21.07.29
小学校の教科担任制、新しい義務教育のあり方とは?
今日は「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。神庭さんが注目した話題はこちらです。
小学校の教科担任制、新しい義務教育のあり方とは?
吉田:文部科学省の有識者会議は21日、小学5・6年生を対象に来年度からの本格導入を目指す「教科担任制」について、対象教科に外国語・理科・算数のほか体育も加える方針をまとめました。文部科学省は教員定数を増やすことで、必要な人員の配置を進めるよう求めています。
ユージ:小学校では、1人の教員…つまり担任の先生がそのクラスの全ての教科を受け持つ「学級担任制」が主流ですが、「教科担任制」では、その教科ごとに専門の先生が指導します。こういった「教科担任制」を小学校から導入することで、高学年から内容が難しくなる教科の理解度を高める、という狙いもあるようですが…神庭さんはどう思われますか?
神庭さん:まずメリットの話として、子どもたちが「より専門性の高い教育を受けられる」というのはあると思います。あとは、色んな先生の目が入ることで、いじめなども防ぎやすくなったりするかもしれないですね。
また、「中1の壁」「中1ギャップ」という言葉がありますが、教科担任制をとる中学に向けた準備期間になりますし、たくさんの先生と触れ合うことで、特定の先生と相性が合わずに勉強や学校が丸ごと嫌になってしまう…という事態が避けられる可能性もあるかな、と思います。
最後に、これが一番大事なんですけれど「教員の働き方改革」という視点で、先生の負担軽減につながる、ということです。学級担任がすべての教科を見るのは大変で、単に勉強を教えるだけでなく、保護者への対応や行事運営など先生の仕事は膨大で、実際に昨年度の小学校の教員試験の倍率は、2.7倍と過去最低でした。教員の高齢化で大量退職が進んでいるうえ、「ブラックな職場」というイメージがあり、若い人には敬遠されてしまっている部分があるので、こういった形で「働き方改革」をやって、働きやすい職場だということを打ち出していく、という面でのメリットもあると思います。
吉田:逆に「教科担任制」のデメリットはどんなことがあげられますか?
神庭さん:まず「先生の負担は本当に減るのか?」ということがあると思いますね。純粋な増員なら現場の負担は軽減されますが、たとえば算数の得意な先生と国語の得意な先生がお互いに教科を交換する…というケースも考えられるんですが、そういった場合、打ち合わせや引き継ぎなどでかえって時間がかかってしまう、ということも考えられます。
次に言えるのは「児童とのコミュニケーションが減る」ことです。先生同士がうまく連携しないと、その子の特性にあった丁寧な指導が出来なくなってしまうかもしれません。
そして最後に「教科担任ができる質の高い人材をどうやって確保するか?」ということで、特に小規模な小学校などでは人材のやりくりをどうするか、という問題は出て来ると思うんですね。小学校の免許と中学校の教科の免許を両方持っているような人がたくさんいれば良いのですが、そういう人をうまく採用できるとは限らないので、そういった人材確保の面というのも、大きな課題となってくると思われます。
吉田:神庭さんは“義務教育のあり方”についてはどうお考えですか?
神庭さん:「教科担任制」もトライアルとしてやってみるのは悪くないと思いますが、教師の負担軽減と子供たちの教育の充実を考えるのであれば、最優先すべきは“少人数学級”の実現ではないかと思っていまして、義務教育標準法の改正によって、今年度から5年かけて、現状の40人学級から35人学級に標準が引き下げられることが決まったんですね。一律での引き下げは40年ぶりなんですけれど、現場はこれまでずっと少人数学級を要望し続けてきましたが、なかなか実現しませんでした。引き下げを求める文部科学省と、人件費の増加を嫌う財務省の間で綱引きが続いてきたんですね。それが“コロナ”という未曾有の事態に直面し、ソーシャルディスタンスによる密回避の必要性が叫ばれ、ようやく「5人だけ」減らすことができたんですが、それでも海外に比べると、1クラスあたりの児童数はまだまだ多く、日本の小学校の学級規模は平均27人ですが、OECD(経済協力開発機構)の平均は21人なんです。まだ「教科担任制」の詳細が見えてこないんですが、正規の職員として採用するのか、非正規として雇うのかでも変わってきますよね。今後「教科担任制」が、少人数学級を進めないための言い訳のようになってしまうと良くないかな、とは思いますね。
ユージ:あのー、これただのアイデアなんですが、例えばひとつの学校に属さない“フリーランス制”っていうのも、今後あり得ますかね。
神庭さん:お医者さんみたいにね。近い学校だったら、社会の先生がA学校~B学校~C学校を巡回する、っていうのもあり得ますよね。ちょっと面白いですよね!「カリスマ先生」みたいな。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 29, 2021
「小学校の教科担任制、新しい義務教育のあり方とは?」について
教科担任制とは、教科ごとに専門の先生が教えてくれると言う事ですね。中学生になるとこのスタイルが多いのかなと思います。僕は、小学校の時は学級担任制で中学校は教科担任制でした。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 29, 2021
番組内で皆さんからメリット・デメリットを色々伺いましたけども、まず、学級担任制のメリットは子供たちが先生といる時間が長いんですよね。なので、子供たちの悩みや、短所長所に気づく時間がたっぷりとあるということなんですよ。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 29, 2021
なので、悩み事があってもしっかりと向き合っていくことが可能です。子供にとっても一人の先生が軸としていてくれる方が安心することがあるかもしれないです。ただ、一人の先生が全部の授業を受け持つってものすごい負担だと思います。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET ユジコメ ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 29, 2021
そこで、新しい義務教育のあり方ということで一人の先生が見る人数を減らし、負担を軽くしようということなんですね。僕が個人的に思ったことですが、僕は人数が少ない方が何かあった時に、状況の把握をしやすい。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET ユジコメ ⑤
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 29, 2021
授業を進めていく中でわからないところはすぐに教えることもできる。ところが、人数が多いと一人がわかってなくても、その一人のために時間を潰すわけにはいかないんですよ。他の子達の授業も進めていかなければならないので、#ワンモ
#リポビタンD TREND NET ユジコメ ⑥
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 29, 2021
ある程度のところ見切りをつけて先に進まなくてはいけないという悩みも出てきてしまうので、僕は教科担任制や学級担任制もメリットはあるんですけど、クラスの人数という部分にもう少し着目して改善を行なっていくと良いのかなと思いました。#ワンモ