三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2025.12.30

技術を駆使して世の中を幸せに

株式会社チケミー 代表取締役 CEO
宮下大佑さん
チケット販売プラットフォーム、
TicketMeを開発・提供


ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、株式会社チケミー 代表取締役CEOの宮下大佑さんです。
宮下大佑さんは石川県出身。大学入学と同時にアパレルを扱うECサイトを起業。事業を売却したのち、ベンチャーキャピタルでリサーチ業務に従事。2022年、株式会社チケミーを設立しています。先週はチケミーのシステムについてうかがいました。昨今チケットの転売問題が取り沙汰される中で、そこの課題についてもクリアされているというところで、これはかなり注目の技術だと思います。
今週は宮下さんがチケミーを立ち上げる前後について伺っていきたいと思います。 まず、大学入学と同時にECサイトを起業されたということで、これもすごいなと思ったんですけど、最初はアパレルだったんですね。

「そうですね、最初は洋服をECサイトで売っていました。大学入った時にちょうどコロナだったんですね。それで大学のサークルも入れず、大学の授業もオンラインだったこともあり、やることが何もなさすぎて、暇を持て余してECサイト事業を始めました。」

そのECサイト事業は元々やろうと準備していたんですか?それともコロナが来た影響で始められたんですか?

「祖父が二人とも経営者だったので、ずっと事業を作るみたいなことには興味がありました。」

身近にそういった環境があったんですね。
ECサイトを立ち上げるにあたって、ただの起業とは違いネットに関する知識も必要だと思うのですが、元々詳しかったんですか?

「これが全然最初は詳しくなくてですね、サイトを立ち上げるためにもゼロから勉強しました。」

そのECサイト事業はうまくいっていたんですか?

「そうですね。バイトをしている大学生ぐらいのお金を稼いでいましたね。」

会社をやることの不安っていうのは感じていましたか?その辺りの心構えはおじい様たちから教わったりしたんでしょうか?

「いろいろな人に「不安があったのか」といったことを聞いていただくことが多いんですが、何も考えていなくてですね(笑)。結局一番楽しいことをその時にやろうみたいな感じで考え続けていました。」

その事業は友人の方とやっていたんですか?

「途中から友達が手伝ってくれたりはしたんですけども、最初は一人で始めましたね。」

コロナがなかったらまた違った大学生活になっていたと思うんですけれども、そういったことは当時考えましたか?

「そうですね、何回も考えました。入学前は、サークルに入って友達をいっぱい作る楽しい大学生活に憧れていてウキウキしながら大学入ったんですが、結局全く大学に行く機会がないという感じでしたね。途中でドロップアウトしてしまったので3年間ぐらいだったんですが、結局その3年間でほぼ友達はできずといった感じでした。オンライン授業だったので、その頃は逆に学外の友達の方が多かったですね。」

コロナ禍で学生時代を過ごした人たちの話聞くと、自分たちの学生時代とは想像ができないですね。
事業に関する話題に戻りますが、実際ECサイト事業から現在のチケミーに移行されたと思うのですが、そこの経緯は何があったんですか?

「結局EC サイト事業をやっている中で、ある日、忙しすぎて3日ぐらい寝られなかった時がありまして、「これはもうずっとやってられない」と思い、事業を売却するという決定をしました。ただ、物流やECの面白さは分かったので、次は最新技術を生かし、かつもっと世の中のためになることをやろうと思い、チケットの転売問題といった新しい課題に取り組むチケミーを始めたという経緯があります。」

先ほどもEC サイトを立ち上げた時のお話を聞きましたが、そもそもネット系はあんまり得意ではなかったということをおっしゃっていて、EC サイトを作り、売却するまでを経験して、そこから今度はブロックチェーンという説明を受けても詳しい人でないとなかなかピンとこないような領域に踏み込むっていうのはすごいなと思いました。

「僕が高校時代の頃から「イーサリアム」というブロックチェーンや、ビットコインなどが周りで言われ始めていて、その頃はまだ胡散臭いものといった感じの言われ方をしていました。しかし、EC事業をやっていく中でブロックチェーンのことが思い浮かび、ECの流通の部分とブロックチェーンという新しい技術をなんとか組み合わせて面白いことができないかなということで思いついてはじめました。」

ブロックチェーンの技術の特性には、履歴を辿りやすい、ハッキングされにくいといったメリットがいろいろあると思うのですが、そことチケットがどのタイミングで結びついたんですか?

