Yuming Chord
松任谷由実
2021.12.31.O.A
♪Onair Digest♪

2021年最後の放送は、静岡市からお届けする大晦日スペシャル!
「Yuming's List 2021」というコードで今年1年をふりかえっていきます。


■今週のChordは“Yuming's List 2021”

2021年、最後の放送は、「深海の街」コンサートツアー第1期の最終公演を終えたばかりの静岡市からお届けする、大晦日スペシャル!
今、私がお邪魔しているのは創業1877年、140年以上もの歴史を誇る老舗製茶問屋、「マルモ森商店」さんが運営している日本茶専門店、その名も「chagama」です。
こちらでは100種類以上のお茶を販売していて、試飲もできるそうなんですが、今日お茶を淹れてくださるのは、「chagama」の店長の天野裕太さんです。

ユーミン:早速1杯、いただいてもよろしいでしょうか。どんなお茶を淹れていただけるんでしょうか。

天野:今回は僕らマルモ森商店が作っている、合組したお茶で、「茶釜」を入れさせていただきます。

ユーミン:お茶の特徴は・・・言葉でなかなか難しいかもしれませんが。

天野:合組していることによって「甘渋苦(かんじゅうく)」のバランスが取れていまして、どんな方でも安心してお飲みいただける仕上がりになっております。

ユーミン:では、いただきます。本当にバランスが素晴らしい気がします。甘味・苦味・深み、深山にいるようなそんな風が吹いてくるような素敵なお茶です。

天野:ありがとうございます。


m2 散りてなお
松任谷 由実

お送りしているのは、最新アルバム『深海の街』から「散りてなお」でした。

お店の試飲スペースにある大きな黒い茶釜のそばでゆっくりお茶をいただきながら、「Yuming's List 2021」というコードで、今年1年をふりかえっていきます。
今年の私のメインの大仕事、といえば、なんといっても、ここ静岡で終えたばかりの「深海の街」コンサートツアー第1期・全22公演です。

ちなみに、苗場を挟んで「深海の街」コンサートツアーは7月まで続きます。全行程の1/3を終えたところです。

そもそも、本来このツアーは、2020年12月1日にリリースした、通算39枚目のオリジナルアルバム、『深海の街』のツアー。
ライブも、本来ならそれに合わせて2020年にスタートするはずだったんですが、1年遅れての開催となりました。もちろん、新型コロナウィルスの蔓延によるものです。

実はこちらサイドでは、何回か延期しているんですよね。「よし、これでいくしかない」という感じで8月頃に発表しましたけれど、本当に出来て良かった。
最後まで走りきれているわけではないですが、まだ足止めを食っているアーティストも多い中で、本当に運が良く100%でお届け出来ています。
各地のイベンターさんなどがすごくホッとされて、「何かとにかく始まれば、光が見える」と言ってもらえて。私達アーティストも各地のイベンターさんがいることでツアーが出来るので、そういうインフラが途絶えることがあってはならない、と、コロナ禍によってすごく強く思うようになりました。

そしてスタッフもたくさん関わって立ち働いてくれて、そういう人たちの活気のある動きを見ていると、“本当に再開できてよかったな、人には集まって何かをなし遂げるいう素晴らしいモチベーションがあって、そこを途絶えさせるということはすごく酷なことだな”と。

エンタメは軽視されがちですけれど、お客さまの笑顔に直結して、それが反映されてエンタメが続いていくんだという責任みたいなものも新たにしました。
すごく真面目になっちゃってますね、今日。

そして9月30日木曜日、横須賀芸術劇場で初日を迎えたわけですが、私のコンサートは日々成長していきます。
だから、リピーターの方もいらっしゃいますけれど、初めの頃を観て、先日の名古屋とかを観て・・・となると、随分変わっていることがわかるんじゃないかな。

そういえば、大きな変化としては、名古屋からざっくり衣装が変わりました。
ポップアップという仕掛けでステージに飛び出してくる時の衣装が、初日からしばらくは、柔らかいエレガントな、風を感じるような淡いワンピースだったんですが、それが真っ赤なドレスと帽子になって、インパクトは違うベクトルにいったと思います。

裏話になっちゃいますけど、あのポップアップは本当に腰に来るんですよ。体幹を日頃から鍛えていないと・・・。思わぬところに負担が来ます。

あらためて、今年、予定していた公園のすべてをお届けすることが出来たのも、ツアーに関わってくださったスタッフのみなさん、そして来てくださったみなさんのおかげだと思います。本当にありがとうございました。

「Yuming Chord」。今日は、「深海の街」コンサートツアーの第1期最終公演の地、静岡県静岡市、鷹匠エリアにある老舗製茶問屋「マルモ森商店」の、お茶を試飲しながら買えるお店「chagama」から、静岡茶を飲みながらお送りしています。
そして、コードは「Yuming's List 2021」ということで、私自身の1年をふりかえっています。

