21.02.02
三点リーダー症候群
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日、お話を伺うのは、BuzzFeed Japan News 副編集長、神庭亮介さんです。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『三点リーダー症候群』
鈴村:神庭さん、『三点リーダー症候群』って何ですか?
神庭さん:週末にツイッターですごくバズっていて、元々はNEWSポストセブンの「語尾が「…」ばかり「三点リーダー症候群」相手のせいにするズルさも」という記事があって、週末にテレビで特集されたことですごく話題になっているんですね。文章の末尾に、“てんてんてん”を付ける癖がある人のことを『三点リーダー症候群』といい、三点リーダーというのは、点が3つある「…」のことで、「。」とか「、」みたいな句読点とは違って、厳格なルールはないので、みんな自由に使いたい範囲で使っていると思うんですけれども、例えば、「もし、よければ、○○してもらえると…」とか、「できれば、そうしていただけるとうれしいんですが…」みたいな感じで、ちょっと文末をぼかす感じで使うということなんですよね。僕は全然、他人ごとではなくて、ヘビーユーザーなので“症候群”といわれてドキッとしちゃって、この記事によれば、「語尾を「…」でぼかして、曖昧な言い回しをするのはずるいんじゃないか」というような批判の声もあるということらしいんですよね。(笑)
鈴村:(笑)。僕も使いますね。ただ、語尾にはあまり使わない様に頑張っているんですけど、ついつい使っちゃいますけど、話を転換させるときにわざと使いますね。「ところで…、○○なんだけど」みたいな感じで。ザベスさんは?
エリザベス:私もすごく使うんですけど、「問題なければそれでも構いませんが…」みたいなのはあまり使わないかな。どちらかというと、「よくわからないんだけどね…」みたいなことを友達とかに使っちゃいますね。
神庭さん:鈴村さん、声優さんの台本とかにも載っていたりするんですか?
鈴村:批判とかって話になっていますけど、実は僕ら、台本を読むときに“三点リーダーを大事にしなさい”って教わるんですよ。
神庭さん:えっ!?大事に!?
鈴村:そこには、要はいろいろな感情が込められているわけですよね。だから、相手に投げているように「僕はこう思うんだ、みんなはどう思う?」が含まれていたり、「ということで、○○の件なんだけど…」となると、話を変えたいんだけど、変えていいのかな?みたいな空気を読む間があったりするのを文字で表現していて、それが台本に書かれていたら声にしなきゃいけないので、演出家さんから、語尾の「…」を活かしてと指導されるんですよ。
神庭さん:じゃあ、すごく大事なんですね?
鈴村:そうなんです!だから、「○○なんだけど」じゃダメで、「○○なんだけど…」って演じないといけなかったり、その「…」を表現する技というのを僕らはめちゃくちゃ勉強するんですよ。
神庭さん:すごいいい話を聞いちゃいました!それだったら、症候群といわれても堂々と使っていけそうな気がします。
鈴村:使ってほしいですけどね。だって、それによって、みんなが何を思っているのか僕は考えますもん。「あぁこれはちょっと嫌なんだ」とか、台本とかも、このワンモの台本でも作家さんとかディレクターさんが「…」を入れていると、「ここはこうして欲しいんだろうな」とか読みますよ。
エリザベス:いや、そこはハッキリ言って。(笑)
鈴村:(笑)。でも、そこに美学があるといいますか、心の美学というか…。
神庭さん:下駄を預けちゃうというか、相手に察してほしい、相手の提案を待つのがずるいというのが批判なんですけど、僕は、日本人的だなと思っていて、僕自身がすごい多用しているヘビーユーザーなんですけど、どうしも怒っていると思われたくないんですよね。声だったら声色で、怒ってないですよというのが、「馬鹿だな~」でも伝わるんですけど、文章になったときにものすごく強く感じてしまうので、ちょっと語尾に「…」を入れておけばいいかみたいな。絵文字が使える時なら僕は土下座しているマークを使って、「○○、○○(土下座)」みたいな、使いすぎて、最近、語尾が間違えて「○○どげ」で送っちゃったりして、怪しい語尾の人みたいになっちゃって。(笑)
鈴村・エリザベス:(笑)
神庭さん:文章でのコミュニケーションってどうしても無駄がなさすぎるので、こういうのが必要なんですよね。って頼ってしまう側の意見なんですけどね。
鈴村:僕は、大いに使ってほしいな。声優の仕事ですごいなっと思うのが、セリフの間とかの「…」だけではなくて、「…」だけの時もあるんですよ。全くリアクションしない、でも、無音では声優としては成立しないので、それに対して、「…ぅぅん」とか、そういう声を入れるんですけど、それは僕らが「…」だけを想像するっていうことをするんですよ。
神庭さん:ものすごく深い!
鈴村:だから、そうやって人の心をどうやって受け止めるかを毎日考えて生きているので、そういう意味でみんなも「…」を読み解くということをやっていくと平和になる気はしますよね。
神庭さん:なるほど!声優さんが多分、日本で一番、“「…」の達人”かもしれないですね。
鈴村:もしかしたら、そうかもしれない!音に変えないといけないので、普通の役者さんより、よく読み取っていると思いますね。
神庭さん:すごいいい話聞きました!
鈴村:今度、『「…」講座』とか開いてみようかな?(笑)
神庭さん:ぜひぜひ!僕、受講したいです!
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 2, 2021
今朝は【三点リーダー症候群】について。
ネットで話題になっていたので気になっていましたけど、
メールやラインなどメッセージを送る時に「…」を語尾に付けて
送る人が居ると、これが結論を相手に委ね過ぎているのではないか
#スズコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 2, 2021
ちょっとずるいぞとなっている、そういう話になっているのですが、"委ねて良いじゃないですか"と僕は思いました。
三点リーダーを上手いこと使っていてすごく良いなと思います。声優の仕事は台本を読む事、台本は作家さんが考えている事を文字を介して読解する、分析する。
#スズコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 2, 2021
三点リーダーは直接感情的に理解しやすい、「…」が付いている事によって作家さんと声優がセッション出来ますし、とても面白い物だと思います。僕は症候群と悪い言い方されていますが、勿体無いなと思ってしまいます。僕は三点リーダー使って良いと思いますよ。オススメします。