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降水量と災害発生の目安

今週は、気象庁から「関東・甲信」で
梅雨入りしたとみられるという発表がありました。

平年より3日遅く、去年より11日早い梅雨入りです。

日本気象協会に今年の梅雨の傾向をききました。


梅雨入りしたばかりは、例年”しとしと”と弱い雨が降る事が多いそうですが、


今年は、早々から梅雨末期のような非常に暖かく湿った空気が流れこんで、


度々大雨になる予想で大雨災害に警戒が必要だという事です。

また、梅雨の期間、台風や熱帯低気圧の周りをまわった


湿った空気が流れ込みやすいという予測も出ていて、


強い雨が降りやすい傾向にあるそうです。という事で、


今朝は、「降水量と災害発生の目安」についてお伝えします。

降水量は、災害が起きるの目安にもなるため、


どのくらいの雨が降ると危険なのかを把握しておく事が大切です。


気象庁は、1時間の雨量に応じて雨の強さを5段階に分けています。


ここでご紹介しましょう。



1時間に10ミリから20ミリの雨は、


降り方の表現として、”ザーザーふる雨”と表現される事が多いです。


雨が長く続く場合は注意が必要です。


雨による災害発生のリスクが高まるのは、



1時間に20ミリから30ミリの雨が降る時からです。



“土砂降りの雨”などと表現されますが、側溝や下水、


小さな川が溢れたり、小規模ながけ崩れの危険があります。




20ミリから50ミリの雨が降る場合は、


山崩れやがけ崩れが起こりやすくなり、


都心では下水管から雨水が溢れる危険があります。


雨の降り方は、”どしゃぶり”と伝えられる事が多いです。



50ミリから80ミリの雨は、”非常に激しい雨”と表現され、


都市では、地下街に雨水が流れ込む危険があります。


また、マンホールから水が噴出したり、土石流が発生しやすくなります。


80ミリ以上は”猛烈な雨”で、


雨による大規模災害が発生する恐れが高まります。



また、最近は、1時間に50ミリから100ミリの短時間に大雨がふるケースが


増えています。短時間豪雨の怖いところは、急激に災害のリスクが高まる


事です。


降り出して数十分で災害が発生して


避難の判断や避難行動が遅れてしまい災害に巻き込まれる危険があります。



直近10年間の1時間降水量が100ミリ以上となった回数は、


1976年~1985年の10年間に比べて、およそ1・8倍も増えています。



1時間に降る雨の量でどのような災害が起きる可能性が高まるのか?


を理解して、豪雨災害に備えましょう。



災害が発生する可能性や今の状況を知るには、


リアルタイムの水害や土砂災害のリスクが分かる、


気象庁の「キキクル」が便利です。


スマートフォンでも見る事ができるので、


まだ使った事がない方は、一度使ってみる事をオススメします。



また、ハザードマップで災害が起きた時の避難場所を事前に調べ、


避難経路を確認しておく事が自分を守る事に繋がります。



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