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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

26.09.17

日本初!2027年に完全無人タクシー運行へ

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは情報社会学がご専門の、学習院大学・非常勤講師 塚越健司さんです。
塚越さんに取り上げていただく話題はこちら


「日本初!2027年に完全無人タクシー運行へ」

吉田:タクシー配車アプリのGO、Googleの親会社アルファベット傘下のWaymo、タクシー大手の日本交通の3社が2027年中に東京で国内初の完全無人タクシーの運行を目指すと発表しました。


ユージ:ついに日本でも完全無人タクシーが始まりますね。


塚越さん:アメリカなどでは実施されているものが、ついに日本でも、という感じですね。日本では、特定の条件で運転を自動化するバスなどはありますが、これは決められたルートの利用となっています。一方で、今回は、GO、Waymo、そして日本交通、3社が協力するもので、2027年中に、東京で100台規模の自動運転タクシーを段階的に運行する計画です。GOが配車アプリ、Waymoが自動運転技術、日本交通が運行管理などを担当します。将来的には、普及によって料金が下がることも期待したいですね。また利用者はGOかWaymoのアプリから呼べるので、今のタクシーと同じように、アプリで手配するということですね。


吉田:日本での自動運転タクシーの状況は今どんな感じなのでしょうか?


塚越さん:まず前提として、日本は特に都市部でタクシー運転手の不足が問題になっていますよね。コロナ禍で運転手が辞めたことも一因ですけれども、全国ハイヤー・タクシー連合会の統計では、2024年の法人タクシーの運転手は2019年と比べておよそ14%減少しています。そういう意味で自動運転は社会的にも求められているということで、他社も自動運転に動いています。例えばUberと日産、そしてイギリスの自動運転のスタートアップWayveの3社が組んで、今年の後半に東京で自動運転タクシーの試験運行を行う予定です。


ユージ:海外の無人タクシー事情は結構よくSNSで見かけるんですけど、この辺はどうでしょう?


塚越さん:こちらはアメリカと中国が進んでいます。Waymoはサンフランシスコやロサンゼルスといった人口の多い10以上の都市で、週に50万回以上のサービスを提供するほか、人間のドライバーより安全性が高いというデータも公表しています。Waymoはこれまでに3.2億キロのサービス提供実績があります。中国でも検索大手で中国のGoogleとも言われるBaiduなどが無人タクシーを展開しておりまして、配車大手のDiDiも複数の都市でサービス試験を進めています。ただ、こうした無人タクシーは、最高レベル「レベル5」のところ、「レベル4」で動いていまして、走れるエリアや天候などの条件が決められていて、どこへでも、どんな条件でも走れるわけではありません。だからこそ、日本でも安全を確かめながら、使える場所を広げていくことが必要だと思います。


ユージ:世界的に見ても日本の道路事情って本当に複雑じゃないですか。道路事情に無人タクシーは対応できるんでしょうか?


塚越さん:課題はありますが、対応は時間次第でできるのではないかと思います。自動運転には多数のセンサーやAIによる認識、そして遠隔監視や通信によって安全性を高める方法がとられています。もちろん、日本の特に都市部の道は狭く、住宅街の道や歩行者も多いです。でも、自動運転はたくさん走れば情報が増えて、それを分析することで精度が向上することがあります。ほかにも、自動運転に合わせて交通ルールを変えていくことも必要になります。いずれにせよ、課題はあっても将来的には人間の運転より安全になると思います。一方で、自動運転は歓迎しますが、本来は自動運転が実装されるまでの間に、ライドシェアがもっと普及していてもよかったと思います。日本にも「日本版ライドシェア」はありますが、タクシー会社の管理下で、走れる地域や時間帯も限られています。安全面の議論は必要ですが、海外ではもっと自由な形のライドシェアが広がっています。その意味では日本の制度は、既存のタクシー業界に有利な設計だと私は思います。今回の自動運転タクシーも、日本ではタクシー事業の許可を持つ会社が運行を担う決まりです。誤解のないように言うと、ドライバーさんは何も悪くありません。問題だと私が思うのは、ライドシェアでも自動運転でも、タクシー事業の枠組みを通さないと始められない制度かなと思います。もちろん、外資が入ってきてタクシー市場を全部食われてしまうくらいなら、入口はタクシー業界がグリップを握って守る、防衛という意図もあると思いますが、新しい技術や安全性の向上があれば、多様な業者が参入できることもIT的なもののよい面だと思います。ライドシェアのように、もう少し新規参入がしやすくなってもいいのかなと私は思いました。難しい課題です。一方でTeslaもハンドル・ペダルなしの完全無人タクシーCybercabを日本初公開しました。どうですか、ユージさん。


ユージ:僕は乗ってみたいなと思いますね。興味深いです。このTeslaのCybercabが日本で走れるかは分かりませんが、無人タクシーという意味で興味がありますね。


塚越さん:一回乗ってみたいですよね。ちょっと怖いですけれどもね。やっぱり慣れもあるでしょうからね。


ユージ:慣れたらそっちのほうがいいという人も出てくるのかなとは思いますね。

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