三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.08.16

世界を平和にするためには

モノグサ株式会社
代表取締役CEO
竹内 孝太朗さん
解いて覚える記憶のプラットフォーム



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。


今週のゲストは先週に引き続き、モノグサ株式会社代表取締役CEOの竹内 孝太朗さんです。
よろしくお願いします。
竹内 孝太朗さんは大学卒業後、リクルートに入社、中古車の分野で活躍した後、学習分野の開発に携わります。
そして2016年に高校のときの同級生とをモノグサ共同創業されています。


先週は、主な事業内容について伺ったんですが、モノグサという勉強のためのアプリの開発と提供されています。実際に私もアプリダウンロードいたしまして実際にやってみたんですけど、あの非常に楽しいです。楽しくてサクサク次の問題に行くし楽しく学べるっていうのはまさにこういうことなんだなって実感しましたね。それと同時に自分の知識の少なさっていうのも思い知って、ちょっとこの歳になってまた勉強したくなっちゃいました。


興味ある方にはぜひチェックしてもらいたいんですけども、このモノグサは、記憶する力に特化したアプリです、記憶したい情報のアプリに入力するとAIが自動で問題を作ってくれるんですね問題の難易度がこれ少しずつ上がって、それらを解いていくと記憶できると。


全ての教科にも対応していて、AIが小テストを作って採点もしてくれたりと、学習計画も作ってくれたりする先生のオリジナル教材とかも作れちゃうっていう本当に便利なアプリだなっていう、可能性もこれからすごくありそうだなと感じたアプリなんですけども、今週はですね竹内さんのこれまでと、モノグサを創業したときのお話について伺っていきたいんですけども、ご両親の影響がかなり大きいと伺っていますがどのようなご両親だったんでしょうか?


「うちの親がですね、運動ができても、勉強ができても褒めない親で、世の中の役に立てみたいな感じでして、
小学校ぐらいで親から褒められたいじゃないですか。何やると親から褒められるんだろうなって思ったときにうちの親が比較的緊急人道支援というか、
NGOとかですね、そういったものを支援していて、ある時、クルド人自治区で地雷を取ってる方がですね日本でチャリティーをするということで、
家で寝泊まりしてる時期があってですね、そのときに、世界を平和にするというキャッチーなフレーズを口から出したところ親がめちゃくちゃ喜んだのを察知しまして、今思うと結構センシティブで、本当に最初は親から褒められたかったんで、世界平和にするって言い始めたみたいなところがですね、
最終的には今に至ってるかなって感覚です。」


今褒めて育てるみたいなのがブームですけど、竹内さんの話聞くと、子育てって何が正解かわからないですね。
子供の頃やりたいことのイメージというのはあったのですか。


「最初本当に世界に平和にするって自分の中ではわからなかったんで、例えばお医者さんになるとかですね、いろんなこと適当に言っていて、きっかけとしては、中学生になったときに、インドで大きな地震があったんですね。うちの親、インドすごく大好きというか、その発展途上国支援的な意味でですね、すごく大好きだったんですけど地震があって、あなたのお年玉を寄付しなさいって親から言われてですね、5000円出したんですよ。


当時インターネットでも検索できたので、自分の子のお年玉5000円何に使われたんだと思ってですね、怒りながら調べたらですね緊急避難用のテントに使われたということがわかりまして、今思えばわかるんですね。


家壊れちゃってるんで寝泊まりしなければいけないので一時しのぎ、ただ当時自分はインドってまだ貧しいイメージがあったので、
それで家が壊れてテントに行って戻ったら家壊れてるって、何も解決しないよねと思っていてですね、
そのとき何か方法ないかって調べてたら、
インド人の方で、アマルティア・センという方がいらっしゃって、貧困、からの脱却は教育だというふうにおっしゃっていて、当時、テントじゃないだろうと思って調べたので、
教育ってことでしようぐらいのですね、受け売りで、そこから自分の中では世界を平和にする方法は教育格差をなくすことであると。中学校ぐらいから言い始めてですね、今に至るような感覚です。」


テントっていうのはその場での助けには間違いなくなるけども、その先を切り開くためのものではなくて、その場をしのぐためのものとしての支援の形になるので、どっちかというとそれも大事だけどその先のために繋がる何かっていうと教育なんじゃないかと。


「ちょうど自分の中では腹落ちしたという感じですね。」


そんな世界平和を実現するためにいろいろとお考えだった竹内さんですけども、大学卒業後リクルートに入社されるんですよね。これはなぜだったんでしょうか?


