Yuming Chord

2024/4/12 O.A【Onair List】

M1

 M1.
 Godzilla
 Kesha


M2

 M2.
 Cherry Blossom
 Surfaces


M3

 M3.
 経る時
 松任谷 由実


2024/4/12 O.A【Onair Digest】

○ONAIR DIGEST
私のホームタウン、世田谷・仙川沿いの桜を見ながら、ゴジラが出迎えてくれる東宝スタジオの一室からお届け。今日のコードは「もの想う春〜ゴジラと桜と、ユーミンと。」です。

■今週のChordは“もの想う春〜ゴジラと桜と、ユーミンと。”


私は今、仙川沿いの遊歩道を歩いてるんですけれど、ここはね、桜並木が有名なスポットなんですよ。
有名というか、ジモティーしか知らない、とても貴重な桜の名所なんです。

今日のお天気はね、花曇りって感じかな・・・グレーっぽく、でも日が差しているので、そこだけ金色になっています。

そしてね、このあとは、ちょっと前に話題になったある人?いや、生き物?に、会いに行きます!

今日のコードは「もの想う春〜ゴジラと桜と、ユーミンと。」。

Godzilla / Kesha

仙川沿いにある、今回のお花見場所にやってきました。 ここは、世田谷区成城にある、東宝スタジオ。「砧撮影所」とも呼ばれる撮影スタジオなんですけれど、私を出迎えてくれたのは・・・ブロンズでできた「ゴジラ」です!

写真

やってきたのは撮影所内ギリギリなんですけれど、私、オススメの桜スポットで、仙川に両側からしだれ桜がみごとです。
川の流れの音が聴こえるでしょ?

この橋自体は撮影所を通らないと歩けないんですが、並行していくつか橋があるんです。ここは一の橋というところですけれど、しばし、そういう橋で佇んで流れを見ていたり。(桜が)散っているときなんてね、花びらが仙川にずっと流れて、もの思いにふけることができる感じ。

私はママチャリの前後に買い物かごを付けているんですが、それを路肩に停めて、橋の上から空を見たり、水を見たり、花びらを見たりするときがあります。

ここは、世田谷区の「風景づくり条例」に基づいて選ばれた「地域風景資産」のひとつで、 “仙川・川面に映る桜並木道”と言うんですって。名前を知らずにチャリで通っていました(笑)。
ところどころにベンチがあります。ほら、こっちから見ると、ずーっと桜に埋まるでしょ。

写真

今年は開花が遅かったですけれど、日本全国に広く分布している「ソメイヨシノ」が一般的だって、みんな知ってますよね。
「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の2種類の桜を交配させることで生まれた「ソメイヨシノ」は、成長が早いのと、どこに植えても同じように咲くという特徴を残すために、接ぎ木によって、つまり、同じ遺伝子をもつ個体の複製、「クローン」の桜だったりもします。

桜って、やっぱり私たちにとって特別な花で、人間の想いが投影されますよね。
私、桜前線って本当に不思議だと思うんだけれど、木々同士が交信して連絡を取り合って、だんだんと進んでいくような・・・。同種だったらもちろんのこと、違う種類の木々たちも、実は地下で繋がっているんですって。
バクテリアやなにかがシナプスの役目をして、みんな繋がっている。人間は目に見えることしか知らないけれど、私は桜を見ると、そういう、“生命力”というのかな・・・植物として片付けられない、何か“知性”というのか“本能”というのか、生物的なエネルギーをすごく感じます。
それを感じる人は多いと思うんだけれどね。だからみんな、よってたかって、エネルギーにあやかろうとするんじゃないのかしら。

Cherry Blossom / Surfaces

今日は、私のホームタウン、世田谷・仙川沿いの桜を見ながら、「砧撮影所」または「東宝撮影所」と呼ばれる「東宝スタジオ」からお送りしています。
このスタジオは、仙川を挟んで南側と北側にスタジオがあって、連絡用の橋がかかっているんですけど、私が今いる部屋の建物は、「一の橋」とよばれる橋の近くにあって、「ゴジラ」と「ラドン」と並ぶ東宝三大怪獣、「モスラ」の壁画がここからよく見えます。
写真

「モスラ」はね、“moth”という名前の通り、翼を開くと100mあまりもある巨大な蛾の怪獣で、幼虫の頃、繭をつくるときに吐く糸が敵をからめとる武器になるそうですけど・・・それが武器だってことは覚えてなかった。あ、糸を吐いたのは覚えていますね。子供の時にちゃんとオリジナルを観ています。

