2025.06.24
生徒に寄り添った中学受験を
ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは、株式会社タカベル代表の高畑洋平さんです。高畑洋平さんは1991年生まれ横浜市のご出身です。 大学在学中、大手塾の講師として勤務。 大学卒業後、銀行におよそ4年間勤務。在職中に教員免許を取り、銀行から私立の小学校の先生に転職。 退職後、中学受験コンサルティング『タカベル』を創業されています。
初めに、タカベルの授業内容をお伺いしたいと思います。中学受験コンサルティングということで、これは中学受験塾とはどう違うのでしょうか?
「サービスの走りは、保護者の方向けのアドバイスというところからスタートしています。中学受験ではお子さんだけでなく、親御さんも大変な思いをしている中で、そういった親御さんへの中立的なアドバイスを提供させていただいております。」
勉強の進め方などを教えてくれるんでしょうか?具体的にどんな流れでサービスを提供されているのか、教えてください。
「毎日の学習スケジュールを送付させていただき、45分のオンライン面談の中で勉強の進め方や志望校の選択の仕方、お子さんのモチベーションの上げ方などを指南しております。」
なるほど。 つまり、勉強を教えるのではなく、勉強方法や志望校の方向性などをコンサルティングするサービスということなんですね。
「受験には選択肢が多くあり、保護者の方は悩まれます。その中で、中立的な立場からアドバイスを欲しているという保護者様が非常に多いです。」
実際にどういったことをヒントにご家庭から情報を得て、勉強や受験の進め方を伝えているんですか?
「大事になってくるのは現状の成績と志望校ですね。そこから逆算して「今何をすべきか」というところを考えて、1人1人に合ったプランを練っております。」
はっきり聞いてしまうのですが、実際に点数は上がっていくのでしょうか?
「はい。それが私どもの使命だと思っています。」
勉強の成果を図るために模擬テストを受けることもあると思うのですが、そこでなかなか点数上がらなかった場合のフォローもあるんでしょうか?
「お子さんの筆跡がある問題用紙と回答用紙をご提出いただき、それを徹底的に分析して、毎日の学習とスケジュールに落とし込んでいます。」
月に一回、プランによっては月に二回、45分のオンライン面談をするとお聞きしました。オンライン面談って新しいなと思ったのですが、塾には行かなくてもいいんですか?
「最近だと、塾無しで中学受験を受けられる方もかなり増えてきています。私どもは家庭教師サービスもつけておりますので、家庭教師、今日何をやるかの可視化、それからテストの分析、この3本立てで提供しております。」
コンサルティングとして塾を紹介するだけではなく、自分たちで勉強を教えることもできるんですね。オンライン面談は月一、二回と伺ったのですが、わからないことがあった場合は、気軽に質問できる仕組みはあるんでしょうか?
「必ず公式ラインの方にご登録をいただいておりまして、そちらで日頃勉強を進めていく中で生まれた漠然とした疑問に対して私が返信をしています。」
実際に高畑さんが返信されているんですか?
「はい。ずっと返信しているので完全に休んでいる日は年間10日もないかもしれないですね。一応返信担当はもう一人いるのですが、基本的には私が返しています。」
代表でありながらプレーヤーでもあるというわけですね。
これは答えづらい質問かもしれませんが、タカベルの教え方があっている生徒さんがいる一方で、外部の塾の方があっている生徒さんもいると思います。そういった生徒さんがいても、正直自分たちで教えた方が利益が出ると思うのですが、そういった時、外部の塾を提案することはあるんでしょうか?
「もちろんあります。集団塾が向いているお子さんもいれば個別が向いているお子さんもいて十人十色です。もちろん自分たちの利益を考えたら、自分たちが教えた方がいいのですが、あくまでその子の合格を第一のゴールとしています。」
受験対策の前に、志望校に合った勉強の仕方を考えていくとのことですが、こういった発想はどこから来たんですか?
「学校を見る中で、やはり学校によって過去問の特色ってさまざまなんです。 それ故に、学校によって試験に出る部分と出ない部分がどうしてもあるので、そこから逆算して考えていこうというアイデアに至りました。」
合格実績がないと、次の顧客につながらないというところで、そこをすごく重要視する塾は多いと思うのですが、タカベルはどうなのでしょうか?
「昨年は、第一志望の合格率が53.3%で、第二志望までに合格されたご家庭が86.6%という結果でした。」
二人に一人は第一志望に合格しているというのはすごい実績ですね。
現在少子化の影響で子どもの人口は減っているはずなのに受験戦争は激化しているように見えます。それついてはいかがでしょうか?
「現状は少子化ではあるんですけれども、中学受験人口自体はあまり減ってなくて、まだまだ過熱の傾向は続いているなと感じます。」
そういった状況だからこそタカベルのコンサルティングが必要とされるんですね。
タカベルのサービスを利用しているご家庭はどのエリアが多いんでしょうか?
「利用者は首都圏が多いんですが、2割は九州であったり関西であったりと、幅広く対応しております。」
オンラインだからこそ、地域問わず、授業やコンサルティングを受けられるということですね。
公立でも中高一貫校が人気というふうに聞いているのですが、受験対策の変化は実感されていますか?
「私立の中学と公立の中高一貫校では、問題傾向が180度違う部分があり、なかなか併願となるとかなり難しいんですが、公立中高一貫校1本で受験をされる方も最近増えているのも事実なので、私どもも日々検査を積んでおります。」
これは住んでいる地域によっても変わると思うのですが、地域はどの辺までカバーされているんですか?
「すべての地域に対応しております。」
では、自分の子どもがどういう塾に行くべきなのか、どういう勉強スタイルがあっているのかわからないという人は、タカベルに相談したら、どこにお住まいであってもいい提案ができる自信があるということですね。
生徒さんから実際に感想などは届いていますか?
「メニューの中にコーチングを入れているんですけれども、「言葉掛けによってすごくやる気が出た」という声や、「成績が伸び悩んでいるときに温かい言葉をもらって非常に嬉しかった」といったお声をいただきました。」
褒めてもらうというのも大事ですよね。受験期は落ち込んでしまったり前と比べてしまったりしがちですからね。
タカベルのサービスは中学受験のみですか?
「そうですね。小学生の頃に植え付けられた自己肯定感は、その先の人生にも大きく影響を及ぼすという観点から中学受験に絞っています。」
最後にこれまで乗り越えてきたハードルを教えてください。
「授業をやっていく中で最初は認知されるのがとても難しかった中学受験コンサルティングなんですが、徐々に広がっていっており、今ではすごくやりがいを感じております。」