「リクルートは営業が強いということを聞いていて、自分は何かを作れる側の人間じゃないなという自覚はあったので、やはり物を届ける、共感してもらうことのスキルを高めたいなというところと、リクルートはやはり新規事業がたくさん立ち上がってる会社と謳ってたので、新規事業にたくさん携わることが30までにしたいのでリクルートで営業力と新規事業創造に関わって30で起業したいと言ってリクルートには入社をしてます。」


そして、プロフィールでもご紹介しましたが中古車の分野でご活躍されたんですね。


「最初カーセンサーっていう4年目から今スタディサプリという名前になっているサービスの事業開発、
立ち上げの時期から携わらせていただいていて、スタディサプリ自体は映像授業なんですね。
なのでカリスマ予備校講師の授業を低価格で提供する、世界中に提供するというコンセプトでやっていたと。」


このモノグサという現在やられているこれはどこでそのアイディアとか、きっかけって生まれたのですか?


「実はカーセンサーの最終年、2012年、社会人3年目のときに思いつきまして、
そのときに自分で思いついたは思いついたが作れなかったので、
私が知ってる中で一番優秀なエンジニアの高校の同級生に連絡をしたという形になります。
なので実はスタディサプリ参画したのが2013年なので、参画するちょっと前に、モノグサの構想自体はスタートしていて、
スタディサプリをやりながらモノグサもプライベートでやってると。
リクルート変わった会社なので、当時の上司にですね、そういうことやってます。
自分は30で辞めますって言っても怒られない会社なんですよ。なので、ずっとモノグサもやりながら、スタディサプリもやってたという形になります。」


発表するまでにいろいろリサーチも必要なってくると思うんすけど、
これもう教育現場とか、そういったところへのリサーチだったりそれこそ学生さんへの聞き込みとかそういうのもあったんですか。


「私実はスタディサプリのときに、スタディサプリを高校に販売する、そういったところを新規事業開発してましたので、
3年間ぐらいで1000校ぐらい高校行ってました。なので、現場での困りごととかですね、そういったことはよくわかっていて、
一番思ったのが、映像授業って確か大事だし、先生の授業って確かに大事だが、同じ授業を受けても、成績って全く違うんですよね。
これって何でだろうっていうのが、非常に不思議な現象で、結局同じように理解しても、その後記憶定着するかどうかで点差が出ると、テストでは。
なのでスタディサプリやりながらやっぱり記憶って大事だな、ただ授業見るだけだと成績上がらないな、大事だけど、というような感覚が高まっていったという感じです。」


現在は例えば、教科書に載っているようなものだったりとかが主流ですよね、こんな分野でもモノグサ試してみたいなっていう考えとかってありますか。


「最終的には全人類にあらゆる記憶をサポートしたいと思ってますので、
今でいくと、例えば動きの記憶ですね、例えば大谷翔平のフォームを記憶するとかですね。
モーションセンサーがあれば、計測可能だと思います。」


可能性しか感じないですね。

今の日本の教育現場について何か感じてらっしゃることとかってあったりしますか?


「私日本の教育大好きな人間ではありまして、こんなに生徒をちゃんと平等に育てようと思ってる国って滅多にないと思ってますので、日本大好きですし、詰め込み教育っておっしゃいますけど、私どもは記憶って全ての源泉だと思ってますので、日本のこの詰め込み文化はですね、
すごく大事だなと思ってます。

一方でやっぱり先生が忙しすぎるとそういうところも事実かなと思ってますので、
どの先生も今よりも楽になりつつ、生徒が今覚えるだけでいいものは全部覚えられるような、そういった形が実現できるといいかなと思ってます。」


ありがとうございます。
そろそろお時間になってしまいました、最後になりますが、これからの夢を教えてください。


「モノグサは記憶を日常にという形でミッション設定をしていて、今空気を吸うことって、誰も苦しいことって思ってないと思うんですね。
で、記憶も実は昨日の夜ご飯何食べたんですかって聞くと多くの方って覚えてるんですよね
なので我々って実は自然に触れたものごとを一定期間覚える力があって、何も関わらず1000単語を目の前に置かれる途端に苦しく感じてしまうんですね。
そういったことって、なくせる苦しさだと我々思ってますので、
誰にとっても覚えることってできることだと感じてもらえるような世界を作っていきたいので、
今、夢は何かと言われたらそういう世界を作ることかなと思っております。」


2週にわたってありがとうございました。
モノグサ株式会社の竹内 孝太朗さんでした。



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