でも!東宝スタジオで今、注目されているのは・・・やっぱり「ゴジラ」ですよね。
アカデミー賞で「視覚効果賞」を受賞した「ゴジラ-1.0」。日本初の快挙です。
この作品のVFXは、山崎貴監督が所属する映像制作プロダクション「白組」が手掛けました。

ハイクオリティなのに、ローコストということが、本当にハリウッドの人々を驚かせたらしいですね。技術大国日本の未来は、明るい!頼もしい!って感じですね。

写真

日本の未来を切り拓いてゆく「ゴジラ」がいる、ここ、東宝スタジオ。
今回、お花見場所としてここを提案したのは・・・私!
以前、このスタジオを何度か借りているんですよ。
ここは、コマーシャルの撮影とか、様々な貸しスタジオとしても機能しているんですけれど、私の場合、一番印象に残っているのは、かつて、東京・銀座の帝国劇場で開催した舞台のリハーサルのためです。
なぜかというと、本当のステージにセットを組む前に、たくさんの巨大なターンテーブルとかリフトの機能があって、それを複合的に使う演出だったので、それには、ここにあるような巨大なスタジオじゃないとできないので。

振り返ると、
2012年「純愛物語 meets YUMING 8月31日〜夏休み最後の日〜」。
2014年「ユーミン×帝劇 vol.2 あなたがいたから私がいた」。
2017年「ユーミン×帝劇 vol.3 朝陽の中で微笑んで」。
うわぁ、やったなぁ・・・。

リハーサルで、このようなすごく大きいスタジオを使うので、役者さんたちが「さすが、すごいですね」って、ビックリしていました。

そんな思い出のある東宝スタジオからお送りしている「Yuming Chord」。
ドンピシャ桜の季節にこのスタジオの敷地内に入ったのは初めてです。
楽屋として与えてくださったこの部屋から、川べりの桜をゆっくり眺めることができました。

川面に散った桜の花びらが連なって流れていく様子を「花筏(はないかだ)」というんです。
いにしえの人たちの雅な発想に、思わずうっとりしますよね。
今日は、花筏を見ることはまだできませんでしたけど、私が一番好きな桜風景は、満開の桜よりも、やっぱり、散っている様子。
私、ちょっとへそ曲がりなのかもしれないけれど、十六夜の桜、葉桜が少し出てきているような終わりかけの桜が一番好きです。もののあわれを感じます。

和歌でも、花盛りの桜より、散ってゆく桜の様子を歌ったものが多いそうですね。日本人は流れゆく時に美を感じるのかな。

では、最後に1曲。やっぱり、この季節には、この曲をお送りしたいです。松任谷由実で「経る時」。

経る時 / 松任谷 由実

お送りしたのは、1983年リリースのアルバム『REINCARNATION』から、クロージングナンバーの「経る時」でした。

今日は「もの想う春〜ゴジラと桜と、ユーミンと。」というコードで、ゴジラが出迎えてくれる成城・砧地域にある、東宝スタジオの一室からお届けしました。
ようやく、気兼ねなく桜見物できる春がやってきましたよね。
みんなで久しぶりに集まって見上げるもよし、ひとりでゆっくり眺めるもよし・・・、年度初めの忙しい時期ですが、今年ならではの桜時間を楽しめますように!

そして、最後にいくつかお知らせ。
先月、3月31日に放送した「Yuming Chord 特別番組〜いしかわ・未来への道しるべ」。
能登地方への激励フライトで話題になった航空自衛隊の広報部隊、ブルーインパルスのみなさんへのインタビューの模様や、私の「acacia[アカシア]」という曲が生まれた北陸鉄道・浅野川線の内灘駅の様子などが、番組特設サイト<https://www.tfm.co.jp/yuming/ishikawa/>にアップされています。
写真も見られますので、ぜひ、そちらもご覧くださいね。

その番組でも触れましたけれど、チャリティーシングル、「acacia[アカシア] / 春よ、来い(Nina Kraviz Remix)」を、5月29日にリリースします。
収益は能登半島地震 災害義援金として寄付されますので、よろしければぜひ、予約してくださいね。

そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッター改め「X」Facebookインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。


写真

PC版はこちら
(C)TOKYO FM