「結局、流通をずっとやりたいなと思っていたんです。チケミーを始める前はずっとECサイトで物を売っていましたし、世の中の流通がどのように進んでいるのかってことを考える中で、ブロックチェーンって流通にめちゃめちゃ相性いい技術だなというところに気づいたんですよね。チケットも流通ですし、ブロックチェーンも実は流通に適した技術ということでその部分で共通していたんです。」

やはりシステムが命だと思うんですけれども、チケミー立ち上げる際の仲間はどうやって集めたんですか?

「最初は大学にいくきかいもなかったので、周りに友達もいませんでした。そんな中で最初に行ったのが、エンジニアの方々が技術を競い合う“ハッカソン”というイベントでした。そして、ハッカソンの大会に僕が参加し、そこで優秀な成績を残された方に声をかけて、一人目の仲間になってもらいました。」

じゃあ声をかけるためにもう参加したんですね。

「そうなんですよ。何もわからないのにとりあえず潜り込んで、声をかけに行きました。」

“ハッカソン”というのは何を競う大会なんですか?

「いろいろなハッカソンが形としてはあるんですが、基本的にはエンジニアの方々が自分の技術を競い合う場で、1〜2日の短い期間で簡単なプロダクトサービスを作るというイベントです。最終的には審査員によって審査され優勝作品が決定されます。」

この時代に、今これだけネットに明るい若い人がたくさんいる中で、その人たちの頂点を決めるみたいな大会なんですね。

「まさにそういうことです。」

そういう人たちを口説いたっていうところがまたすごいですよね。

「これは本当に運が良かったところで、たまたま中に潜り込ませていただいて、その上で声もかけさせていただいて、一緒にやろうとなったというのが本当に運が良かったなと思いますね。」

そのメンバーは今でもこのチケミーにはいらっしゃるんですか?

「そうですね、最初からずっと働いていただいています。」

そんなチケミー独自の社内制度があるとうかがいました。こちらどんな制度なんでしょうか?

「頭(かしら)制度というものがありまして、この頭制度は何かといいますと、自分の意思決定基準、誰が意思決定をするか、ということをしっかり一つ一つ決め、その上で社内を回していくという制度になっています。」

つまりは意思決定におけるトップを決めるということですね。

「その通りです。どれだけ細かいことでも絶対に意思決定者、責任者を決めます。例えば、家具の組み立てをするときにも頭を決めますし、このプロダクトのUI、 UXという見た目をどういうふうにするのかを決める際にも頭を決めます。多数決で決めると、人数が増えていけば増えていくほど、いろいろな意思決定がバラバラになってくるということがあります。この頭制度というのは、一人頭を決めた上で、その人がすべての人たちにヒアリングを行って、その上でその人が一人で意思決定を最後まで一貫するという仕組みで、多数決で決めずにその一人が責任を持ってすべてをやりきるという部分を重要視しています。」

頭を決めるのはどうやってやるんですか?

「頭の決め方は、それこそ経営に関する意思決定だと、その経営の代表である僕が「この人を頭にします」というふうに委任しますし、例えばデザインだと、デザインの代表がこの人を頭にしますと決めます。つまり、その部署の部門長が頭を委任するという形を取っています。」

なるほど、そういう仕組みなんですね。
宮下さんの思う、起業する醍醐味、面白さは何だと思いますか?

「結局新しいことにどんどん挑戦できるというのが一番面白いところだと思っています。加えて、仲間を集めて一緒に同じものを見られるというのも本当に大きな醍醐味だなと思います。」

最後にこれからの夢を教えてください。

「まずはやはりこのチケミーのサービスを世界に広げていくというところが一番大きな夢かなと思っています。結局、それをやりたいのは自分の周りにいる人たちを幸せにしたいというところが強くあるので、周りの人たちを幸せにしながら、この会社も大きくしていき、いい世の中を作っていければなと思っています。」

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