20.09.30
『Go To イート』、飲食店の支援につながるか?
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんがピックアップした話題はこちら!
【『Go To イート』、飲食店の支援につながるか?】
エリザベス:新型コロナウイルスの感染拡大で需要が落ち込んだ飲食店を支援する『Go To イート』が、来月、10月から随時開始されます。この『Go To イート』、利用方法は大きく分けて2つありまして、1つは『プレミアム付き食事券』。 購入金額に25%分が上乗せされる食事券で、例えば、1万円分を購入すると、1万2500円の食事券がもらえます。この2500円の上乗せが“お得”というわけです。 ただし、おつりは出ません。そして利用は各都道府県内に限られるます。
もう1つが『オンライン予約でポイント還元』というものです。『ぐるなび』『食べログ』など予約サイトで予約をして、食事をした場合、1人当たり、昼食は500円分、夕食は1000円分のポイントが利用者に還元されるというものです。ポイントは次回以降、予約サイトに加盟している全国の飲食店で使えます。
鈴村:対象は全ての飲食店ではないんですよね?
エリザベス:全てではなく、新型コロナウイルス感染防止対策をとっている飲食店が対象となります。また、デリバリーや持ち帰りの専門店、宅配ピザやお弁当屋さん、キッチンカー、カラオケ、接待を伴う飲食店は対象外ということです。
鈴村:開始は10月からですね?
エリザベス:開始時期は地域によって異なるんですけど、10月からですね。食事券は、最も早いとみられる新潟県は10月5日に始まり、11月中には大半の地域で開始する見通しです。ポイント還元は、明日、10月1日以降に開始予定となっています。
鈴村:さあ、これを踏まえまして宇佐美さんにお話を伺います。『Go To イート』なんですが、飲食店の支援につながると思われますか?
宇佐美さん:支援にはつながると思います。ただ『Go To トラベル』の時と一緒で、支援が手厚くなる対象というのが、やっぱり、偏ってくると思いますね。折角、補助を受けられるので、「どうせならいいところで食べよう!」と思うのが人間の心情なので、大衆飲食店といわれるところよりも、多少値の張るレストランに行きたがって、そういうところに支援が固まるのではないのかと予測されますね。
鈴村:リスナーからワンコメとしてメッセージ頂いているんですけど、だいたい、皆さんそう書いていますね。
宇佐美さん:それが人間ですよね。
鈴村:だと思いますよ。『Go To トラベル』の時もまさにそうで、この問題って浮き彫りになりましたけどね。大衆飲食店に関してね、これって大衆飲食店が対象外ということではないんですけど、支援のやり方って他にないんですかね?
宇佐美さん:ん~、大衆飲食店は業態自体がかなり転換が問われている形ですので、実際、大衆飲食店は、デリバリーだったり、お弁当とかにかなりシフトしているので、そういう方向に行きやすいような事業環境を整えるというのが大事かなと思いますね。
鈴村:なるほどね。最近、何となく街を見ていると、大衆飲食店っていわゆる回転の早いお店じゃないですか?お昼時には、そういうお店は“わりと人が入っているな~”というイメージは出てきたんですけど、それでもやっぱり何か支援はしないといけないだろうなという雰囲気は感じますし、苦労されている方もたくさんいらっしゃるでしょうし。これって、今話にもありましたけど、デリバリーやお持ち帰り専門店、お弁当屋さんは対象外ということについて、これはどうですか?
宇佐美さん:『Go To イート』の政策がどういうことが期待されているかというと、多くの事業者さんが経費削減でUber Eatsなどと連携してデリバリー専門のお弁当屋さんに形態を移しているので、そうすると、デリバリーというのは、固定費がある程度少ないので“ちょっと安く勝負ができる”ということなので、そうなると、頑張っている飲食店も苦しくなるという状況になっていて、そういう中で、このままずっと残った飲食店も撤退していってしまうと、不動産にも影響が波及してくるので、こういう“負の連鎖を一度食い止めないといけない”という意図がかなり大きいと思うんですよね。だから、デリバリーを今回の支援対象から外すのはしょうがないのかなと思いますね。ただ、今まで店舗でやっていたところからデリバリー中心の移るときには、賃貸契約とかリース契約を解約とか解除しやすいような環境というのを行政指導も含めててやっていく必要があると思いますね。
鈴村:なるほどね!飲食店に対して、選択肢を作ってあげるということも大事ということですね。
『Go To イート』によって人の移動が増えて、新型コロナウイルス感染拡大につながる可能性の懸念というのがあるんですけど、これはどう思いますか?
宇佐美さん:全くそういう問題が起きないとは言えないんですけど、ただ、基本的には新型コロナウイルス対策ができている飲食店を支援するという枠組みなので、むしろ、こういう政策を通じて、新型コロナウイルス対策というものが広がっていって、対策ができている店だけが残るのではないかなと思いますね。
鈴村:ちなみに、宇佐美さんは『Go To イート』使います?
宇佐美さん:松茸食べます!!!!
エリザベス:おぉっ!!(笑)
鈴村:(笑)。さっそく、高いもの食べようとしてるじゃないですか!?
宇佐美さん:(笑)。
鈴村:みなさん、そういう心情ですよね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 30, 2020
今朝は【GoToイート、飲食店の支援につながるか?】について
「Go to イート」まもなく始まりますが、今日番組でもアンケートの回答に63%の方が使いたいと答えていました。皆さんやっぱり使えるものは使いたいという所だと思います。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 30, 2020
人が集まるところには行かないという選択肢取られている方もいると思います。どちらも正解でそれぞれの環境に合わせて、向き合っていくべき、どちらが良い悪いの話ではないと感じました。ただ「Go to イート」少しだけややこしいなという印象です。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ④ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 30, 2020
ただ理解すればちゃんと使っていけるかなと思います。サイトで見れますので皆さん是非チェックしてみてください。気になるのは、どこのお店で使えるの対象店どこなの?10月以降に明確に分かるようになるのかが僕は気になっていますね。