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キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2023 08.21
IoTやAIを活用した畜産業界のDX“畜産テック”

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

今、様々な業種で人手不足が課題になっていますが、畜産業界も例外ではありません。担い手不足、高齢化も進んでいます。
そうしたなか、畜産農家にとって負担の大きい発情の兆候の検知をAIで支援するなど、IoTやAIを活用することで、人手不足や高齢化の課題を解消しようという動きが広がっています。

そこで今朝は、そういったツールを導入、活用している養豚業を営む株式会社 藤野屋ファームの代表取締役 甲斐昇一郎さんにお話を伺いました。

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甲斐さんのところで導入しているツールの1つが、「Porker」というもので、飼育する母豚の数やその日生まれた子豚の数、近く分娩時期が来ると予想される豚の数などの情報を集約し、その集約した情報をダッシュボードに一覧で表示。農場の状況を可視化するというサービスなんです。また「Porker」は、IoT機器とデータを連係する機能を備えていて、豚舎の気温や湿度などのデータも自動で収集できるそうです。

この「Porker」というサービスを導入した経緯について、甲斐さんに伺いました。

「養豚部門において、成績管理ソフトは以前も導入はしていたんですけれども、毎月、月事の野帳という手書きの部分を本社事務所にファックスしていただいて、それを事務の方が入力する、そうやってはじめて前月の成績が分かるという体制でした。「Porker」は、獣医の先生からご紹介いただきまして、何か月間か検討していたんですけれども、やはりタブレットを現場に持ち込んで直接入力できるというところが非常に魅力的に感じまして、導入しました。
例えば、昔ながらの養豚場というのは、このぐらいだろうというような、ある意味数値とは別の農場主の勘からくるような経営をされているところもいらっしゃるんですけれども、私どもの場合は、やっぱり数値を大事にして、リアルタイムにその数字が知りたいということで「Porker」を導入しました」

導入後の反応、現場からは、こんな声も上がってきているそうです。

「1つは、現場のスタッフがリアルタイムに入力するということは、リアルタイムに成績が見えるので、問題解決のスピードが非常に上がったという声はあがっています。また、豚舎の中でタブレットを見ながら会話もできるので、ここの問題に対して、こういうアプローチをしようというところも、非常に便利になったと聞いています。
例えば種付けをした時に、100%受胎をすればいいんですけれども、どうしても母豚のコンディションとか色々な状況で流産をする場合があるんですね。妊娠鑑定を大体交配後20日から30日の間でするんですけれども、リアルタイムでそれが入力できて、不受胎豚の発見が容易になりましたので、そういった部分では非常に成績の改善につながったと聞いています」

最後に、今後の展開について甲斐さんに伺いました。

「農場が4か所ありますので、物理的な距離は確かにあるんです。ただ、今DXの力を使えば、 距離的には離れていても、隣に座っているような物理的な距離を感じさせないで、社員同士がコミュニケーションをもっと取れるような環境を整えていけたらと思っています。今後使いたいなというツールが、1つは、豚舎の中の環境を遠隔地でも見える化できるようなものもありますし、飼料タンクの残量が見えるようなものもあります。そういったものを、クラウド上で全て繋げていって、成績改善に、または人の楽な管理に繋げていきたいと思っています」

甲斐さん、貴重なお話、ありがとうございました。 

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