Yuming Chord
松任谷由実
2014.05.16.O.A
♪Onair Digest♪
照りつける太陽なんて、はねかえせ!海辺のバカンスなら、メタルのティアドロップで軽やかに。独りを楽しみたい時は、ビッグフレームのブラックレンズ。私にはおかまいなく、と風をきって歩く。
彼がやってくるという噂を聴いた週末のパーティー。知的でセクシーにみえるバタフライ型で、いざ勝負。サングラスは、いくつもの顔を使い分ける女にとって、最も信頼できる相棒だ。


■今週のChordは“サングラス”

m1 Happy
Pharrell Williams

ニューアルバム『GIRL』のジャケットが全員サングラス!今、サングラスが一番似合う男性のひとりかも知れません。
テルマロマエのルシウス風に言えば、日本人は"ひらたい顔族"。サングラスはハードルが高い・・・と思って敬遠している方も多いかもしれません。でも、サングラスは女性にとっては本当に便利なアイテムですよね。紫外線よけはもちろん、イケてない日の顔をカモフラージュしたり、おしゃれのためにかけたり...。
私にとって「サングラス」はメイクに近いというか、それ以上のものかもしれません。「顔」の表情そのものを作り出すし、第一印象を決めるものですよね。我が家にはハイエンドなものからチープなものまでサングラスは揃っているんですけど、それぞれに思い入れがありますね。だから、なくした時のショックが大きいんです!例えば、海でなくしてしまったあの1本。「あのサングラスをかけた私の顔とはもう会えない・・・」そんな、自分の顔をなくしてしまったような寂しさがあります。
選ぶときの基準というのは、あえて言えば「ひらめき」。好きだな、と思ったものは大抵、似合うものだと思います。
友人の友人にセリマ・サラーンというアイウェアのデザイナーがいるんです。彼女が展開する「セリマ・オプティーク」もおすすめのブランド。ニューヨークやパリに店舗があって、日本ではセレクトショップで買えるみたいです。ウィノナ・ライダー、レニー・クラヴィッツ、ナオミ・キャンベル、マドンナ、ソフィア・コッポラなどなど、顧客にはセレブリティがたくさん名前を連ねています。
でも、高ければいいってものでもないんです。たとえば、チープなものだとユニクロのサングラスも案外、盲点。あえてユニクロでサングラスって、買わないですよね。だから、バッティングしないんです。しかもさすがの高品質!ブランドも値段も関係なし!


m2 Dark Sunglasses
CHRISSIE HYNDE

プリテンダーズのクリッシー・ハインドです。初となるソロアルバムからの1曲。この人もサングラス、似合いそうですね。
北極圏のイヌイット族が雪の照り返しから眼を守るため、木の板や動物の骨・皮を使って作った"遮光器"だったという説。中国の裁判官が表情を隠すため、煙で色をつけたレンズをつけていたのが始まりという説...サングラスのルーツには様々な説があるようです。
その後、現代のサングラスが世界的に広がったのは、1920年代のアメリカがその発祥。上流階級の人々がリゾート地へ行くときにかけたり、映画産業が盛んになって、俳優たちがセットのまぶしいライトから目を保護するためにかけたり...、やがて、そのスタイルを庶民が取り入れるようになっていきます。
50年代にはファッションのマストアイテムになり、60年代にはサングラスが似合うアイコンが登場するようになります。
私がサングラス、と聞いて思い出すのは・・・トム・クルーズ!映画「TOP GUN」で彼がかけていたRay-Banの"アビエイター"。メタルフレームのティアドロップ型です。もともとパイロット用の補正器具として開発されて、アメリカ陸軍航空隊に採用され、GHQの総司令官・マッカーサーがかけていたことで世界中に広まったとか。
アビエイター型は、セクシーですよね!トムの魅力を十分にひきだしています。日本人では、西部警察の渡哲也さんがかけてましたね。女性だとマドンナとか、デビー・ハリーがかけていました。
時代を超えて愛されているもうひとつの「ウェイファーラー」は、1952年に登場したセルフレームのウェリントン型。当時、ジェームス・ディーンやジョン・F・ケネディがかけて人気爆発!この二つのタイプを軸として、デザインも豊富になり、技術も進歩。サングラスのデザインはどんどん進化しています。
実は私、アイウェア好きが嵩じてJINSからコラボアイテムを発売してるんです!しかも、私の曲の世界をモチーフにしたものを3本作らせてもらいました。眼鏡は「ルージュの伝言」と「人魚姫の夢」を、サングラスとしては「時のないホテル」の世界観を形にしてみたんです。「時のないホテル」は、サスペンス映画のワンシーンを切り取ったような世界を、60年代のクラシックなビッグシェイプのサングラスで表現してみました。


m3 Last Summer Lake
松任谷 由実

映画やテレビ、広告産業にアイウェアを提供し、アイコン的な眼鏡のキャラクターを生み出してきた"オンスペック・オンティック"社。設立者のサイモン・マレーはこう、語っています。
「フレームは顔に新たな特徴を加えるもの。あるいは、特徴のない顔に命を吹き込むもの」
まさに、サングラスはかける人に新しい顔を与えてくれるかも。かけると、キャラクターもひっぱられたりしますよね。サングラスはハードルが高いかも・・・と思っている方!そんなことは決してないです!かけたもの勝ちです!




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