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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.03.30

新卒1年目も取締役に。サイボウズが社員から取締役を公募

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日、お話を伺うのは、BuzzFeed Japan News 副編集長、神庭亮介さんです。
神庭さんに取り上げていただいた話題はこちら!


『新卒1年目も取締役に。サイボウズが社員から取締役を公募』


エリザベス:IT企業の『サイボウズ』は、都内で開いた定時株主総会で、社員から募集した取締役を選出しました。社内公募で取締役を選ぶのは異例で、取締役に選ばれたのは、新卒1年目の新卒社員からアメリカ人など23歳から52歳まで、女性5人を含む17人です。


鈴村:これは珍しい試みですね!


神庭さん:ちょっとびっくりしまたよね!ネットとかでの反応を見ていると、「意欲とか実力がある人を抜擢するのは素晴らしい!」とか、「若年世代にとっては大きなチャンス!」であるといった好意的な意見の一方で、「いや、新卒社員の実力を測るのは難しいのではないか?」とか、「ちょっと、それはパフォーマンスなんじゃないですか?」といった厳しい意見も出ています。


鈴村:神庭さんは、この試みをどう見ましたか?


神庭さん:僕自身は、期待と不安、半々くらいで見ているんですけれども、話題作りとしてもすごく上手だなと思います。でも、これは、どこにでも真似できることでもなくて、サイボウズは、すごく風通しがよく、オープンな会社なんですよね、だからこそ、こういう実験的な取り組みにも臆せず取り組めてこれたし、サイボウズだからできたという部分で、新卒社員のスキルをどういうふうに評価するかというのは、採用する側の人事の手腕がすごく問われるなというふうに思いますね。どこでもできるわけではないというのはですね、これまで、年功序列でずっとやってきたような、典型的な日本企業がいきなり、こういう、“新卒も取締役に!”ということをやったときに、必ずハレーションが起こるんですよね、言ってみたら、嫉妬とか、妬み嫉みとか、ベテラン社員から恨みを買ってですね、新卒が潰されてしまうかもしれない。逆にいうと、サイボウズであれば、そういうことが起こり得ないから、こういうことができるし、こういう果敢なチャレンジをやっているんじゃないかなと思います。


鈴村:これは、僕は、いいなと思いましたね、誰でもなれるチャンスはあるべきだと思うし、僕も、取締役を誰かやりたい人がいたら、ぜひ、やってくださいみたいなとこを言いたいなと思いますもんね。他の日本企業の場合というのはどうなんでしょうか?


神庭さん:最近だとですね、『三菱UFJ銀行』がデジタル人材の確保のために、“新卒でも年収1000万円”があり得るよというような人事制度を導入するというふうに報じられて話題になりました。あと、少し前ですけど、『NEC』も“新卒でも年収1000万円稼げる”可能性のある制度を導入するといっていますし、新卒向けではないんですけれども、『ドコモ』でもですね、AI関連やビッグデータ解析に秀でた人材に“最大3000万円出す制度”があるということで、若い人にもチャンスを与えるという風土は、かなり広がりつつあるのかなというふうに思いますね。


鈴村:年功序列というのがずっと続いてきた歴史の中において、企業というのは、組織であり、大きなモノという括りで見てたところがあると思うんですけど、実は、それぞれ個の力が集合しているものだという当たり前のことなんですけど、実は、そういうところに目が向けられないまま日本企業はずっと進んできたという、これは、やっぱり、海外の企業と比べると、そこの差というのがすごく水をあけられたのかなという感覚がありますもんね。


神庭さん:そうですね、日本が低成長に入ってしまって、一方で海外では、GAFAをはじめ、好待遇の外資系デジタル企業がどんどん隆盛を迎えてる中で、その高度なデジタル人材というのが海外に流出していってしまっているんですよね。そうした人材というのは引く手あまたで、完全に売り手市場になっていて、どこもかしこもそういった人材が欲しいので、段々に給料も高騰しているんですよね。それは、年齢じゃなくて実力で評価するという大枠では、僕はいいことだというふうには思っているんですけれども、ただ一方で、今の30〜40代の人たちは、端境期のすごく複雑な立場に置かれていて、20代の頃はバリバリ頑張って働いて成果も出していたんだけれども、そのころは年功序列で頭打ちで給料は上がらず、やっと上がり始めたら、「もう、年功序列は古いよ」と、「実力主義でいきましょう」というふうに言われて、そうすると、ロスジェネとか氷河期世代とか、就職で不遇な目にあってきた人たちとかが、「今さらなんだよ…」という気持ちになるのも理解はできるんですよね。


鈴村:ただ、企業がどう評価するかによって変わるのかなと思いますよね。時間をかけてずっとやってきたこと、そこでスキルを高めてきた人たちというのは、年齢関係なく絶対にいるはずじゃないですか?その人たちにも適正な給料を払うとか、適正な待遇にするだけにするべきだと思いますから、それが特殊な技術がある人は給料が高いというのは、もちろんで、必要な人材に対してお金を払うというのは、そうだと思うんですけれども、全ての会社員の方に、そうじゃない、この人にしかできない何かというのはきっと存在してて、そういうものをちゃんと見てあげる社会だったり、会社だったり、それをちゃんとアピールできる個人にならないといけないのかなという気はしますね。


神庭さん:そうですよね。やっぱり、タバコ部屋おじさんというか、そういうおじさんとかが、メンターとなって、新人の相談とかに乗ってあげて、手当してあげたりするという、そういう仕事を与えてあげるというのは、サントリーとかはそういう取り組みをしているんですけれども、なにもデジタルでバリバリやるだけが仕事じゃないので、そういった評価もあっていいと思いますよね。


鈴村:そうですよね。スキルの話をすると、努力しない人が負けるみたいな話なんですけど、そういうことでもなく、もちろん、努力した人が勝つ社会であるべきだと思いますけど、人には人の個性があるということにも目を向けたいなと思いますよね。



そして、今日の #スズコメ はこちら。






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