21.03.16
推しの卒業で有給OKの企業
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日、お話を伺うのは、BuzzFeed Japan News 副編集長、神庭亮介さんです。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『推しの卒業で有給OKの企業』
鈴村:“推しの卒業”というのは、自分が推しているアイドルとかの卒業というこですよね?
神庭さん:まさにそうですね。最近、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』とか話題になりましたけども、オタクの方に限らず、自分が好きなアイドルとかを推すためにお休みを取りたいという、そういう人を応援するために『推し休制度』を導入した企業がありまして、導入したのが『株式会社ひろろ』というところで、そこの社長さんが今月8日、ツイッターで「社員の推しの卒業が決まってしまったため、弊社の勤務規定に慶弔休暇の項目が追加されました」というふうに書いてですね、推し休制で休めるという制度が追加されたということを公表して、それが話題になっているんですよね。
鈴村:この『推し休暇』は、決まりとしてはどういうものなんでしょうか?
神庭さん:まず、推し休暇の説明に入る前に、そもそも『慶弔休暇』とはなんぞや?ということなんですけど、慶弔休暇というのは、自分や自分の近しい人に『慶事(喜ばしいこと)』や、『弔事(悲しいこと)』があった場合に、会社員が特別に取ることができる休暇で、会社によっては『特別休暇』と呼ばれるんですけれども、慶事は結婚や出産など、弔事は葬儀やお通夜などお悔やみ事全般ですね。そういったものが含まれるのが慶弔休暇で、会社員が取得できる休暇には、法律で定められている『法定休暇』と、会社ごとに独自に定められている『法定外休暇』があって、慶弔休暇は『法定外休暇』にあたります。今回の株式会社ひろろの推し休暇もですね、法定外休暇の慶弔休暇に含まれるわけで、具体的にどういうシステムかというと、「推しのライブやイベントがある場合、一週間前までの申請で、早退、必要日数の休暇が取得可能」。また、「ゲリラライブや告知のない突発的なイベントに限り、当日即早退が可能」とアイドルの応援を全面的に応援しています。さらに、推しが卒業する場合は「一推しは10日間、二推し以降は3日間」と、ランクによって期間が分かれているという、すごいきめ細やかな制度で、しかも、有給扱いの慶弔休暇なので、しっかり賃金も払いますよという非常に手厚い措置なんですよね。
鈴村:ここまで厳密に決めてないですけど、僕の会社もわりとこれですよ!うちはエンタメの企業なので、例えば、舞台を観に行くとか、映画見に行きたいのでと申請してくれたら、いつでも休みとっていいよ、いつでも早退していいよってやってますよ。
神庭さん:えっ!?すごい!すでに、実現してる会社なんですね!素晴らしい!!
鈴村:ただ、一推し、二推し、三推し…みたいなのはないです(笑)
株式会社ひろろさんは、なんでまた、このようなルールを作ったのでしょうか?
神庭さん:もともと、『9nine』というアイドルグループの村田寛奈さんを応援するためにつくった会社なので、そもそも論が会社の理念に沿った制度ということが言えると思います。ネットでは「こんな会社があるんだ!?」「転職したい!」「うらやましい!」といった声が上がっていて、非常にプロモーションとして上手だなと思いました。
鈴村:ここまでこうやって規定を作るのも良いんだなと思いました。なぜなら、さっき言ったようにやっているんですけど、意外と取らないんですよ、うちの社員たちはそういうのを。ちょっと様子見をみちゃったり、やっぱり、社会通念的なものを鑑みて、「いやぁ、ちょっと、映画見いに行くから休むのはどうなんでしょうね…」みたいなことを、社員側から言われるんですよ。
神庭さん:休むことに対する罪悪感というものをどうしても持っちゃうんですよね。
鈴村:あるんですよね。だから、やっぱり、その改革は必要なんじゃないかなと。僕は、エンタメの仕事なので、そういうことが後の仕事にも繋がると思っていて、所属タレントにも、映画を見に行くことなどは、役に立つよ、勉強になるんだよ、休みだけど、自分のためになるんだよということを言ってはいるんですけど、なかなか難しいみたいなところはありますね。
神庭さん:上の方に、そういってもらえると、休むほうとしては気が楽ですよね。一つ注意点として、株式会社ひろろの“推し休”は年次有給休暇ではなく『慶弔休暇』なんですよね。そもそも年次有給休暇、有給には『理由』はいらないんですよ。推し活でもいいし、ペットロスでも、ドラクエウォークのイベントが始まったでも、映画見に行くでも、なんでもいいんですよね。本来、会社に詳細を伝える必要もないし、労働者の権利でなので、会社は尊重しないといけないんですよね、会社側は「今、ちょっと忙しいから時期をずらしてね」くらいなら言えるんですけど、基本的には認めなければいけない。だから、このニュースを見聞きして「推し休いいな!」と思った人は、実は、どなたの会社にも有給はありますので、推し活のためにどんどん有休を使ってですね、休んでもらって良いんじゃないかなと思いますね。
鈴村:そうですよね。「休みを取りたい」とか、「休みが取れればいいな」と思っている方がたくさんいると思うんですけど、そのためにできることって、自分が休んだら仕事が滞るみたいな環境じゃないものを作らなければならなくて、他の社員とうまく連携をできるかとか、自分が休んでも動くような仕組みみたいなものを作らないといけなくて、それは、やっぱり、会社が支えてあげなきゃいけないなと思うと、僕も、まだそこがうまくできていないから、社員たちがしっかり休んでくれないのかななんてことを思うと、やっぱり、構造自体を改革していかなければいけないなって、ちょっと反省しますね。
神庭さん:働き方改革というけれども、やっぱり、休み方改革も大事だよと思っていて、これを機に、休み方リテラシーを向上していけたらいいんじゃないかなと思いますね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 16, 2021
今朝は【推しの卒業で有給OKの企業】について。
「"推し"がライブをするのでお休み下さい」や、「引退してしまう、心が疲弊してしまうのでお休みします。」という事が出来る会社「ひろろ」という会社がありますよという紹介でした。
#スズコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 16, 2021
どうしても休みを取るのが苦手な日本人ですが、特殊な理由がなくても有給休暇を自由に取って良いんです。僕の会社は自由に有給休暇取り放題です。自分の時間を大切にしないと仕事に反映されないので、自分の時間を尊重して欲しいと思っているので、それでも休んで貰えない。
#スズコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 16, 2021
それだけ1人にかかる負担が大きいから、ここが改革されないと休んで貰えない。何とかして人生を彩らせて、その中で仕事も価値のある人生にして貰いたいので、引き続き僕も会社経営頑張ります。みんなに休んで貰える仕組みがあったらうちの事務所にメール下さい。宜しくお願いします。