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キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2023 09.25
グローバルサウスの社会課題の解決に挑むスタートアップ

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

5月に広島で行われた主要7カ国首脳会議では、グローバルサウスとの連携強化が宣言されました。このコーナーでは、デジタル技術を使って、社会問題を解決していこうという活動を紹介していますが、今回は、このグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国での社会課題の解決に挑んでいるスタートアップの活動を紹介しました。

お話を伺ったのは、株式会社ユーカリヤの共同創業者兼取締役、小宮慎之介さんです。
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まずは、ユーカリヤの会社概要と活動内容についてお聞きしました。

「我々はRe:Earth(リアース)と呼ばれる、オープンソースの誰でも3D等の地図のデータというのを簡単にビジュアライズしたり、解析したりできるようなプラットフォームを提供しています。データ自体は作っていないのですが、地図のデータというのはとても複雑なので、そのデータを誰でも使いやすい形で使えるようなプラットフォーム、例えると地図版のフォトショップみたいな、誰でも簡単に編集ができる、ビジュアライズできる、そういったものです。

今やろうとしているのは、津波の可視化であったり、3Dなので津波によってどれくらいの高さまで浸水してしまうのか、避難の経路を算出します。このビルにはどれくらいの人が避難できるのか、このビルは避難に耐えうるのか、このくらいの高さの津波が来たら耐えられない、そういったようなことを可視化したいと、彼らのデータを使っておこなっています」

どうして、このサービスをグローバルサウスと呼ばれる国々に提供しようと思ったのでしょうか。その理由についても伺いました。

「中南米…僕たちは今、エクアドルとペルーに重点を置いています。というのも、エクアドルとペルーというのは、太平洋に面した南米の地域なのですが、津波や地震などよく災害を日本でも耳にするような地域です。なので、日本で起きている地震災害、津波、洪水、土砂崩れのようなものが、彼らの地域でも同じように起きているというところで、日本はかなり地震先進国と言われている中で、僕たちも日本の事例をかなり今まで扱ってきたので、そういったところを南米でも同じようなケースとして展開できないかというところで、Re:Earthを使って、彼らの防災、もしくは災害復興に対して解決をしていくような方針でおこなっています。

1番ショックというか、衝撃を受けたこととしては、ペルーのリマという首都の都市なんですけれど、あのすごい都市の本当にど真ん中のすぐ近くでも、不法滞在で、そこに本当は住んではいけないけれど、勝手にレンガを積んでどんどん増床していって住んでいるような人たちがたくさんいます。
リマのグーグル・ストリートビュー等で調べると、ずらっと家があるんですけれど、そういったところの人たちは、行政もどんな人が住んでいるかも把握できていないし、どれくらいの人数がいるかも把握できていなくて、かつ、その山の斜面に住んでいたり川沿いに住んでいるので、氾濫だったり土砂崩れがあった時に1番被害が大きい地域であると。そういったところは、やっぱり地理情報システムを使って解決するとか、その被害を最小限に抑えるようなことができると思ったので、日本とはシチュエーションは違うとは思うんですけれど、そこに関してはやる意義があるなと思っていました」

最後に、今後の展開として、こんなことも考えているそうです。

「短期的には、ここ半年〜1年以内には、中南米でのプロジェクトをいくつか成功させて、1つの地域のみならず、他の地域に展開できるような種を作るところをやっていきたいなというのが海外の話である一方で、国内でも事例やサービスの拡充を行っているので、そこをどんどん追加していこうと思っています。長期的なプランでいうと、今は防災というところに絞って話をさせていただいたんですけれど、Re:Earth自体は何にでも使えると言ってしまえばそうなんです。なので、人に説明したり、こういうことに使えますよという時に、やっぱり防災から入っていく方がいいと思って今防災を推していますが、例えば観光だったり都市開発、都市計画、コミュニティマネージメントみたいなことにも使ってもらっている例も一方であるので、そういった防災以外の事例に関してもどんどん広げていって、Re:Earthがあれば、いろんな行政の、ないしはその一般企業の課題に対しても使えるよね、ということを示していけるようなプロダクトにしたいなと思っています」

小宮さん、貴重なお話、ありがとうございました。 

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