昨年に続いて、今年も夏の終わりごろからチラホラ目にするアイテムといえば、これ。今日のコードは「Autumn in Leather」です。
■今週のChordは“Autumn in Leather”
Levitating (feat. DaBaby) / Dua Lipa
現代のファッション・アイコン的存在で、レザーファッションも大好きなデュア・リパ。
2021年の全米年間チャート1位を記録した代表曲のひとつから、デュア・リパで「Levitating (feat. DaBaby)」。
そんな1曲でスタートした『Yuming Chord』。
本格的にワードローブを秋モードへとチェンジする方も多いと思いますが、昨年に続いて、今年も夏の終わりごろからチラホラ目にするアイテムといえば、これ。
今日のコードは「Autumn in Leather」です。
21世紀のブランディングにとって必要不可欠ともいえる、“エシカル(ethical)”という概念。
今は、商品の製造に関わる人たちへの心身の健康と自然環境への配慮はもちろん、その製品をつくるために使われる“命あるものたち”への配慮も求められる時代です。
環境負荷を抑えたレザーや、植物由来のヴィーガンレザーを使った商品も増えました。
でも、そもそもレザーアイテムは、お手入れすれば長く使えるわけで、本来はエコロジカルですよね。
風の時代の今、自由に移動するためにも軽やかなフェイクレザーもアリ!
年を重ねるとガッツリ重たいレザー製のバッグを持つ機会も減りましたけど、大切に使ってきたレザーのバッグ、もちろんあります。
30年くらい前は重くても黒いエルメスのボストンバッグを持ち歩いていましたね。今日の放送で思い出して・・・また使ってみようかな。やっぱり良いものは良いんですね。
信頼できるブランドのバッグは、修理も一流なので、どこか直したいときでもきちんと直って返ってきます。
私自身、何かの記念で自分のために買った思い出のレザーバッグは・・・毎年ロサンジェルスでレコーディングしていた頃、マックスフィールドという美術館みたいなセレクトショップがありました。そこは、L.A.のミュージシャン御用達。さまざま人が買いにくるんですけれど、クロムハーツをすごくたくさんそろえて置いていました。その頃はまだみんなが着ている・・・今でもみんなが着るわけじゃないんですけれど、ものすごく敷居の高いレザー製品、プラス、留め金は手作業の銀細工ですから。
そんななか、とっておきのリュックがあるんですよ。アクセサリーのような小型のクロムハーツのリュックです。
そういえば、ヘビロテでこれか何か1点・・・上着を持って出なきゃならないときはこれだ!というのが、ライダースなんですけれど、アンダーカバーのネイビーのところが渋いんですね。それを着ていると、みんなに褒めてもらえます。
2026-27年秋冬のランウェイでのトレンドのなかでも、ブーツは「ザ・リバイバル」!
70年代風の「ピッタリシルエットブーツ」や、2000年前後のY2K風「サイハイブーツ」。サイハイブーツ、まだ持っていますよ。
そういえば、足元でいうと、うちの旦那さんも大事にしているんですが、ジョンロブ(John Lobb)というロンドンの靴。
私が持っているのは、親父靴・・・ピノキオの靴みたいなものです。だけど、ちゃんと裏を・・・革のところを、外を歩けるように防水、底貼りをしていないので、ドアtoドアのときしか履いたことがないんですけれど、あれも履かなきゃな。
こうして思い出してみると、人間も動物。レザーに守ってもらっているような気がします。
ではここで1曲、ブロンディで「Heart Of Glass」。
Heart Of Glass / Blondie
ブロンディと言えば・・・ロック、パンク、レザーファッション。真っ先に思い浮かぶカリスマです。みんなにオススメなのは83年頃の「ヴィデオドローム」という映画。デイヴィッド・クローネンバーグ監督の作品ですけれど、そこに出ている多分40歳くらいの時のデボラ・ハリーがもう最高にカッコイイです。
お送りしたのは、ブロンディで「Heart Of Glass」でした。
今日のコードは「Autumn in Leather」です。
持続可能な世界をつくるための「エシカル消費」はもはや常識・・・というなか、「レザー」業界のなかでも「リアルレザー」=本革だけでない素材を使ったものも増えています。