お茶をいただきながら「深海の街」ツアーを主に振り返るというのは、運命のような気がしますね。お茶ってすごく海を感じさせるんですよね。海の香りもしてくる・・・ヨードの成分なんでしょうか? 深海にいるような気持ちにもさせてくれます。

ユーミン:ではここで、緑茶をもう一杯いただきたいのですが。

天野:では次に「内牧」という地域でとられた「こうしゅん(香駿)」という品種を淹れさせていただきます。山のお茶らしい水色が黄金色で出てくるお茶です。少し華やかな甘い香りがするのが特徴のお茶になっています。

ユーミン:確かに、色が淡い黄色。

天野:先ほどの「茶釜」と比べて、少し透き通ったような杯の底が見えるような水色が特徴になっています。

ユーミン:色は淡いですが、アタックが茶釜より強いというか。

天野:はい。おっしゃる通り、口の中で香りが広がるような特徴になっております。

ユーミン:前の茶釜もそうなんですけれど、飲んだ時の感覚と余韻がまたそれぞれ違う波形で、そこも楽しめますね。1回の余韻ではなくておしゃべりしている間も口の中でいただいたお茶が変化していくのがわかります。

天野:ありがとうございます。

私の仕事はじめは、恒例の苗場です。
例年より日程を繰り下げて開催した『SURF & SNOW in Naeba Vol.41』。
万全の準備と演出で8公演を無事終えました。

その時から既に「深海の街」ツアーを視野に入れていたんですけれど、ひとつの宇宙船にお客さんも一緒に乗り込むというコンセプトで、感染症対策のためのシルバーのフェイスシールドをお客さんみんながつけて。
センターステージでやったんですけれど、本当に私自身は真ん中でSFの世界にいるようでしたよ。

それからこの番組に、ゲストも何人か来ていただきました。

アンダーカバー(UNDERCOVER)のデザイナー、高橋盾さん。その後も何かと交流がありまして、夏に高橋さんが仲間6人ぐらいと借りている葉山の別荘に遊びに行きました。バーベキューをしてもらったんですけど、デザイナーやカメラマンの表現者たちで一軒の家を借りていて、すごくアーティスティックな、素敵な空間だなぁと思って、湘南のうっそうとした森とともに楽しみました。
それから、『深海の街』にちなんで・・・海の底で歴史の謎を解く水中考古学者・山舩晃太郎さん。世界の深海で難破船の調査などをされていて、聞いたことのないお話・体験、そこに関わるクルーの人間模様などを教えていただいて、とても面白かったです。
放送を聴いた人からも「すごく面白かった」って、たくさんお知らせが来ました。

そして、久保田利伸さん。静岡出身です。今回のこの放送を静岡からお届けするということはその時点でわかっていたので、静岡情報を色々いただきました。私は勝手に、先入観ではなくて、彼の存在自体が静岡らしいな、と思ってるんですけどね。
久保田さんとは、ブラックミュージックについてたくさん語った、というより、教えてもらいました。

今年、偶然、いろんなブラックミュージックの映画を観る機会がありました。それについて解説をしてもらったんですけれど、自分ではブラックミュージックは遠いものだと思っていたけれど、色々なルートを経て、私自身も、特に曲作りに影響を受けてたんだな、というのを改めて知って、これからも音楽をやっていくうえで勇気が出たんです。


m3 深海の街
松任谷 由実

2021年、最後にお送りしたのは、最新アルバム『深海の街』から「深海の街」でした。

今日は「Yuming's List 2021」というコードで、今年1年をふりかえってみました。

世の中はコロナ禍で止まってしまった時期もあったけれど、私自身は粛々と歩き続けてきた気がします。
STAY HOMEの時期も外に出なくても、忙しくしていましたしね。

時期によっては、久しぶりに人と対面して話をすることもあって、やっぱり人との対話って刺激的だし、心の栄養になるものだな・・・と痛感しました。

今日は静岡市の「chagama」さんでお茶をいただきながら放送してるんですけれど、店長の天野裕太さんに、丁寧にお茶を淹れていただきました。
20代後半の、緑茶のようなさわやかな方で、素敵な時間を過ごすことが出来ました。また来週もお世話になります。

来週は、引き続き、コンサートツアー「深海の街」第1期最終公演の地、静岡からお送りします。
1月7日は松の内、ということで、老舗の製茶問屋「マルモ森商店」さんが経営するお茶ショップ「chagama」で、私好みの味わいを選んでいただきます。
おなじみ、“松任谷家のティータイム”で再現できるよう、日本茶の美味しい入れ方のコツなんかもお聞きしたいと思います。

そのほか、「深海の街コンサートツアー」第2期の公演スケジュールほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッターインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。







過去のO.Aはコチラ!
♪menu♪
番組TOPページ
番組へお便りはコチラ!
Message to Yuming
Yumin最新情報!
Information
TOKYOFM TOPページ

▲ページ上部へ
(c) TOKYO FM