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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.04.01

同一労働同一賃金、大企業に適用開始

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんに伺うニュースはこちら!


【同一労働同一賃金、大企業に適用開始】


エリザベス:新年度、『リポビタンD 新生活応援プレゼントキャンペーン』ということで毎日、「リポビタンD 10本セット」をプレゼントします!




そして、水曜日は新たなコメンテーターの方をお迎えします!
元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんです。よろしくお願いします。


宇佐美さん:よろしくお願いします。


鈴村:よろしくお願いします。経済産業省の官僚時代はどんなお仕事をされていたんですか?


宇佐美さん:そのころは簡単に言うと、法律をつくっていましたね。法律をつくるのは結構大変で徹夜作業とかよくあって、それこそリポビタンDを毎日飲んでいた時期もありましたよ。(笑)


鈴村:(笑)。「助かっていたぞ!」と。
法律をつくるっていうのは具体的にはどういったことをするんですか?


宇佐美さん:法律をつくるときってのはある種、文章をつくる作業なんですよね。これまで法律で使われたことのない文字ってあまり使っちゃいけないんで、これまでこんなふうに過去の法律で使われましたっていう前例を調べるのと、そもそも法律論としてこういうことを憲法や制度とかでやっていいのかっていうのを調べつつ、あとは、法律を作ると当然、影響の出てくる企業とか業界があるので、その業界と調整して、どういうことをどういう内容にするかっていうのを詰めていくんですよね。


鈴村:法律に関すること全てというか、本当に中心にいるって感じですね。


宇佐美さん:ルール作りなので、ある意味、学級委員会と同じですよね。皆さんが関わる校則を作るのといっしょですよね。


鈴村:そうか!って、わかりやすくはなりましたけど。(笑)
今の肩書は『制度アナリスト』、これ初耳なんですけど、どういうお仕事なんですか?


宇佐美さん:海外では結構メジャーな仕事なんですけど、国の法律だったり制度がこういうふうに変わるので、企業側としてどういう方向に戦略を作っていけばいいですか?っていうのを一緒に考えていく仕事ですね。


鈴村:この法律にあわせてどうやって働けるか、この仕事がどうやって動いていくかっていうのをアドバイスできたりするってことですか?


宇佐美さん:そうですね。だから、付き合い先も外資が多くいですね。僕は、こういう仕事になろうとしてなったわけではなくて、何も考えずに辞めてプラプラしてたら、ここにたどり着いてしまったというところですね。


鈴村:(笑)。それはでもね、元の仕事が活かされているってことは間違いないですからね。
さて、では、お話を伺っていこうと思います。昨日からネットの動きを見てみると、新型コロナウイルスを巡って、“エイプリルフールのウソ自粛”を呼び掛ける動きが広がっています。こちらはどう思われますか?


宇佐美さん:エイプリルフールに限らず、最近、毎日、政府が何を発表するらしいとか、SNSなどでそういう謎のメッセージが飛んでくるので、そういうのはやめてほしいなと思いますね。こっちは無駄にドキドキしちゃうので。一応、制度をわかっているので、「あっこれは違うだろうな」と思ったりしつつも、言いづらいので、「確定していない情報は流さないでくださいね」って思いますよね。


鈴村:そうですよね。そういう情報が飛び交っている中、エイプリルフールになると、「より混乱するぞ」ということだと思いますよね。でも、楽しいものがこうやってなくなっていくっていうのも、また寂しいですね。さて、今回、お話を伺うニュースはこちらです!


エリザベス:『同一労働同一賃金、大企業に適用開始』です。
今日から新年度がスタートし、働き方改革に関する新たな制度が適用されます。その一つが『同一労働同一賃金』です。同じ会社で同じ仕事に従事していれば、正社員か非正規社員かにかかわらず、給与や休暇などで不合理な待遇の差を設けることが禁止されます。


鈴村:こちら、宇佐美さんはどうご覧になっていますか?


宇佐美さん:これは、何か大きく変わるっていうことではなくて、今までの不合理な差を従業員の間で設けてはいけないとなっていたんですけれども、この法律で変わるのは、そういう時に「これおかしいよ!」って言いやすくなるっていうことなんですよね。


鈴村:ネット上ではこれによって「正社員の待遇が引き下げられるのでは?」と心配する声があがっていたりするんですけど、これはどう思われますか?


宇佐美さん:これは企業側がこの法律をどう利用するかで、同一労働同一賃金になったから、今までの正規のいい待遇を引き下げて、非正規に合わせなければいけないんだって言われてしまう可能性があるので、そこが懸念リスクですよね。


鈴村:下に揃えてしまう…。そうならないようにするためにはどうすればいいでしょうか?


宇佐美さん:正社員と非正規社員ってお互いに違う人たちって認識があったりするところがあると思うので、そうではなくて、非正規社員の味方に正社員がなるとか、正社員の待遇が引き下げられるのなら、「そういう法律ではないだろ!」って非正規社員側が声をあげるとか、お互いに助け合って、壁をなくしていくっていう方向に働かなきゃいけないって思いますね。


鈴村:そうですよね。そこがちゃんと理解しあえればってところが確実にあると思います。でも、これは企業側の“人件費の増加”があるのではないかっていわれているんですけれども、今、コロナウイルスの感染拡大で経営は厳しいじゃないですか、これはどう思われますか?


宇佐美さん:実際に今は景気が相当厳しいので、非正規社員が契約を延長されない、ある意味、切られること自体はしょうがないと思うんですよね。そういう制度なので…。そうなったときに他人事だと思わないで、できる範囲で守るように声をあげていくことが、自分たちの労働条件を守るうえで正社員側も大事だと思いますね。


鈴村:そうですよね。企業側の観点から見ると、本当に運営が難しいタイミングではあると思いますけど、ひとりでも多くの人が働ける環境、ちゃんとした整備が整うことをやって欲しいと思います。




そして、今日の #スズコメ はこちら。











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