20.11.24
「GoTo」見直しとエビデンスについて
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日、お話を伺うのは、BuzzFeed Japan News 副編集長、神庭亮介さんです。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『「GoTo」見直しとエビデンスについて』
エリザベス: 菅総理は昨日、東京都内で企業経営者らを対象にした講演で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府の観光支援事業『Go To トラベル』の運用見直しを決めたことに理解を求めました。GoTo トラベルによる感染者は約180人にとどまるとした上で「専門家会議の提案を受け、感染が相当拡大している地域に向けての新規予約を一時停止した」と説明。飲食業界の支援策『Go To イート』についても同様の措置をとるとしました。
鈴村:まず政府が見直しを決めたことについてはどうお考えでしょうか?
神庭さん:この件について総論では賛成というふうに考えています。なぜかというと、そもそも『GoTo』というのは、新型コロナウイルスの感染具合の広がりがステージ2以下で進めるということで、9月に分科会もそのように提言してたんですね。今、残念ながら、北海道の札幌、東京、大阪などはステージ3に近づきつつあるということなので、であるとするならば、一定の制限はやむを得ないのかなと。分科会の尾身会長も「政府に英断を心からお願い申し上げる」というふうに仰っていましたし、その言葉は非常に重いのではないかなと思います。
一方で、当初から「秋冬になったら増えるんじゃないか?」と言われていた中で、なぜ政府は、“どの段階になったらGoToをやめるのか”、“どれくらい増えたらやめるのか”、“キャンセル料の支払いはどうするのか”といった話や、あるいは、そうなったときの代替案プランBに切り替えようみたいな話が全くなくて、今になってワタワタしてるっていうのは、「ちゃんとシミュレーションできていたのかな?」と結構、疑問を感じますね。
鈴村:そうですね、そこの動きは鈍いなという意見も多いですよね。そんな中、総理は「GoToトラベルによる感染者は約180人にとどまる」と言っているんですけど、第3波と言われている今の感染拡大とGoTo関係の因果関係はあると思いますか?
神庭さん:実は専門家会議の尾身会長はですね、GoToが「感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは存在しない」というふうに仰っているんですね。
鈴村:エビデンスが存在しないんですね!?
神庭さん:そうなんですよ、エビデンスが存在しないのにやめるという部分でちょっと引っかかりを感じる部分も実はあって、良いように解釈すれば、四の五の言ってられない切迫した状況であると、エビデンスが出てきてから対応したんじゃ手遅れになってしまうということなのかもしれないし、もちろん重く受け止める必要もあると思うんですけれども、できればですね、感染症対策というのは確固たるエビデンスに基づいて進めてほしいなと。今回はやむを得なかったと思うんですけれども、「エビデンスはないんだけどね…」という論法が今後もいくらでも繰り返されるということになると、それはそれで危ういかなというふうに思っていますね。
鈴村:そうですよね、そこはやっぱり良くないなというふうにも感じますよね。さっきの話で言うとステージ2前提ということで、そこが基準ラインになっていたということが、今回の判断基準だというふうには感じるんですけど、ただ、ここで「エビデンスがない」と言ってしまうと、なんて言うか…、感染予防対策はちゃんとしないといけない、何が原因か分からないけど、これがまずいからとにかく外に出るなと言っていて、言うなれば、人身御供というか、スケープゴートになってしまう感じがしますよね。
神庭さん:そうですよね、スケープゴートと言うと、もしかしたら、言い過ぎかもしれないですけど、ただ、ある種の象徴的な意味合いを背負わされてしまったというか、例えば、一人旅で行くとか、あるいは、日ごろから一緒に暮らしている家族が近郊に旅行することであれば、実は、飲み会や会食に比べればそこまでリスクの高いとは言えないのではないかと思うんですけれども、今、感染者が増えているという中で、アクセルとブレーキを同時に踏むのはどうなんだ?というので、心理的なメッセージも重視して、こういう形で今回、提言したのかなと。ただ、ひとつ危惧するのは、やっぱり、雰囲気でやっていくのは良くないなと思っていて、春先にパチンコ店がすごく槍玉にあげられて、批判を集めたじゃないですか?けど、実際にはパチンコ店でクラスターが多発したという話は聞いてなくて、「じゃあ、あれはなんだったんだ?」という…。確たるエビデンスがないまま、怪しいとか、なんか良くなさそうだということで規制に踏み切っていた場合に、パチンコ店の時のように『冤罪』みたいなことが再び起きるのはいやだなと。自粛警察がいっぱい出てきて…みたいな、あの空気がまた再発するのはいやだなというのはすごく思っています。
鈴村:やっぱり、科学というのは数字で見るべきじゃないですか?そこと心情というのが混ざっている感じがしますよね。
神庭さん:そうなんですよ、だから、僕はコロナ禍になってから「コロナと道徳は混ぜるな危険だ」ということをずっと言っていて、規制は基本的に科学的、医学的なエビデンスに基づいてやるべきで、そこに1ミリでも、「この非常時にパチンコなんて!」とか、「旅行なんて!」、「飲み会なんて!」って、“なんて”というのは混ぜない方が良いと思ってて、世の中、“なんて”でできているというか、“なんて”の集合体なので、それをやっていくと次に切り捨てられるのは自分が大切にしている何かかも知れないと思うんですよね。
鈴村:なるほどね、う~ん…難しい問題ですよね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 24, 2020
今朝は【GoTo見直しとエビデンス】について
元々GoToキャンペーンはステージ2以下で進める前提だったのでステージ3に近づきつつある現状で止めないと指針がおかしくなってしまうという考えは正しいと思います。ただ刻一刻と状況が変わっている。
#スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 24, 2020
GoToトラベルによる感染者は180人に留まる、GoToが感染拡大の主要な要因であるエビデンス(証言・根拠)も存在しないというところ。経済をとめてはいけないと強く感じるようになってきました。今やめてとてつもないダメージを受ける人がたくさんいると思うと
#スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 24, 2020
今ここでやめていいのかな?と不安に感じます。やめた地域への別のアイデアなどGoToをやめることの一歩先のことを考えてほしい。経済を止めず、感染も拡大させない。
心持ちとして経済をどう動かすか今までよりも割合を大きく持って生活してもいいのかなと感じています。