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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

26.03.02

アメリカとイスラエルによる攻撃でハメネイ師死亡。日本への影響は?

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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

ダイヤモンド・ライフ編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!


『アメリカとイスラエルによるイラン攻撃でハメネイ師死亡。日本への影響は?』


吉田:日本時間の一昨日、アメリカとイスラエルはイランを攻撃。イランの最高指導者ハメネイ師が死亡しました。報復攻撃で、中東各地では被害が広がっています。そこで今朝は、新たな局面を迎える中東情勢と日本への影響について、中東情勢に詳しい国際政治学者の高橋和夫さんに伺います。高橋さん、おはようございます。


高橋さん:おはようございます。よろしくお願いします。


ユージ:よろしくお願いします!まずは、ハメネイ師死亡の影響についてですが、改めて、ハメネイ師とはどんな人物だったか教えてください。


高橋さん:ハメネイさんは、今のイランのイスラム体制ができて二代目の最高指導者で、最高指導者になる前は大統領をやっていました。初代のホメイニさんというカリスマの塊のような人がお亡くなりになって、1989年に二代目の最高指導者に選ばれました。それ以来、最高指導者ですから、ある意味、最高権力でイランをずっと支配してきたんですけれども、私の受けたイメージでは、まじめな方で高校の校長先生みたいな感じの人ですね。


神庭さん:ハメネイさんが亡くなったことによって、第二、第三のハメネイさんのような人が出てくるのか、あるいは、内戦みたいな状態になっていく可能性があるのか、今後の情勢についてはどのように見ていらっしゃいますか?


高橋さん:とりあえずは、今、臨時でやる人を決めていて、多分、戦争が落ち着いたら、三代目を選ぶ選挙をやると思います。選挙といっても、イスラム法学者を中心とする何十人かの専門家たちが集まって、次は誰にやってもらおうかという会議を行います。最高指導者はイスラム法学者しかなれないため、そういうターバンを巻いた人がまた出てくるということで、今のところ、内戦という雰囲気はまだ見えないですね。


ユージ:一方で、革命防衛隊は「イランの歴史上最も激しい攻勢が始まる」との声明を出していて、攻撃を受けたイラン側の動きはどうなりそうですか?


高橋さん:革命防衛隊は、ハメネイさんの敵を取ると、要するに、あだ討ちだと言っているわけですよね。イスラエルに対して、アメリカ軍の基地に対して、そして、アメリカ軍の基地を受け入れている周辺諸国に対して攻撃を強化すると言っているわけですね。すでに攻撃が始まっていて、かなりの被害が出ています。ですから、状況は良くなる前にもっとひどくなるといったところでしょうかね。


ユージ:日本への影響についてですが、ホルムズ海峡が事実上、封鎖状態ということで、これは長期化する可能性はありますか?


高橋さん:アメリカがやめなければずっと封鎖とイラン側は言い続けるでしょうね。実質、軍事的に封鎖していなくても、あそこに行くと怖いよって言われたら、船に保険が掛けられなくなりますから、船主は船を動かせなくなって、事実上、封鎖ですよね。


神庭さん:今後の中東情勢なんですけども、まずはアメリカの動きですよね。結構、イラク・アフガンのように泥沼化していくという可能性も指摘されているわけですけど、どういうふうになっていくと見ていらっしゃいますか?


高橋さん:すでにトランプさんがイラン側に、もうやめようという提案をイタリア経由で送ったとイスラエルのメディアが報じています。イラン側は、とんでもないということで、これを断ったという状況ですから、アメリカは、やめたがっているという雰囲気が出てきました。今週アメリカでは、国民の反応、議会の反応、それから、マーケットの反応が出てきましたよね。石油価格がどうなるか?金の価値がどうなるか?株がどうなるか?トランプさんは世論と市場を見ながら、これからどうするか気にしないといけないですよね。


ユージ:そうなると、もちろん日本への影響も考えられるんですけれども、世界的に見たときに、国際社会への影響というのはどうなんでしょうか?


高橋さん:ホルムズ海峡を通過する石油の最大量は中国へ行きます。だから、中国も困るし、インドも困るし、日本も困るし、韓国も困るし、ASEAN諸国も困る…。アジアで石油の価格が上がれば、アジアだけ上がるというのではなく世界的に上がります。となると、アメリカでも物価が上がる、ガソリンの値段も上がる、トランプさんは11月の中間選挙を見て、どうしようということを考えていると思いますね。


ユージ:先ほどおっしゃっていた、もう手打ちにしようよみたいなアメリカ側の意見と、一方で、いやいや、そんなの許さないよ!みたいなイラン側の声明もあって、結果的にはどうなる可能性が高いと思われますか?


高橋さん:私はですね、アメリカ側が持っている現場で使用できる弾薬の量が1週間ぐらいと言われていますから、ここ1週間が注目点で、問題は、イランが今、アメリカ軍の基地を攻撃していますけど、アメリカ海軍の艦艇に対して、特に空母に対して本格的に攻撃するかどうか?だと思います。

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