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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.03.15

日本郵政が楽天に1500億円を出資
nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。


日本郵政が楽天に1500億円を出資

このニュースのあらましは…


日本郵政が、IT大手の楽天におよそ1500億円を出資し、両社が資本・業務提携することになりました。物流やモバイル、デジタルトランスフォーメーション、金融など幅広い分野で連携を強化するとしています。


鈴村:こちらネットの反応はいかがでしたか?


米重さん:「楽天」と「日本郵政」という、私たちの生活の中でも身近な大企業同士の連携ということで、驚きの声もたくさんあがっていましたね。発表された直後は楽天の株価も大きく上がりまして、市場としても非常に大きな反応をした、ということですね。


鈴村:びっくりしましたよね。今回はなぜこの提携に至ったのでしょうか?


米重さん:「楽天」といえば、4社めの携帯電話のキャリアとして「楽天モバイル」にたくさんの投資をしていまして、その額は2025年までに設備投資だけで1兆円近くになるそうです。なので、楽天の前期の決算は1141億円の赤字となるんですが、現在、携帯各社が値下げプランを出してきていて、価格競争が激しくなっていることから、今後もこの先行投資は続きそうなんですね。そういう中で、楽天としては「日本郵政」とは事業上で様々な連携がしやすい…ということから、1500億円という巨額の出資によって、事業上の足場固めがしやすくなる、という意図があるようです。


鈴村:この提携では、具体的にどういう事をやっていくのでしょうか?


米重さん:そうですね。例えば、郵便局に楽天モバイルの申し込みカウンターを設ける、という話は今回出てきていますね。要は郵便の配達網を使って、いかに楽天モバイルなどのマーケティング策をやっていくか…ということですよね。あとは、たくさんある全国の郵便局に、楽天モバイルの基地局を設置していく、と。基地局がたくさん出来ると、楽天モバイルのネットワークの質が良くなる…平たく言えば「繋がりやすくなる」ことが期待できますので、こういった部分を拡大していくとか、あとは楽天のネット通販の事業で「ゆうパック」の利用を拡大したり、両社共同で物流拠点を作るということで、こちらは楽天のユーザー、郵便のユーザーそれぞれに影響のある話かなぁと思いますね。


鈴村:そうですね。なんだか良いことが膨らみそうな感じがしますよね。企業としてもですし、僕らの生活においても、ある意味一元化されるというか、生活が変わってきそうな感じがしますよね。では、楽天にとってのメリットはどういう所なのでしょうか?


米重さん:楽天の携帯電話事業の支えになる、という所が大きいですね。特に地方は、非常に強いネットワークとして郵便局の存在がありますので、今後は高齢者の方なども含め、これまで楽天だけではアプローチできなかった顧客にアプローチできる可能性が増える、というところがありますよね。


鈴村:それでは、日本郵政側のメリットはどういう所なのでしょうか?


米重さん:日本郵政にとっては、郵便事業をどうやって維持していくか、というのが現在の課題となっているんですね。基本的には金融事業で稼いで郵便事業を支えている、という構造があるので、いかに全国の郵便局のネットワークをしっかり維持していくかが重要になりますので、そのネットワークの中で収益に繋がるような取り組みを増やしていかないといけない、という経営課題があります。その中で、例えば楽天モバイルの販売だったり、楽天のネット通販での荷物を郵便ネットワークで運ぶ…ということが出来れば、それが新たな収益にもつながりますので、日本郵政側にもメリットがあるということです。


鈴村:「企業の提携」ということでは、すごく意味のあるものだ、という感じがしますね。


米重さん:そうですね。比較的「かみ合わせは良い」というか、分かりやすいタイプのメリットですので、そういったところを両社がそれぞれ実のあるものにしていけるかどうか…というところが、これから注目すべきところだと思いますね。



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