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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.09.24

プレイステーション5争奪戦、高額転売の行方

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長、加藤亘さんにお話を伺いました。
加藤さんにピックアップしていただいたニュースはこちら!


【プレイステーション5争奪戦、高額転売の行方】

今月18日以降、「プレイステーション 5」の予約開始に伴って、Amazonなどで高額出品が相次ぎ、問題視されていました。これを受けて今、インターネット上では、Amazonの転売業者をブラックリスト化するツール『アマゾン転売屋ブラックリスト』をフリーランスの技術者が開発し、注目が集まっています。



鈴村:まずは一連の流れをお願いします。


加藤さん:鈴村さんもご存知の通りですね、先週木曜日に『プレイステーション5』の発売日と価格などが発表されまして、翌日18日(金)から、予約受付の激しい争奪戦が繰り広げられました。Amazonでもですね、午前10時過ぎごろから予約可能な状態にはなっていたんですけれども、わずか数分ほどで“在庫切れ”の状態になりました。なったのですが、その直後ですね、高額出品するアカウントが複数出現しまして、中には定価のおよそ10倍にあたる50万円での出品、更には「キャンセルされる場合は迷惑料5万円いただきます」などと記載しキャンセル不可にしている出品者も現れる事態になりました。


鈴村:ひどいなぁ…。


加藤さん:こうした状況を受けてですね、Twitterでは、「PS5転売」「キャンセル不可」がトレンド入りし、実際に誤って商品を注文してしまった人もいて、問題視されました。


鈴村:私も危うかったです。18日に見れなかったので、買おうと思ってAmazonさんに行ったら、「あぁなんだ、買えるじゃん!」ってなって、パッと見て、「あれ?これ価格おかしいぞ…。」って思って、定価が5万いくらだったじゃないですか?だから、定価に近いなと思ったら、59万なんぼみたいになってて…、「桁が一個違う!」って。危なくポチっちゃうところでした。


加藤さん:あぁ、それですね!


鈴村:出品者のところを見落としちゃって、出品者のところをよく見ないとダメですけど、これ、危ういなと思いましたね。これで“キャンセル不可”なんていわれたら、本当にたまったもんじゃないですよね。ちなみに、ほかの販売店はどうだったんですか?


加藤さん:今回、国内量販店の多くはですね、店頭予約は行わなかったんですよ。代わりにネットショップで『抽選販売』という形を取っておりまして、応募条件に“過去に購入履歴のある人”を設けるなどですね、転売を目的としたアカウントをふるいにかけようとする店も多く見られました。また、先着ではなくてですね、あくまでも『抽選への参加申し込み』であるため、予約開始時間になってもAmazonのような大きな混乱は見られませんでしたね。


鈴村:私も抽選の方に申し込みました。当たりますように!(笑)
ねとらぼさんでは、その高額転売に関して独自取材を行なったということなんですよね?


加藤さん:はい、この状況を受けてですね、アマゾンジャパンに問い合わせたをしたところ、Amazonではですね、利用者にとって“お求めやすい価格”で出品するよう規約を設けていていて、違反している出品については常時モニタリングを行い、“出品取り下げ”などの対応をとっている、とのことでした。実際ですね、現在は、PS5の高額出品についてキャンセル可能にはなっておりまして、利用者には“順次連絡をとっている”との回答もありました。今では高額なPS5の出品は、一応、消えてはおります。
とはいえですね、こうした高額転売は後を絶たないんですよね。利用者にとっては迷惑この上ないわけなんですけども、そんな今、Amazonの転売業者をブラックリスト化するツール、『アマゾン転売屋ブラックリスト』に注目が集まっております。開発したのは、フリーランスの技術者、【秀】という男性でですね、秀さんが開発した『アマゾン転売屋ブラックリスト』は、『ブックマークレット』として配布されておりまして、 Amazonで商品を販売するアカウントをブラックリストに登録したり、登録を解除したりすることが可能です。このツールを使ってですね、特定の販売者をブラックリストに登録すると、Amazonの出品者画面で、『転売ヤー』のラベルが表示されるようになるんですね。さらに、自分が作ったブラックリストを他のユーザーと共有することもできます。詳しい使い方はですね、秀さんのnoteか ねとらぼの記事をご覧いただければと思うんですけども、簡単に言うと、「ボタン一つで、Amazon出品者のブラックリストの作成から共有までできる!」ということですね。


鈴村:すごい優れものですね!これはブラウザを使って利用できるプログラムなんですね?


加藤さん:そうです。簡易的なプログラムになってます。開発者の秀さんにお話を伺ったところ、このツールは転売屋撲滅が目的なので、プログラムの改変や再配布などは、著作権表示などがなくても、「バンバン拡散してください」とおっしゃっておりました。


鈴村:転売業者って、名前を変えたりいろいろな手を使ってくるじゃないですか?、そういうのにも対応できるんですか?


加藤さん:ブラックリストはAmazonの出品者IDを利用しておりまして。例え、名前を変えたり、店名を変えたとしても、IDを変えることはできないため有効だとしています。


鈴村:なるほど、IDでチェックできるわけですね。


加藤さん:あとは、郵便番号と番地で怪しい出品者をチェックできる機能も検討してるそう。


鈴村:でも、そのブラックリストが正しいかどうかということがわからなくなる可能性もありますよね?そちらのほうは何か対策があるんですか?


加藤さん:偽物のブラックリストが出回らない対策も一応考えてはいるということで、アップデートされるのではないかと思います。


鈴村:これはiPhoneとかにも対応済みなんですね?


加藤さん:はい、デスクトップ版のほかにiPhoneにも対応しております。


鈴村:iPhone版は入れておこうかな。転売の話は度々でますからね、やっぱり、“買わないがベスト”ですからね!絶対にね!!これはみんなで共有できるのが良いですね!



そして、今日の #スズコメ はこちら。






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