network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.09.10

スポーツビジネスはどう変わるのか?アフターコロナのスポーツ観戦の在り方
null

金曜日は「スポーツ」をキーワードにお届けします。
今日、お話を伺うプロフェッショナルは、早稲田大学スポーツビジネス研究所・招聘研究員で、スポーツジャーナリストの上野直彦さんです。
上野さんに伺うお話はこちら!


【スポーツビジネスはどう変わるのか?アフターコロナのスポーツ観戦の在り方】

吉田:金曜日のテーマは、「アフターコロナのスポーツ観戦の在り方」。早稲田大学スポーツビジネス研究所・招聘研究員で、スポーツジャーナリストの上野直彦さんにお話を伺いました。まずは、現在のスポーツビジネスにおける課題について。


上野さん:スポーツビジネスというのは、大きく4つ収入源があります。
1つは、チケットの収入。
2つ目がスポンサーセールス、広告。
3つ目、放映権。みなさんがテレビやスマホで見る放映権料。
最後がグッズ、マーチャンダイジング。チームや選手のグッズを商品化したもの。
ところが、この4大収入がコロナ禍で壊れました。完全に今までのフォーマットが崩壊しまして、特に影響を受けたのがチケット収入。観客がスタジアム、アリーナに行けない、制限がかかっていることが課題になっています。それをどうやって解決していくかが、1つテクノロジーが試された部分ではありますね。


ユージ:「テクノロジーが試された」、ということですが、ここでいうテクノロジーとは、スポーツ観戦における技術的な変化のこと。激減したチケット収入をカバーするために、様々な試みがなされていますが、上野さんは、今後の理想的なビジネスモデルについて2つの軸を挙げて下さいました。まず、1つ目は?


上野さん:バーチャルの世界とリアルの世界のハイブリット方式、実際にスタジアムで観戦できる、一方で行けない方は、テレビ、スマホで見るということですが、1番ヒントになったのが横浜ベイスターズのバーチャル・ハマスタ。検索すると3回以上開催されていて、架空のハマスタがバーチャル上にあり、そこに行ってみんなで観戦して応援するスタイルは、野球だけでなくサッカーや他の競技に拡散していくと思います。実際Bリーグ(バスケットボール)は始めています。これが1つの軸で、もう1つはスポーツベッティング、ネット投票。ギャンブルという言い方が正しいかどうか分かりませんが、スポーツを素材にしてベッティング、その収益の一部がチームやアスリートに入る。これはヨーロッパやアメリカでは当たり前で、年々ものすごい勢いで伸びている。この波は、おそらくコロナ禍で収益が減ったスポーツ団体はやると思います。Jリーグ、プロ野球、Bリーグも可能性がある。スポーツベッティングは、非常に大きなビジネスチャンスなっていくと見ています。


吉田:現在のスポーツベッティングの実用例としては、株式会社ミクシィが手掛けているサービス、「TIPSTAR」。こちらは、毎日配信されるライブ動画に加えて、競輪とオートレースのネット投票をスマホで楽しむことができるサービス。上野さんによりますと、コミュニティーの形成がうまくできていて、特に若い女性の間でブレイクしているそうです。


ユージ:ネット投票といえば、コロナ禍における競馬もそうですよね。ネットでの馬券購入をうながした事によって、収益を安定させています。スマホでスポーツ観戦をしながら、ネット投票も楽しむという動き。今後もいろんなプロスポーツに拡大していくかもしれません。


吉田:そして、もうひとつ。現在、広まりつつあるスポーツ観戦の新しい楽しみ方があるそうです。


上野さん:1つ新しいサービスで、自分が解説して、その競技のYouTubeの再生回数があがり、人気が出た人には、ちゃんとしたギャランティが払える仕組みがあります。今までテレビを見ていて、全員が同じ解説を聞くのではなくて、A、B、Cがいて、それぞれが自由な解説ができて、自分は好きなチャンネル、好きな解説者の話を聞いて楽しむ。そう解説者も民主化されていく、1つではない、1人ではないということです。こういった1人1人の楽しみ方が拡大していく、というふうに見ています。


ユージ:まるでテレビの副音声で楽しんでいたような内容が、さらに個性が強まってきていて、例えば、あえて特定のチームに偏った解説を楽しんだりできるそうです。解説の偏りが売りになる、つまりバイアスが新しいコミュニティーになる。そんな時代がやってきている、と上野さんはおっしゃっていました。


吉田:「アフターコロナのスポーツ観戦の在り方」。最後は、ハード面におけるテクノロジーの進化と、その未来について。


上野さん:まあ今は、スポーツだけじゃないですが、AR、XR、VRといった流れが来ていて、おそらく次に来るのは、簡単なメガネ、VRグラスをかけて、目の前で例えばクリスティアーノ・ロナウドが駆け抜けていく、目の前で大谷選手がホームランを打つ、みたいな形になっていくと思います。テレビ画面ではなく、AR、VRのグラスを付けて、自分がマウンドにピッチに立っている視聴体験が普通になっていくのが、すぐそこに来ている。遠い未来の話ではなく、2020年代前半の大きな収入になっていくのではないかと思います。


ユージ:そんな風にスポーツ観戦を楽しめる時代は、もう遠い未来ではないんですね。スポーツにおけるビジネスモデルの変化によって私たちのスポーツ観戦の楽しみ方も、大きく変わっていきそうです!



そして、今日の #ユジコメ はこちら。




過去の #ユジコメ を音声でCHECK!!

  • X
  • Facebook
  • LINE
Top