Yuming Chord
松任谷由実
2015.04.17.O.A
♪Onair Digest♪
新年度が始まったと思ったら、もうすぐ、ゴールデンウィーク!
連休のお楽しみのひとつが、映画鑑賞ですよね。この時期は各シアターが力を入れて話題作を上映します。
そこで、今日のコードは「映画館」!


■今週のChordは“映画館”

m1 The Way We Were
Barbra Streisand

実は今日、東京の山手線内初となるIMAXシアターが新宿にオープンします。新宿コマ劇場跡地に出来た、東宝の一大開発プロジェクト!
“IMAXデジタルシアター”は、まるで映画の中にいるようなリアルな臨場感が体感できるそうです。さらに、アトラクション型4Dシアターシステムも導入。映画のシーンに合わせてシートが動いたり、風やミスト、香りや煙など、五感を刺激する特殊効果が11種類用意されているとか。
ちなみに、今月24日には、私の地元にも初のシネマコンプレックス「109シネマズ二子玉川」が誕生するそうです。
昔はよく、二子玉川園(1985年に閉園した遊園地)の敷地にあった映画館で、当時は名画をよく観ていました。
映画上映中のお供は、定番のポップコーン。特にキャラメル味が大好きです。ちなみに、なぜポップコーンなのか。諸説あるようですが、やはり「食べるときに静か」「コロコロとしていて、掃除がしやすい」「製造過程において、衛生面での心配も少ない」といった理由からだそう。もうひとつ、「原価が安いので、儲かるから」というリアルな理由もあるようで、映画館によっては、ポップコーンの売り上げが経営を支えている場合もあるそうです。
いい作品に出会うと、映画館を出てからもずっと余韻が残ります。あれは何物にも変えがたい、幸せな感覚ですよね。


m1 Everybody's Talkin'
Nilsson

1985年、リュミエール兄弟がはじめてスクリーンに投影した映像を共有した人類は、その後、さまざまな映画館を作り上げてきました。ドライブインシアターや巨大なシネマコンプレックス、そして個性豊かなミニシアター、先ほど紹介したIMAXシアターなどなど・・・。どんなに時代やスタイルは変わっても、映画館は人の心をゆさぶる場所ですよね。
映画館そのものを描いた作品といえば「ニューシネマパラダイス」。ジュゼッペ・トルナトーレ監督で1988年に公開されたイタリア映画です。映画少年と、映画技師、そして映画館をとりまく街の人々との交流を描いたものでした。日本公開は89年で、東京のシネスイッチ銀座でロングラン上映されました。
映画館の思い出に直結するのが、映画まわりのグッズ。前売り券を買うと特典がついてきたりしますよね。谷國大輔さんの本「映画にしくまれたカミの見えざる手」という本によれば、かつて、こんなユニークな前売り特典グッズがあったとか。
デンゼル・ワシントンの映画「マイ・ボディーガード」の前売り券には防犯ブザー、日本のホラー映画『ザ・リング2』には呪いのビデオを見ないために使うアイマスク...など。
映画館のポスターや看板も、味わい深いものがありますよね。昔ながらの名画座の看板なんて、「これ、誰の似顔絵!?」みたいな看板もあります。こうしたアイテムや、映画館の雰囲気、映画館の外の空気、これをすべて味わってこその映画、なんですよね。

m3 ダンスのように抱き寄せたい
松任谷 由実

最後にトリビアをひとつ。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「ゴールデンウィーク」という名称は、とある映画会社が作った宣伝用語。この時期に観客動員数を増やすためにつけたんだそうです。確かに、ゴールデンウィークは映画館も大混雑。
今、ロンドンでは世界初の「ネコ映画館」のオープンを準備中なんだそうです。お茶を飲み、ネコを撫でながら映画鑑賞をするということなんですが、日本でも流行って、「イヌ映画館」に「メイド映画館」・・・と、アナログでニッチな映画館が生まれるかもしれません。
仕掛けがどうあれ、映画館で映画を観る最高の楽しみとは、観る人が自分の五感をフルに活用して、作品の魂を受け取れるかどうか、に尽きると思います。映画館は魔法の宝箱。宝の箱を開けて何を見つけるかはあなた次第です!

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