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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

25.12.02

猛威をふるうインフルエンザ。変異ウイルス「サブクレードK」とは?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

ダイヤモンド・ライフ編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!


『猛威をふるうインフルエンザ。変異ウイルス、サブクレードKの特徴を解説します』


吉田:インフルエンザの感染が全国的に広がっています。流行しているのは『サブクレードK』と呼ばれる新たな変異ウイルスです。そこで今朝は、『サブクレードK』の特徴やインフルエンザの予防法について、神庭さんに解説してもらいます。


ユージ:まず、現在の流行状況はどうなっているんでしょうか?


神庭さん:例年だと流行が本格化するのは、大体、年明けからですが、今年は1ヵ月以上の前倒しのペースで流行が拡大しています。厚生労働省が発表した11月17日~23日のインフルエンザ発生状況によれば、全国約3,000の医療機関から報告された新規感染者数は19万6,895人で、前の週から“5万人以上”増加しました。1医療機関あたりで51.12人ということですから、“警報レベル”の30人を2週連続で上回っています。地域別にみると、宮城・福島・岩手など東北各県や、埼玉・栃木・群馬といった首都圏の感染者が特に多く、『東高西低』の傾向がうかがえます。保育所・幼稚園・小中高校の休校・学級閉鎖などは8,817件で、前週の1.4倍に急増。子どもの学級閉鎖で仕事にならないとか、家庭内ピンポン感染でお母さん・お父さんもダウンしてしまう…なんていうご家庭も多いのではないでしょうか。


ユージ:学級閉鎖の話はちらほら入ってきますね。


吉田:そして、いま流行しているという『サブクレードK』というのは、どんな変異ウイルスなんですか?


神庭さん:無駄にかっこいい名前が付いていますけれど、『インフルエンザA型 H3N2』の新たな変異型なんです。今年流行しているインフルのうち、『サブクレードK』が多くを占めていると言われていまして、『H3N2』は、もともと『A香港型』とも言われていて、1960年代から人間社会をグルグル循環している古い型なんですけど、免疫をすり抜けるために毎年のように変異を繰り返しています。そんな『サブクレードK』ですが、日経新聞によると、少なくとも7ヵ所が変異してまして、既存の免疫が効きにくい恐れがあると…。病原性についてはよくわかっていませんが、『H3N2型』の一般的な特徴として、高熱や咳、倦怠感、筋肉痛といった症状があるということです。『サブクレードK』に関していえば、下痢や嘔吐など消化器の症状を伴う場合がある、と指摘する専門家もいます。日本だけでなくイギリスやカナダでも流行しているようです。


ユージ:これまでの免疫が効きにくいということは、ワクチンもあまり効果がないということですか?


神庭さん:そう思われがちですが、そんなことはなくて、ワクチンはぜひ打ったほうがいいです。サブクレードKとワクチンの型が完全に一致していないとしても、重症化予防など一定の効果が期待できると複数の医師が指摘しています。イギリス健康安全保障庁の査読前の論文によれば、現行のワクチンでも2~17歳の子どもの入院予防に関して70~75%の効果があり、成人でも30~40%の効果があることがわかっています。この論文は次のように指摘しています。《インフルエンザワクチンの有効性は季節によって変動するが、通常30~60%の範囲であり、一般的に低年齢層ほど高い予防効果が認められる。若年層における高い有効性は、感染伝播の減少を通じて他の年齢層への間接的な保護効果をもたらす可能性もある》ということなんですね。ワクチンの効果が出るまで2週間ほどかかるので、早め早めの接種をおすすめしたいと思います。


吉田:予防接種以外に対策としては、やっぱり、“手洗い”“うがい”ですかね?


神庭さん:そうですね!毎度おなじみになってしまいますが、“手洗い”“うがい”“アルコール消毒”といった基本的な対策をしっかりやってください。私の場合、電車やバスなど混雑した場所に行く時はマスクをつけています。先ほど言ったように『東高西低』で東北など寒い地域で感染拡大が先行しているということは、部屋を閉め切って暖房をつけているのが影響している可能性があるんですね。少し寒いかもしれませんが、こまめに換気するのもいいんじゃないのかなと思います。弘前大学・京都大学・大正製薬の共同研究チームが最近発表した「インフルエンザにかかりやすい人の5つの特徴」というのが話題になっています。


ユージ:あっ、ちょっとメモします!教えてください。


神庭さん:はい、では教えますよ。
①血糖が高め:血糖が高い状態が続くと、免疫細胞の働きが鈍くなりウイルスへの抵抗力が弱まります。
②肺炎の既往あり:過去に肺炎を経験したことがある。もともと感染症に対して、抵抗力が弱いと考えられます。
③多忙・睡眠不足:インフルエンザと同様の感染症である「かぜ」では、睡眠時間が短いと、罹患頻度が高まるという報告があります。
④栄養不良:食事のバランスが偏り野菜の摂取が少ない。
⑤アレルギーあり:アレルギー検査値(雑草やスギ)が高く、アレルギー性鼻炎などのアレルギー体質である。慢性的な炎症や鼻づまりが呼吸器のバリア機能を弱め、ウイルス感染のきっかけになりやすいと考えられます。
ということです。


ユージ:3つ当てはまりました…。③多忙・睡眠不足、④栄養不良、⑤アレルギーあり。これ、ギクッ!って感じですね、ホントに…。吉田さんは?


吉田:私は、③多忙・睡眠不足ですね。


神庭さん:子どもの頃、ドリフのエンディングでカトちゃんが「風邪ひくなよ」「夜更かしすんなよ」と言っていましたが、いま考えてみると真理だったなと思うんですよね。「宿題やれよ」の代わりに「手洗えよ」を入れたら、対策としては完璧かなと思います。これから忙しい日々が続きます。忘年会や新年会で体調を崩さないように、くれぐれも体調管理には気をつけていただきたいなと思います。

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