防災FRONTLINEでは、
災害や地震が起きた時に、
皆さんに役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
日本は、地震大国です。
有感地震、人が感じる地震は1年間に1千回から2千回
一日あたり、3〜6回発生しています。
また、気象庁は、
日本全体で、無感地震=人が感じない地震も含めると、
1年間に10万回から15万回の地震を観測しています。
日本で暮らしている以上、地震は切っても切り離せません。
そこで、
今朝は、去年12月に内閣府が発表した
「日本海溝・千島海溝 地震被害想定」についてお伝えします。
千島海溝の巨大地震は、
北海道の択捉島沖から
十勝地方の沖合にかけての領域で起きる地震を指します。
一方、日本海溝は千島海溝の南、青森県の東方沖から
千葉県の房総沖にかけての一帯です。
いずれも海側の太平洋プレートが陸側に沈み込んでいて、
そのプレートの境界では過去に、地震が起きていて、
1952年「十勝沖地震」や1973年の「根室半島沖地震」など
マグニチュード7クラスの津波を伴う地震が相次いで発生しています。
日本海溝沿いでマグニチュード9.1の地震が発生した場合、
東北や北海道の各地で10メートルを超える巨大な津波が押し寄せるとされています。
また、千島海溝沿いでマグニチュード9.3の地震が発生した場合は、
北海道東部を中心に20メートルを超える津波が押し寄せると予想されています。
死者の数は、
北海道で8万5千人、青森県で7千500人、宮城県で4500人など
合わせて10万人に上り、8万4千棟が全壊すると予想されています。
寒さが厳しい北海道や東北特有の厳しい想定も示されました。
それが、「低体温症」です。
東北大学の研究グループでは、
東日本大震災でも津波から逃れたあと身体が濡れたままでいたり、
住宅の高い階などに避難して救助を待つ間に寒さが
原因で亡くなったりしたケースが報告されているという事です。
この為、今回の想定では、
低体温症によって死亡するリスクの高まる人を
「低体温症要対処者」と位置づけ、初めて推計しました。
巨大地震が冬に発生した場合、
低体温症になる危険のある人は、
日本海溝で4万2000人、千島海溝で2万2000人に達するとしています。
一方、防災対策を進めた場合の効果も公表されました。
津波避難施設の整備など避難先の確保を進めるとともに
浸水域にいるすべての人が地震から10分ほどで避難をはじめていれば
犠牲者の数をおよそ80%減らす事ができると推計しています。
そこで、重要なのが「津波避難ビル」や「津波避難タワー」の存在です。
南海トラフの被害が想定される地域では、整備が進んでいますが、
自治体の財政的な事情から、整備が進んでいないエリアも多く存在しています。
都心や関東南部に住む私たちも、住んでいるエリアではないから・・・
ではなく、もしも・・・私たちも街で起きたらという事を考えながら、
海沿いにお住まいの方は、
「津波避難ビル」や「津波避難タワー」について調べてみるなど
家族で話し合ってみてください。
防災意識を高める事は命を守る事へと繋がります。