今朝は、高い建物に被害をもたらす”長周期地震動”についてお伝えします。
長周期地震動とは、地震が発生した時に起きる、
ゆっくりとした大きな揺れの事です。
特徴としては、地震で感じるガタガタとした小刻みな揺れと違って、
揺れが1往復するまでの時間が数秒から数十秒とやや長く、
震源から数百キロ離れた場所まで伝わることがあります。
また、長い時間揺れが続き、
高層ビルの上の階は特に被害を受けやすいと言われています。
建物には、高さによって決まる揺れやすい周期があります。
長周期地震動はゆっくりとした大きな揺れが特徴ですが、
このゆっくりとしたリズムが
高層ビルが揺れる時に持っている揺れやすいタイミングと一致して、
揺れが大きくなる事が指摘されています。
そして、長周期地震動の大きさは、
私たちが普段耳にする「震度」とは別に、
階級1から4までの4段階で発表されます。
階級1は室内にいる人のほとんどが揺れを感じ、
階級2は、大きな揺れを感じてものにつかまらないと歩く事が難しい。
階級3からは、立っている事が難しくなる事に加えて、
部屋のしきりなどにひびが入るなどの影響が出てきます。
階級4になると、はって動かないと行動できず。揺れに翻弄される。
固定していない家具のほとんどが移動して倒れるものもでてきます。
最近の地震でいうと、2024年に起きた能登半島地震、
今年1月に起きた島根東部の地震で、階級4を観測しています。
建物自体は無事であっても、固定していない家具が倒れたり、
出口が塞がれたりするリスクもあります。
また、東日本大震災では震源から遠く離れた場所でも
長周期地震動によって大きな被害が発生しました。
自分の住んでいる所から離れた場所で地震が発生したとしても
長周期地震動の影響があるかもしれないと思って警戒が必要です。
気象庁は2023年に緊急地震速報の発表基準に
長周期地震動階級を追加しました。
地震によって長周期地震動階級3以上を予想した場合に発表されます。
追加された背景には、
・長周期地震動によって人の命に関わる重大な災害が起こる恐れがある。
・近年、高層ビルが増えている事により、影響を受ける人も増える可能性がある。
また、長周期地震動階級を予測する精度が上がった事も理由の1つです。
地震が発生した時、震度が小さくても
高層階では想像を超える激しい揺れに見舞われる事があります。
地震が発生した時に震度が小さくても、高層階では想像を超える激しい揺れに見舞われる事があります。 緊急地震速報を受信した時は、高層ビルを大きく揺らす長周期地震動について想定しなければならない という事も忘れずに。
家具や照明機器などが「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」
空間に身を寄せて揺れが収まるまで様子をみましょう。
鍵類が倒れたり移動したりする場合に備えて、家具の固定をしましょう。
また万が一、倒れたり移動したりしてしまった場合に備え、
家具の配置にも気を付けましょう。
新年度が始まる前に一度確認しておく事をオススメします。