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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.03.04

ヤフーと LINE が経営統合、今後の変化について

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します！！

今日は、いま気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんにお話を伺いました。そして、加藤さんが取り上げたニュースはこちらです。


ヤフーと LINE が経営統合、今後の変化について

今月1日、ヤフーを傘下に収める「Z ホールディングス」と「LINE」が統合し、新生 Z ホールディングスが誕生しました。今回の統合により、Z ホールディングス・グループは国内最大規模のインターネットサービス企業グループとなりました。


鈴村： 加藤さん、今回の統合は、どのような経緯でなされたんですか？


加藤さん：2019年の11月から経営統合が進められ、今月1日に統合が完了しました。統合の発表があった当時、両社は「対等の経営統合」であることを強調していましたが、今回の統合の背景には、GAFA（Google、Amazon、Facebook、Apple）や中国企業をはじめとする海外勢力に対する危機感があると見られています。
今月1日に行われた会見では、「海外で GAFA に勝っていく」というより「国内市場を GAFA から守る」という文脈が多かったような印象ですね。
今回のヤフーとLINEの統合によって、サービスの国内総ユーザー数は3億人超、従業員数はグループ全体でおよそ2万3000人となり、国内最大規模の Web サービス企業が誕生しました。


鈴村：ネット業界では結構大きなニュースですよね？


加藤さん：わたしたちの業界的には大ニュースなんですが、消費者の方にとっては、いまいち何が変わるのか分かりにくいだろうな…ということで、現時点で決まっていることを情報共有できればと思っています。


鈴村：ヤフーと LINE の経営統合で、何が変わるんですか？


加藤さん：まず「決済サービス」は、2022年をメドに「LINE Pay」が「PayPay」に統合されますが、決済以外の金融サービスについては、現状のまま住み分けを目指す、とのことで、例えば、PayPay 証券とLINE 証券はそれぞれサービスを継続するようです。というのも「PayPay 証券と LINE 証券はユーザー属性や商品が違う」そうで、「PayPay 証券だけにすると、LINE ユーザーが使わなくなってしまう」ということの様ですね。


加藤さん：そして、ポイントも統合されるようです。
通販ビジネスにおいて国内流通総額トップを走る楽天の強みは「楽天ポイント」です。
今回、ヤフーと LINE とでポイントを統合して、他社に対抗する考えです。


加藤さん：ちなみに、ニュースサイトの「Yahoo!ニュース」と「LINE NEWS」に関しては、サービスを統合せずに共存させる方針です。その理由は「LINE NEWS と Yahoo!ニュースは、ユーザーの属性が極めて補完的」と説明しています。
例えば、LINE NEWS は若い女性が多く使っており、統合すると混乱が想定されますので、サービスの住み分けをする必要性がある、という考えのようですね。


鈴村：ほかには何かありますか？


加藤さん：「LINE」と「Yahoo! ショッピング」の活用が予定されています。例えば、LINE で友達に商品をプレゼントする「ソーシャルギフト」が、今夏サービスを開始する見通しです。
また、複数の友達と商品を購入する「共同購入」が今年中に始まる予定だそうで、ほかにも動画配信サービス「LINE LIVE」では、インフルエンサーによる商品紹介サービスなどを始める、としています。
Z ホールディングスは今後、社内にサービス統合に向けた意思決定機関「プロダクト委員会」を立ち上げて検討を進めるということで、この委員会で統廃合が決定したサービスについては、今後順次発表していくと述べています。



そして、今日の #スズコメ はこちら。






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