるものです。見ると嬉しくなり、あったかい気持ちになる、そんな存在です。」

※出演した郵便局、及び郵便局員宛ての手紙はいただいてもお返事できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
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