そのひとつが「フェイクレザー」=合成皮革ですが、これは、すでに浸透していますよね。エラスティックとかいろんな呼び方で今までもファッションに登場しています。
私が持っているものでとっても便利、評判が良いのはH&Mのものなんですけれど、本体はブラックジーンズ、ベルトの部分・・・ホットパンツ部分は。その下がフェイクレザーになっていて、そこにフェイクレザーのブーティーとかを履くと繋がって見えて、「どうなっているんですか」って言われる。ニーハイを履いているように見えるものです。
あ、そういえばね、全部フェイクのクレージュのものを持っていました。これはね、紅白でも着たので、そのままお買い上げで。時々、ボトムを光らせると、それだけでロックな気分になりますね。
さらに!一番のトレンドは「ヴィーガンレザー」。
その名のとおり、動物由来の原材料を使わない人工レザーのことで、現状はまだ、環境への負荷はゼロ・・・とは言えないそうですけど、進化し続けている注目の素材です。
この取り組みをいち早く取り入れたことで有名なのが、ステラ・マッカートニー。
彼女が使っているのが、天然ゴムをベースにヤシ殻、コルク繊維など100%植物由来の素材だそうです。繊維があるものなら何でも布にできるわけで・・・蜘蛛の糸でさえ。
ここ数年は、キノコをはじめ菌類が成長するときにつくる、糸のような「菌糸」からつくったバイオレザーも使っていて、こちらも本革と変わらない耐久性。
加工しやすいので、デザインしやすく、人気商品として発売されています。
そのほか、おなじみのフルーツを使ったものもあります。
廃棄予定のリンゴを使った「アップルレザー」は、摩擦に強いのにやわらかいんだそうです。「マンゴーレザー」とか。
さらに、「シャネル」や「ナイキ」が使っているのがパイナップル由来のレザー。そして、フルーツではないんですけど、「サボテンレザー」も話題の素材。撥水性があって、傷もつきにくいんですって。
・・・と、色々可能性が広がるレザーの世界ですが、TPOにあわせて、使い分けしていくといいんじゃないかな、と思います。
私がよく言うのは、「ファッションはコミュニケーションツール」!
「これ、キノコの菌糸でできたバッグなんです!」とか、「パイナップルでできたシューズ、履いてます」とか・・・会話もはずみそうですよね。
同時に、かつてハイエンドだったレザーがストリートに降りてきたストーリーも、忘れちゃいかない気がします。
かつて、ファッション業界でのレザーのイメージは、反骨精神やアウトロー。
若者たちが自分自身を奮いたたせるためのアイテムだったりしたんですけれど・・・そういう気分は蘇ってきますね。
ではここで、今日のコードにまつわる私の曲を。「WANDERERS」
WANDERERS(2022mix) / 松任谷 由実
そういえば、最近観た映画、クリストファー・ノーラン監督の「オデュッセイア」でも、ウォーリアたちが革の鎧を着ていましたね。なんだかバイカーとかそういうカルチャーは、ナイト・・・ヨーロッパの騎士道とかからつながっているんじゃないかな・・・って、バイクを思い浮かべるとそんなことを革と共に思い出します。
お送りしたのは、「WANDERERS(2022mix)」でした。
今日は、「Autumn in Leather」というコードで、レザーにまつわるあれこれについて、お話してみました。
かつて、古代の人々は食物を得るために狩猟をしたあと、いただいた命をすべて利用すべく、レザーを衣服にしたり、住居をつくるために使っていたんですよね。
しかも、それだけじゃなくて、動物の力強さや、霊力にあやかるために、身に着けていた、といわれています。
あたたかみがあって、使えば使うほど自分になじんで、傷さえも味わいになる・・・そんな魅力も。
あらためて、リアルレザーにはパワーがあるってことですね。
それと、冒頭でも触れたんですけれど、レザーは呼吸しているので、私たちのお肌と一緒。
たまには、汚れを落として、しっかり保湿して、じっくり育てていきましょう。
そしてなんと、私のコンサートも、育っていくんですよ~。
今年、12月24日まで続く、全72公演の『THE WORMHOLE TOUR』。
10月は、埼玉⇒愛知⇒大阪、それぞれ2公演ずつ予定されています。
各地をめぐって育ってきたステージ、ぜひ、お楽しみに♪
私の最新情報や近況は、私の最新情報や近況は、松任谷由実公式ホームページ、XやInstagram、TikTokなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。