音楽のスタイル、ジャンルがとにかく華やかに多様化した10年です。今や、ファッション界を中心に90年代がリバイバルブーム中!今日のコードは「Visit to the 90’s sound !~洋楽編」です。
■今週のChordは“Visit to the 90’s sound !~洋楽編”
Cruising for Bruising / Basia
お送りしているのは、1990年リリースのアルバム『London Warsaw New York』から、バーシアで「Cruising for Bruising」。
彼女はポーランド出身のシンガーソングライターで、イギリスのグループMatt Biancoに在籍したのちに、ソロデビューしました。
このアルバム『London Warsaw New York』は、ポップスとジャズ、ラテンミュージックを融合した取り入れた名盤!
そのなかから、日本でもFMラジオでのオンエアを中心に、スマッシュヒットした1曲。
私も、リリースされた当時、ラジオでこのアルバムから何度もオンエアしましたね・・・。
バーシア個人、彼女が在籍していたMatt Bianco、のちに(バーシアが)抜けたあとのマMatt Biancoも結構好きだったんですけれど、ラテンをすごくライトにジャズと融合させて、ダンサブルに届けてくれる・・・生活自体が踊りたくなるような感じの曲ばかりでした。
ちなみに、私自身この当時は・・・1990年11月に日本音楽市場初!となる200万枚(ダブルミリオン)をセールスした、22枚目のオリジナルアルバム『天国のドア』をリリースしました。
90年代、CDセールスがうなぎ上りだった時代の幕開けです!
自分で言うと照れますけれども、あれよあれよという時代でした。
90年6月までは『LOVE WARS』ツアー・・・忙しいなかでアルバムを制作していました。
もうツアー中には次のアルバムを作っていましたね。そんなの今、無理無理(笑)。でも、自分でのプライムピリオドを持っているか持っていないかで、随分違うと思っているんですよ。誇れるディケイドが自分のなかにあることが、今も続けている心の支えになっているんです。
そんな幕開けを過ごしていた90年代。
音楽のスタイル、ジャンルがとにかく華やかに多様化した10年です。今や、ファッション界を中心に90年代がリバイバルブーム中!
そこで、今日のコードは「Visit to the 90’s sound !~洋楽編」。
私が当時、聴いてきた音楽を特集します。
80年代終わりから90年代というあたりで、あらゆる音楽スタイル、サウンドが・・・ファッションもそうなんですけれど、一応、コマとしては出尽くしたと思うんですね。それ以降はエディット、コラージュ、ハイブリッドという何かを振り返ってそこにたどればたどり着くという。特に80年代後半から90年代にかけてのディケイドはさまざまな楽器も登場しましたし、録音方法も、演奏のスキルもピークまで行ったんじゃないかなと思います。
その頃にたくさん聴けて、すごく大きな栄養になっています。
では!今日のコード「Visit to the 90’s sound !~洋楽編」ということで、続いては1995年にリリースされた大ヒットアルバムから1曲。
Ironic / Alanis Morissette
アラニス・モリセットはカナダ出身で、地元ではすでにスターだったシンガーソングライターだったんですけれど、マドンナのレーベル「Maverick」からリリースした世界デビュー盤が、『Jagged Little Pil』でした。
90年代のオルタナティブ・ロックシーンを象徴するようなサウンドで・・・豊かなサウンドなのにすごくキャラクターが際立って、詞も優れてた気がしますね。訳してちょっと研究したりもしました。
お送りしたのは、アラニス・モリセットで「Ironic」でした。
続いては、1997年リリースのアルバム『Shelter』から、The Brand New Heavies「You Are The Universe」。
You Are The Universe / The Brand New Heavies
いつ聴いてもこの曲はめっちゃくちゃ好きですね。自然に体が動いてしまいます。
90年代のアシッドジャズシーンを代表するアーティスト、ブラン・ニュー・ヘヴィーズ。
メンバーチェンジを繰り返しつつ、ソウルやファンク、ジャズ・ファンクを生演奏で聴かせるヴォーカル&インストゥルメンタルグループです。
さまざまなエレクトロンな新しい楽器、録音方法、それに実際のスキル(楽器の演奏)が加わって、すごく高い位置でオーガニックなものとエレクトロなものが融合してこのグルーヴを生み出している・・・90年代の音楽の豊穣さをギュッと詰め込んだような素晴らしい曲です。
オルタナティブ、グランジ、ブリット・ポップ、ネオ・ソウルやR&B、ヒップホップ、ティーン・ポップ・・・、90年代に耳にした音楽は、私にとって血となり肉となり、いまだに「故きを温ねて新しきを知る」というより全然古い感じがせず、むしろそれを通過してこなかった連中に「それをやろうとしても無理だよ(笑)」、と言ってやりたいくらいな原体験があって本当に良かったなと思っているんですよ。
そして、最後にお送りするのは、私も当時、よく聴いたEverything But The Girlの曲です。
ネオ・アコースティックサウンドだけでなく、ジャンルを広げて活動してきた彼らにとって、最大のヒットとなったのが、「Missing」です。
90年代はオルタナティブなサウンドとともに、ヨーロッパでは4つ打ちのハウスミュージックに人気が集まっていました。
この「Missing」はオリジナルバージョンに関しては小ヒットだったんですけれど、ハウスミュージックのオリジネーター、トッド・テリーがリミックスしたバージョンは、ヨーロッパを中心に大ヒット!アメリカのチャートでも2位を記録しました。
オリジナルをリリースした1994年から96年にかけて、ロングヒットを果たした曲です。
先程も言ったように、あらゆる要素が出尽くしたその次の第一歩がこの曲で証明されてる気がしますね。
Missing (Todd Terry Remix) / Everything But The Girl
世界的に経済もピークアウトしていく、落ちていく浮遊感というのかな・・・それに4つ打ちがすごく合う、ある種の退廃が漂っているところが切なくて。このトレイシー・ソーンのボーカルとめちゃくちゃ合っているんですよね。ヒット曲をそういう風に言うのも変なんですけれど、振り返ってみるといろんな時代の色彩とか匂いが分かる気がしました。
お送りしたのは、Everything But The Girlで「Missing (Todd Terry Remix)」でした。
今日は「Visit to the 90’s sound !~洋楽編」。
90年代に私がよく聴いていた曲、ラジオでもよくオンエアしていた曲を集めてお届けしました。
そして!来週は「Visit to the 90’s sound !~ユーミン編」。
当時の日々をふりかえりつつ、ユーミンサウンドの変遷をふりかえりつつ、お送りします。
90年代にリリースしたオリジナルアルバムを数えたら、合計9枚!
90年代最後の年には、「YUMING SPECTACLE SHANGRILA 1999」全44公演を開催していた私・・・。ホント、馬車馬のごとく働いていました。
ユーミンスイッチ入りっぱなしだった90年代の私に会いに行く旅・・・お聴き逃しなく。
40枚目のオリジナルアルバム『THE WORMHOLE』のコンサートツアーは、このあと、愛知・大阪公演を控えています。12月24日の千秋楽まで、一つひとつ丁寧に、ステージから歌を直接、お届けしていきますので、こちらもお楽しみに。
そのほか、私の最新情報や近況は、松任谷由実公式ホームページ、XやInstagram、TikTokなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。