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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.02.15

KDDIとローソンが目指す新たなコンビニ
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「KDDIとローソンが目指す新たなコンビニ」

吉田:先週、KDDIと三菱商事、ローソンの3社は合同で記者会見を行い、ローソンの株式を三菱商事とKDDIが50%ずつ保有する「共同経営」体制へ移行すると発表しました。今朝は、ローソンの経営にKDDIが参加することで、コンビニにどんな変化が起きるのか?その狙いについて塚越さんに解説いただきます。


ユージ:まずは、現在のローソン経営とKDDIのTOBについて教えてください。


塚越さん:ローソンは、コンビニ業界ではセブン-イレブン、ファミリーマートに次ぐ3番手です。ローソンだけでなく「ローソンストア100」「ナチュラルローソン」といったブランドのコンビニもあり、全国におよそ1万4600店舗を展開しています。ローソンは現在、50.1%の株式を保有している「三菱商事」の上場子会社です。他にKDDIとNTTドコモも株式の2.1%を保有しています。今回はKDDIが今年4月を目処に、およそ4,900億円を投じてローソン株のTOB(新規公開買い付け)を開始します。三菱商事と同じく50%の株式を保有するということです。TOBは9月頃には完了し、これによって三菱商事とKDDIが共同パートナーとしてローソンを運営すると発表しています。これによってローソンは上場廃止となります。


ユージ:KDDIとローソンが手を組むことで目指す、新たなコンビニとはどんなものでしょうか?


塚越さん:今回の発表では「リアル・デジタル・グリーン」を融合して新しい価値を創出すると言っています。例えば、ローソンは1日の来客数が全店舗で1,000万人。このリアルの顧客とKDDIのおよそ3,100万人の顧客のデジタルを接点に、サービスで接続していこうというものです。例えばローソンの店舗とKDDIのブランドである「auショップ(およそ2,200店舗)」の機能をかけあわせて、両社の商品やサービスをどちらでも扱えるようにするということ。あるいは、ローソン店舗だとリモート接客を行い、銀行や保険などの家計サポート、オンラインの服薬指導やオンライン診療、またスマホのサポート窓口などもつくるとのことです。生活拠点としてのコンビニをより便利に、という感じですね。ただ、auを強化するといってもドコモの「d払い」がローソンで使えなくなる、といったことはないと会見では述べています。


ユージ:今、街にあるローソンで銀行や薬局のリモート接客が受けられるようになる。コンビニをデジタル化してより便利にしていこうということですね。


塚越さん:そうですね。他にもデジタル領域として、KDDIとローソンが持っている会員情報(顧客の属性や購買情報)を連携させて、商品の開発や顧客満足度を上げようということです。またローソンを拠点に遠隔地へのドローン配送という構想も明らかにしています。物流2024年問題対策だったり、過疎地への買い物支援といったことにもつながります。もうひとつ掲げている「グリーン」については、ローソンに太陽光パネルを設置などの話が出ていて現状でこうしたことやりましょうとなっていますが、まだまだこれからなのでどうなるか分かりませんし個人的にはコンビニの店員さんって今でも沢山仕事があるのに、さらに増えると思いました。そこにも負担が増えるので、カバーして欲しいと思います。


ユージ:確かにできることが増えると、その分、店員さんの業務も増えますよね。なので、賃金を上げるとか人手を増やすといったことも必要になってきそうですね。


吉田:塚越さん、今回の共同経営での可能性、そして狙いは何だと思いますか?


塚越さん:やはりデジタルをリアル店舗に使いたいということが狙いです。ECの配送は早くなっていますが、全国のローソンから商品を配送するならもっと早くなるので、Eコマースに本格的に参加したいと述べています。こうした技術をKDDIとの連携で強めたいというところなので、これは実際に強化するだろうなと思います。さらにいえば、KDDIは競合他社がいわゆる「経済圏」を構築していることに対抗したいと考えられます。楽天モバイルは、楽天市場などの楽天経済圏がありますよね。ソフトバンクも「Yahoo!ショッピング」などで顧客の囲い込みがあります。KDDIにも「au PAY マーケット」などがありますが、ドコモのd払い等と比べてもちょっと弱い。ローソンには「ponta」というポイントもありますが、これも正直競合他社と比べるとちょっと弱いです。両社の提携で経済圏を強化したい、ここが一番の狙いだと私は思います。


ユージ:ローソンの竹増社長は、GoogleやAmazonなど『GAFA』に並ぶ企業を目指すという目標も掲げていますが、いかがでしょうか?


塚越さん:『GAFA』に並ぶというと、まだ厳しいのかなと思います。経済圏をつくるにしても、今回の発表で色々やりたいことが分かりましたが、具体的にどうですか?となるとオンライン服薬など、どれだけ可能か計画していかないと難しいのかなと思います。また、ビッグテックには立ち向かえないのかなと思います。ただ、通信業界がここまでリアル店舗と手を組むことは珍しいので、ドコモやソフトバンクがやっていないことに挑戦する意気込みは感じます。日本が人口減少する中で、コンビニ業界も頭打ちなんです。そのような中で何かできるというのは、面白いので「ローソンに行くと面白い!」と思えるものを作れるかどうか、ここの意気込みはいいかなと思います。


ユージ:確かに。そこは興味深いところですね。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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