20.09.16
菅新総裁が掲げた政策、実現可能か?
今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんに伺った話題はこちら!
【菅新総裁が掲げた政策、実現可能か?】
自民党総裁選挙は、一昨日、投開票が行われ、菅官房長官が新たな総裁に選ばれました。今日の臨時国会で総理大臣指名選挙が行われ、菅総理が誕生、菅内閣が発足する見通しです。
宇佐美さん:今日はリポD飲んできたんですよ!
鈴村:おっ、飲んできました!?じゃあもう、元気爆発じゃないですか?(笑)
宇佐美さん:そうです、元気爆発です!!(笑)
エリザベス:(笑)
鈴村:「菅内閣、発足へ」という状況を受けてですね、菅さんが総裁選挙で掲げていた政策、果たして実現可能なのか。まずですね、菅さんが目玉として掲げている『デジタル庁の創設』。デジタル庁を創設すると、国民にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか?
宇佐美さん:そうですねぇ…、菅さん自身のお言葉ですと、「デジタル庁を創設して、マイナンバーカードの普及のきっかけにする」ということをおっしゃっているんですけど、それだけだと少し弱いなという気がしまして。最近できた省庁といいますと消費者庁ですけど、あの時は、各省庁が産業の振興をしつつ規制するという事をやっていて、それだと、本当に消費者の目線で政策ができないのではないか?と。消費者保護の法制がバラバラになってもおかしいし、ちゃんと消費者目線の省庁が必要ですね、という強い問題意識があったんですね。今回だと、マイナンバーカードの普及だけだと弱くて、そうではなくて、やっぱり、社会全体をデジタル化するためには、マイナンバーカードの普及はもちろんなんですけど、それと併せて、安全安心な環境、サイバーセキュリティを進め、重視する必要があると思うんですよね。今回はまさに、ドコモ口座の件なんかも燃えていますけど、デジタル化するためには、やっぱり、その分セキュリティも重要になってくるということで、平井卓也さんは、“サイバーセキュリティ基本法”という法律を作った方なので、そういう意味では適材適所だと思います。
鈴村:確かに、デジタル化が進まない、国民に浸透しないのは、まだネットが怖いみたいなのがどっかしらにある感じがしますもんね。そういう意味では、セキュリティがしっかりすることで推進していくものもがあるというところかもしれませんね。続いて、『携帯電話料金の値下げ』です。こちらは実現可能だと思われますか?
宇佐美さん:実現可能だと思うんですけど、それがいいのか?というと、それは微妙な問題でして、なんせ、個別企業の経営に政府が介入するという事なので…。
鈴村:そうなんですよね!これはどうなんだろう?
宇佐美さん:値下げというのはそんなに好ましくないのかなというのはあるんですけど、原則論でいうとそういう話なんですけど、一応、日本の電波産業というのは、他の国と違って、最近、先進国の多くは“電波オークション制度”というものを取り入れているんですね。電波というのは限られた資源ですから、その電波の枠を、オークションで企業間でお金を付けあって、一番高いお金を付けたところに認可するという、そういう制度を採用している国が多いんですね。けど、日本はそうではなくて、行政、まあ、総務省ですね。総務省がこの会社が一番いいんじゃないかなと判断して、ある意味、“裁量”で会社を選ぶので、そういう意味ですと、昔の電器産業、自由化する前の電器産業に近くて、電機業界なんかも料金規制なんか昔は強かったので。だから、国がなんか言ってもおかしくはない制度だとは思うんですよね。逆に、「電波オークションがいやだったら、料金下げろ」みたいな交渉が裏で行われるんじゃないか?という気がしますね。
鈴村:おぉ、なるほど!そっか~、と言いつつ、携帯電話料金が下がる可能性があるという事ですよね。そして、『不妊治療の保険適用』。こちらはいかがですか?
宇佐美さん:これは十分できますね!幸か不幸か、新型コロナウイルスの影響で予防が進んで医療費が大きく下がっているんですね。医療費って、普通の年だと42兆円弱なんですけど、このペースでいくと今年は30兆円台半ばとか、30兆円台前半に落ち着く可能性が高いんですね。もちろん、不況で保険料の徴収も下がるんですけど、それでも、健康保険財政に多少の余裕が出るので、不妊治療に一人平均100万円で3割負担で30万円、これを10万人に適応したとしても数百億円オーダーの財政なので、十分対応できる数字ですね。どこまで細かく保険で対応するかという問題はありますけど、十分実現できる政策ですし、少子化対策にある程度寄与するので、いいことだとは思いますね。
鈴村:そうですよね。続いて『厚生労働省の再編』なんですけど、再編すると、どのようなメリットがあるのでしょう?
宇佐美さん:これはなかなかねぇ…、省庁の再編自体が国民生活にどういう影響を与えるかというと、分かりにくいんですよね。内部の視点的にいいますと、厚労省って、ドラクエでいうと…、レベルが上がりきった仲間なんですよ。
鈴村:おっ、出た!あぁもうレベル99だ!?
宇佐美さん:そうなんですよ、もう、上がりきっているんで、伸びしろがなくて、限界まで来ているんですけど、主要メンバーなので替えづらいという状態で…。権限も予算も業務も多すぎるので、今見直さないと。先行きに問題はあるんですけど、見直すには難しいという問題なんですよ
鈴村:う~ん、なるほど。でも、これはもう、直さないといけない状態になっているということですよね?
宇佐美さん:そうですね、厚労省はもう限界が来ていますね。完全に。
鈴村:そっか、まあ、あっ、もう時間がないな…。ほかに実現してほしい政策とかありますか?
宇佐美さん:僕はやっぱり、ハロプロのコンサートに行きたいので、ライブ・コンサートの本格再開を…。
鈴村:なるほど!(笑)
宇佐美さん:最近、森高千里さんにもはまっていて、森高さんのコンサートにも行きたいので、ぜひ、よろしくお願いします!
鈴村:いやぁ、僕もライブに出たいのでよろしくお願いします!(笑)
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 16, 2020
今朝は【菅 新総裁が掲げた政策、実現可能か?】について。
デジタル庁の創設、マイナンバーカードの普及をキッカケにするという話が元だったということですが、IT後進国の日本は、なんとかしなければと思いました。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 16, 2020
ビジネス的な事にITとうまくリンクしていないなと経営してて思う事がかなりあります。
例えば、請求書ですが、封筒に入れるなど、手作業でやるのではなくメールで済むものはメールで済めばいいのではと思う事はあります。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 16, 2020
各企業がやり始めないと意味がないので政策としてやってもらわないといけないかなと思うので、デジタル庁みたいなことは大事だと思うので、なんとかうまくいって欲しいですね。不妊治療の保険適用、これは直ぐにでもやってほしいなと思いました。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ④ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 16, 2020
僕も周りの同じ世代と人たちと話すことが多いのですが、普通に自然な妊娠というのは難しいという方が多くてですね。確実に不妊治療に向かっている方たちが増えています。やっぱり少子化の一因になっていますからなんとかしてほしいなと感じました。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ⑤ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 16, 2020
厚生労働省の再編について、僕らの身近に考えづらいという事で投票数が一番少ないのですが、この課題も早急に解決しなければという話になりました。山積み課題を何を優先にするか考えて一つ一つ解決できる政権であってほしいなと思います。