24.10.10
共闘か競合か、衆議院選挙での野党の動き

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
「共闘か競合か、衆議院選挙での野党の動き」
吉田:9日に衆議院が解散し、事実上の選挙戦に突入、臨時閣議が開かれ、衆議院選挙の日程を来週15日公示、27日投開票とすることを決めました。今週、国会で石破総理大臣の所信表明演説に対する各党の代表質問や党首討論が行われてきましたが、今回の衆議院選挙で政権を狙う野党はどんな動きを見せているのでしょうか?今週、国会で行われた代表質問や党首討論では、どんな答弁が行われたのでしょうか?
塚越さん:短かったですが、まず月曜に立憲民主党の野田代表が行った代表質問では、裏金議員の大半が公認されるような甘い処分でした。これは、そもそもの自民党の処分が甘かったからと批判しました。日本維新の会や共産党、国民民主党なども批判をしています。また、自民党は9日、裏金議員らのうち、12人を非公認とすると決めましたが野田代表との党首討論で非公認とした議員が衆院選で当選した場合、「追加で公認するんでしょ?」と話をしたのですが、否定しなかったことで野党からヤジが飛ぶ場面もありました。
ユージ:衆議院選挙で自民党と対する野党の動きはどうでしょうか?
塚越さん:どうしても与党に注目が集まりますが、野党の動きもチェックしないと分からなくなってくるのでチェックしてみましょう。立憲民主党の野田代表は衆院選に向けて、自民党の裏金議員の選挙区で、野党候補者の1本化を呼びかけていました。野党の候補者が多いと、票が分散して、裏金議員が選挙で勝ってしまう可能性が高いので、それは避けようということです。先週木曜には国民民主党の玉木代表、日本維新の会の馬場代表、共産党の田村委員長と会談しています。9日も午前から党首会談を行って、午後には4党で石破内閣に対する内閣不信任案を提出しました(採決されないまま議会は解散されました)。こういうことをやる自体はいいことなのかなと思います。
吉田:野党4党が自民党と対抗するという構図は、見えましたが、実際、細い点で足並みは揃っているのでしょうか?
塚越さん:やっぱり難しいですよね。立憲とそれぞれの党の動きをみると、まず立憲民主党と国民民主党をみてみると、次の選挙で与党を過半数割れに追い込むという認識で一致しています。候補者調整というものが必要になっていきます。玉木代表は、選挙区にお互いの党が候補を立てている場合、支援団体の「連合」が国民民主の候補者を推薦する場合は、立憲が候補者を取り下げるべきと考えを伝えています。連合の芳野会長も野田代表と会談しているのですが、両党の候補者調整を求めています。
ユージ:立憲民主党と国民民主党は、共闘できそうでしょうか?
塚越さん:そうですね。立憲と国民民主は、元々の流れでいうと根っこは同じです。近いところはあるのですが、原発政策などで隔たりもあって、どこまでできるかなかなか難しいところもあります。次に立憲と維新ですが、こちらは党から議員に支給される「政策活動費」の廃止を盛り込んだ政治改革法案を国会に共同提出することを目指して、調整はしましょうと話をしています。やっぱり、選挙協力について維新は、裏金議員が立候補する予定の選挙区に新たな候補者を立てる場合は、事前に情報を共有したいと伝えています。
ユージ:立憲民主党と日本維新の会の共闘は、どうでしょうか?
塚越さん:立憲と維新は対立することも多いですが、協力する時期もあり、今の野田代表はある程度、維新とも話ができる立ち位置かなと思います。ただ、維新の馬場代表は、9日に放送されたNHKの番組で、野党候補一本化について「現実的にこの段階まで来ると厳しい」と述べていて、ここは難しいのかなと思います。最後に立憲と共産党は、能登の震災支援や旧優生保護法の被害者補償に関する法案など、協力できる点は多いのですが、他の2党と比べても厳しい立ち位置にあるということで、特に野田代表と共産党は安全保障関連法に関する立ち位置でも少し違う点があります。ここは、他の党に比べても厳しい点はあるのかなと思います。今回の選挙は小選挙区289人の議席があるのですが、共産党は小選挙区で9日の夕方時点で212人の候補を立てる予定です。立憲が206人、自民党は265人、維新162人、国民41人です。この数字をみると、なかなか色々な調整が必要な部分をやるといっていますが、現実なところでどこまでできるか難しいところがあります。
ユージ:衆院選での野党の共闘…。なかなか難しそうですね。
塚越さん:立憲民主党の総合選挙対策本部長代行の小沢一郎氏が「9日の衆院解散後に協議できるはずがない。魔法使いでもない限り難しい」と言っています。そういう意味ではやっぱり、早期に自民党が解散したということは野党にとって、実はダメージが大きかったところもあります。世論的には人気がないということですが、現実の選挙を考えるとそういう点があったのかなと思います。その点も考えて野党の動きもみることが大事なのかなと思います。今の話を参考にしていただきたいです。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 10, 2024
『共闘か競合か、#衆議院選挙 での野党の動き』
石破総理と立憲・野田代表との党首討論では、野田代表が石破総理の心を揺さぶりにいくような質問の仕方で印象的でした。
対する石破総理は、それをしっかり受けて答弁する姿勢が、これもまた印象的でした。#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 10, 2024
石破総理が、野田代表からの厳しい追求に対してはぐらかすような回答が見受けられ、個人的に釈然としない場面もありました。
そもそも早期解散に慎重だった石破総理が一転、就任から戦後最短の解散に踏み切ったこともあり、発言がかなりブレているのではとの批判もあるようです。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 10, 2024
選挙戦に突入しましたが、野党の戦略や自民党の動向ももちろん注目ポイントではあります。
しかし最も鍵となるのは、私たちの一票をどう投じるのかということです。投票するということは私たちの思いを託す唯一のチャンスでもあるので、是非みなさんは選挙に行きましょう。#ワンモ