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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.08.12

お盆休みの空き巣対策、大丈夫?

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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。


今日はダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。神庭さんが注目した話題はこちらです。


「お盆休みの空き巣対策、大丈夫?」

片桐:すでにお盆休み中の方、これから帰省や旅行など、外出の予定を立てている人も多いのではないでしょうか。そうしたなか、政府広報オンラインは5日、公式Xアカウントで「家を空ける機会が増える夏休み、住まいの防犯対策を見直そう」と呼びかけています。


神庭さん:というのも、警察庁によると、住宅を対象にした「侵入窃盗」は、2004年から2022年まで減少していたのですが、昨年は1万7,469件で前年から11.3%増加しました。1日に約48件、発生している計算です。侵入窃盗という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、不在時に泥棒が入る「空き巣」のほか、日中、人がいる時に食事や昼寝などの隙を突いて金品を盗む「居空き」もあります。


ユージ:居空き怖いな。


神庭さん:夜間、人が寝静まった頃を狙って窃盗を働く「忍び込み」といった手口があります。


ユージ:家で寝てる間ですか!?


神庭さん:そうそう。たとえ家にいる時でも窃盗の被害に遭うことはあるので、暑いからといって窓を開けっぱなしにして寝ない。ゴミ出しに行く、ちょっとコンビニまで行くといった場合も、しっかり鍵をかけて欲しいです。


ユージ:帰省や旅行などで長期間、家を空ける際は何に注意したらいいですか?


神庭さん:新聞や郵便物がたまっていると「家にいません」と泥棒に教えるようなものなので、長期間にわたって家を空ける場合は新聞や郵便を止める。あとは旅行先からリアルタイムでのSNS発信などはあまりしない方がいいです。無事に帰ってきてから「〇〇へ行ってきたよ」と投稿するのが安全だと思います。あとは固定電話の留守番電話に「ただいま旅行中です。〇〇日まで不在にしています」のようなメッセージを残すのも絶対やめてください。携帯電話に自動転送するか、難しければ「ただいま手が離せません」「電話に出ることができません」と一時的なニュアンスのメッセージにして、長期不在を悟られないようにしておくことも大事です。普段から非通知の番号は着信拒否しておくことも大事かなと思います。


片桐:自分で防げる対策はきちんとやって防ぎたいところですが、あとはどんな対策ができますか?


神庭さん:最近だと、スマホで遠隔操作できるスマート家電、IoT家電も結構出ています。少し上級者向きの対策ではありますが、照明、テレビ、カーテン、シャッターなどを旅行先から遠隔操作することで、留守だと思わせないというやり方もあります。


ユージ:これね!スマートインターフォンは、我が家で使っています。すごくいいですよ。ピンポン鳴ると日本中どこにいても出られるので。「玄関前に置いといてください」「また後できてください」など全てやりとりができます。


片桐:便利ですね。


ユージ:他に、日頃からできることはありますか?


神庭さん:政府広報オンラインの《空き巣や強盗から命と財産を守る「住まいの防犯対策」》というページでは、こんな対策が紹介されています。玄関を2ロックにして窓に補助錠を取り付けるなど、防犯設備を充実させること。合鍵の不正作製を防止するため、鍵を家族以外の人には「見せない」「渡さない」、写真や動画で「写さない」ということ。防犯カメラを外部から見える位置に設置し、侵入しにくい家であることをアピールする。自宅に必要以上の現金を置かないこと。家族の状況、資産状況を聞かれても答えないことです。そして、キーワードは「5分」と「7割」。


ユージ:「5分」と「7割」どういうことですか?


神庭さん:「住まいの防犯対策」のページによると、「5分」以内に侵入できない場合、侵入者の「7割」が侵入を諦めるということです。逆に言えば、こちらは5分以上耐え抜けるような防犯環境を整えればいいです。人に破壊されずに耐えきれる時間を「抵抗時間」といい、抵抗時間が5分を超えた製品は「防犯性能の高い建物部品」(CP部品)に認定されます。CP部品にはドア、錠前、サッシなど色々あり、アルファベットのCとPをくっつけたCPマークが貼ってあるので、防犯商品を購入する際の参考にして欲しいなと思います。


片桐:5分防げれば侵入させない率が高いということですね。これ以外にも防犯対策で気を付けるべきことはありますか?


神庭さん:防犯アドバイザーの京師美佳さんは、「犯罪者が嫌う4原則」として、「音」「光」「時間」「人の目」この4つを意識することが大切だと訴えています。音に関しては、音が出やすい防犯砂利を敷く、窓が開いたり、割れたりすると音が鳴るアラームを設置するといった対応が有効です。光であれば、センサーライト。光で照らされて人相がバレるのを犯人は嫌がります。時間というのは、先ほどお話ししたように、7割の侵入者が諦める5分間の「抵抗時間」をどうやって稼ぐかということ。最後に人の目。近所付き合いが盛んであいさつが活発であれば、不審者は目立ちます。意外なところでは、ガーデニングを頑張って花壇をキレイに整えておくことも防犯効果があるらしいです。地域住民の注目が花になることで、住民の目が監視カメラ代わりのようになり異常を検知しやすくなるということです。


ユージ:それは意外でした。


神庭さん:色々お話ししてきましたが、一番の防犯対策は扉や窓に鍵をかけるようにお願いします。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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