Yuming Chord
松任谷由実
2019.03.22.O.A
♪Onair Digest♪
今日のコードは「セルフカバー」です。
ユーミンがさまざまなシンガーたちのために作った曲を、ユーミンの歌声でお聴きいただきます。
そこで、今日のコードは「曇り空」です。


■今週のChordは“セルフカバー”

m1 ショパンは雨音の調べ
松任谷由実

この曲のもとは、1983年にイタリアをはじめヨーロッパのチャートを中心に大ヒットした、「I Like Chopin」。
歌っていたのはガゼボ、彼が作詞を手がけていて、ピェールルイジ・ジョンビーニが作曲しました。日本でもオリコン洋楽シングルチャートで1984年の年間チャートで1位になった曲です。

そして、今お送りしたのは、小林麻美さんが1984年4月にリリースした日本語バージョン。
私が日本語詞をつけたんですが、これがオリコン週間ヒットチャートで3週連続1位を獲得。「松任谷由実」名義での初ヒットになりました。
この曲を私が2003年リリースのセルフカバーアルバム『Yuming Compositions:Faces』に収録しました。

今日のコードは「セルフカバー」ということなんですが、このコードに決めたのは、毎年冬の苗場で開催しているライブ、「SURF & SNOW in Naeba」でのステージがきっかけです。
そこで、今回、他の人に提供した曲を続けて歌うひとときがあったんですね。
セルフカバーアルバム『Yuming Compositions:Faces』に収録されている曲だったんですが、このアルバム、改めて聴くと我ながらいい!今の気分にぴったりだったんですね。

私がこれまでに楽曲を提供したシンガー、アーティストの中でも、特に私が大好きな声の持ち主が、ハイファイセットの山本潤子さんです。
あまり知られていないかもしれないんですが、「卒業写真」は、私がハイファイセットのデビュー曲として作ったもの。
つまり、私が1975年にリリースした3枚目のアルバム、『COBALT HOUR』に収録した「卒業写真」はセルフカバー、ということになるんですね。


m2 卒業写真
荒井 由実






m3 瞳はダイアモンド
松任谷由実

松田聖子さんに提供した1曲「瞳はダイアモンド」。
この「瞳はダイアモンド」は、松田聖子さんが1983年10月にリリースしたシングルです。
作詞は松本隆さんで、作曲が私、呉田軽穂、編曲は松任谷正隆、となっています。聖子さんの楽曲初、の本格的な失恋ソング、と言われています。
この曲を、2003年のアルバム『Yuming Compositions:Faces』でセルフカバーしたわけですが、リッキー・ピーターソンにプロデュースしてもらいました。

続いては、麗美に提供した1曲をお送りしましょう。
麗美は、1984年のデビューアルバムから3枚目のアルバムまで、楽曲制作やアレンジに松任谷さんとともに関わったアーティストなんですが、のちに、自分の音楽性にめざめて、海外デビューを果たします
その後は岩井俊二監督との仕事を皮切りに映画やドラマのサントラや、CM音楽を制作するミュージシャンとして、活躍しています。
で、彼女に提供した曲は、私がのちに数曲、セルフカバーしています。

そして、改めて思います。本当に、創作活動を続けてきてよかったな、ってね。
過去に味わってきた産みの苦しみと、たくさんの楽曲が、今の私を支えてくれています。
だから今もなお、新しい曲をつくりたい、という情熱が消えないんだろうな、と思います。
私自身に感謝、ですね!
ではここで、麗美のために作った曲のセルフカバーで「青春のリグレット」。


m4 青春のリグレット
松任谷 由実






m5 「いちご白書」をもう一度
松任谷 由実

セルフカバーアルバム、『Yuming Compositions:Face』からの1曲、1975年の8月にフォーク・デュオとなっていたバンバンに依頼されて作ったこの曲。

実はこの曲、今年の苗場のコンサートで演奏したんですが、今回のバンドに元・レベッカのドラマーで音楽プロデューサーとしても活躍中の、小田原豊さんが参加してくれているんです。
この曲、小田原さんが中学生のとき初めて人前で演奏した曲なんだそうです!
感慨深いエピソードですよね。

今日のコードは「セルフカバー」ということで、かつて他のシンガーに提供した歌を、私がカバーした楽曲をオンエアしてきました。
ぜひ、これを機に、私のセルフカバーアルバム、聴いてみてください。
タイトルは『Yuming Compsitions:Faces』です。
ジャケットでは、私が60's、70's、80's、90'sのファッションコスプレしています。
このジャケットに今のツアーの源泉があるような気もします。

伝説のステージ、そしてコスチュームもよみがえるアリーナツアー「TIME MACINE TOUR」もまだまだ続きます!
今回はアルバムツアーじゃないので、いろんな時代の曲をたくさん歌うんですけど、これもある意味、セルフカバー気分だったりするかもしれないですね。
歌っているうちに、80年代の自分にタイムスリップしています!
明日からの土日は福井へ、そして来週末は福岡へ、さらに4月は横浜へ行きますよ〜。
会場によっては、立ち見席などもあったりしますので、チェックしてみてください!

ツアーチケットの詳細や、そのほかの最新情報、近況は私のオフィシャルサイトや、FacebookTwitterInstagramを、チェックしてくださいね。



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